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七龍の契約者  作者: Light
第一章 少年期(仮)
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神託Part2

4〜5日以内に更新頑張ります!

そして評価やブックマークありがとうございます‼︎とても励みになります!

これからもよろしくお願いします!

ため息を吐きながら後ろを振り向くと、そこには顔を真っ赤にして喚き散らしている豚……もといアスラが周りの者達の制止を振り切って近づいてきた。



やばいな、滅茶苦茶キレていらっしゃる。

ここは気付かなかった程で話すべきだな。



「これはアスラ様!お初お目にかかります。も、もしや態々こんな私に声を掛けて下さったのですか?ありがとうございます!私に何か御用ですか?」



謙りながら話すがアスラの様子は変わらない。



「しらばっくれるな‼︎貴様、私を愚弄するとはいい度胸だな。気付かなかったとでもいうつもりか?」



アスラが更に豚らしく鼻息まで荒くして怒ってる。

どうしたものか。

取り敢えず知らなかったの一点張りで通すしかないか。



「そ、そんな畏れ多いことをするなんてとんでもございません‼︎私は名誉貴族の身の上、アスラ様を無視するなんてできようもないことです。お気を患わせたのであれば大変失礼いたしました。」



右手を左胸に添えて、頭を垂れる。




ふふふ、どうだこの演技力!これならあの豚、もといアスラも落ち着くだろう。



ーーと、思っていると頭の中で騒いでいたイグニス達が一斉に無言になり静寂に包まれる。



『『『『『『『…………。』』』』』』』



ん?みんな、どうしたんだ?何かあったか?



『棒読みすぎるだろ。』


『棒読みなのね。』


『……下手。』


『これでばれないと思っていることが凄いよ。』


『ボクは、そこそこ良かったと思うよ……うん。』


『……。』


『フォッフォッフォッ。』



……グハッ⁉︎

そ、そんなに下手だったか?

フルメン、その優しさは辛いぜ……。

そして、アクアよ。こんな時にいつも何故無言なんだよ。



みんなからの精神的攻撃によって膝から崩れ落ち、地面に手をついた。


「ふん、さっきの問答はキナ臭かったが土下座する程謝罪したことに免じて不問にしてやる。貴族とはいえ下民に少し箔がついただけの名誉貴族の分際で調子にのるなよ‼︎」


「……ありがとうございます。」


『結果オーライなのね。』



まあそうなんだけどね。カチンときたから反射的に殴りそうだったよ、我慢我慢。



「でだ、貴様順番を替われ!私が待つなんてありえないだろ。」


アスラは、俺が思っていた通りの要求を告げてきた。


「はい、是非どうぞ‼︎……と言いたいところなのですが、私より後ろのは7名程並んでおります。私よりも身分の高い方々もいらっしゃるので皆様にも了承を得ていただけないでしょうか?皆様が良いというのであれば私は大丈夫です。」


ーーと、言いながら後ろに並んでいる列に振り返ったのだが……全員揃って目を逸らしやがった。


「ほぉ〜……どうやら誰も文句はないようだぞ。」


「……みたいですね。」


はぁ〜少しは逆らってやろうとかいう気概のあるやつはいないのかね!全く最近の若い者ときたら……


『お前が言うなよ。』



ウグっ‼︎

イグニスの奴、痛いところをついてきやがる。



そんなこんな考えているとアスラは我が物顔で祭壇に上がっていく。


「おい、さっさと俺のステータスを読み上げろ。」


祭壇に上り、初老の神官にアスラが上から目線で罵った


「畏まりました。では、鑑定石に手を翳し『ステータスオープン』と念じて下さい。さすれば、石の上にステータスが表記されます。」


神官が言い終わる前にアスラは鑑定石に手を翳し、ステータスを見いる。


「クックックッ、ワッハッハッハー‼︎みろ貴様ら、これが私の実力だ‼︎」


アスラは、大声で笑い鑑定石から転写されたステータスを周囲に見せびらかした。



名前 :アスラ・フォン・グラエル

性別 :男

年齢 :10

種族 :人族

レベル:14

職業ジョブ:魔術師

スキル:火魔法レベル4

地魔法レベル4

称号 :グラエル公爵家嫡男



「な、なんだこのステータスは⁉︎」


「レベル14だと……。」


「まだ10歳だというのに、火魔法も地魔法もレベル4ってどういうことだ⁉︎」


「流石アスラ様‼︎将来王国を背負って立つ身の上だからこその器量、まさに天才です‼︎」



……等と、列に並んでいた貴族達や神官達、そして一部のアスラの取り巻きが騒めいている。



まぁ確かに豚にしては中々のステータスだな。10歳にしては、俺みたいなチートがないのにこのレベルやスキルになるなんて意外だな。



そんなことを考え事をしているとアスラと目があった。



「これでわかったか?貴様らと私とでは血統、さらには格そのものも違うのだよ。そこの赤毛、貴様そう言えば名前すら聞いてなかったな?名誉貴族だったか?貴様のステータスと私のステータスの雲泥の差を知り越えられない壁を感じながら精々精進に励むのだな。さぁ、比べてやるからさっさとステータスを確認しろ。」



カチン。あっ、ダメだ。こいつムカつく、めっちゃ殴りたい。周りも周りでおだて過ぎなんだよ。だから、さらに付け上がるんだ。

しかも、俺とのステータスが雲泥の差だと?勝手に俺のステータスを下だと決めつけやがって……フッフッフッ、いいだろう。目に物見せてくれる。



『大人気ないですね。』


『アクアよ、そう言ってやるでないわい。それに、主はまだ子供じゃぞ。それよりも主、全くわしらの話聞いてないのぅ。』



内心グツグツと怒りが沸き起こり、頭の中でのみんなの会話が聞こえないくらいになっていた。

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