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七龍の契約者  作者: Light
第二章 学園編(仮)
56/59

クラス発表

大変遅くなりました汗

もしよろしければ、ブックマークや評価をして頂ければ嬉しいです。


勝手になろうランキングにも投票して頂ければ、なお喜びます……

「レオ、ちょっと待ってください!」


 入学式を終え中央庭園へと向かうべく講堂の出入り口へと足を進めるレオナール。

 そんなレオナールに向けて後方から聞き覚えのある声が聞こえてくる。


 その声に気付いたレオナールは、隣にいたアレクの袖を引き合図を送ると、アレクと共に一つの流れとなった人混みを避けるように壁際に寄り添った。


「おい、レオ。いきなりどうしたんだ?」


「あぁ、すまん。ちょっと呼ばれたみたいなんだ。」


 アレクは、レオナールの急な行動に不満気な表情を浮かべる。そんなアレクに対し、レオナールは苦笑を浮かべつつ謝罪した。


 レオナール達がそんなやりとりをしていると、呼び止めた声の主ーーティアリスが人混みを分けて姿を現した。


「良かった。聞こえていたのですね。」


「まるでモーゼの十戒みたいだな……」


「モーゼ?」


 レオナールは、ティアリスが近づく際に人混みが自然と分かれたことを前世の逸話であるモーゼの海開きを連想し声を漏らすと、ティアリスが聞き覚えが無い言葉を反復する。


「いえ、何でもないです。そんなことより、そちらの方は?」


 レオナールは、微笑を浮かべつつ咄嗟に誤魔化すとティアリスの後方に控える少女に視線を移し声を掛けた。


「そうでした。彼女をレオに紹介したくて……ラーナ。」


「はい、ティア様。」


 ラーナと呼ばれた茶髪のポニーテールに結んだ少女は、結んだ長髪を肩に流すようにセットしており返答と共にティアリスの隣に並び立つ。


「彼女は、私の幼馴染兼側仕えのフォード卿が御息女のラーナです。」


「初めまして。ティア様が、貴方様を見つけて急にお声を掛けたのでビックリしましたが……なるほど。グリューゲル卿でしたか。ティア様から何度もお話をお伺いしております。侯爵家のフォード家が次女ラーナ・フォン・フォードです。よろしくお願い致します。」


「フォード家と言えば宰相閣下の……初めまして、レオナール・フォン・グリューゲルです。お父君には、大変お世話になっています。こちらこそよろしくお願い致します。ところで、何度も私の事を聞いたとは、どういったお話を?」


「はい、それはもう『あーーー!!!!』(モゴモゴ)……って、ティア様何するんですか!?」


「ラーナ!何するんですか?じゃないわよ!何を言ってるの!?」


 ティアリスは、ラーナの発言を必死に隠そうと口を手で覆い真赤に頬を染めて大きな声をあげる。

 そして、ラーナの返答に対し素の言葉遣いで返答した。


「しょうがないわね。これだからティア様は、可愛くていじりがいがあるのよね。」


「もう!レオの前であんまりだわ!」


 そんな二人の素のやりとりを呆然と見つめるレオナールとアレク……そして、その他大勢(・・)


「えっと……取り敢えず、ティアリス様。ここでは、他の方の目もありますので場所を変えて話しませんか?」


「「えっ?」」


 レオナールの言葉にティアリスとラーナは、素っ頓狂な声を上げ周囲を見渡す。そこには、講堂の出入口近くであった為か多くの学生達が距離を置いて二人を見つめていた。


 ティアリスとラーナは、互いに顔を見合わせると俯き頬を赤く染め短くレオナールに返答した。


「「……そうしましょう。」」


「畏まりました。」


 レオナールが頷き返答すると同時に足早に講堂を後にするのだった。



 ーーー◇クロス学園中央庭園◇ーーー


「ーーで?ティアリス様とレオは、どういったご関係なんですか?」


 中央庭園に差し掛かったところで、アレクはティアリスに問いかける。


「えっ?レオとの関係ですか?そうですね。今は、友達でしょうか?」


「今は?」


「おい!アレク、ちょっと来い!」


 ティアリスの返答に反射的に聞き返すアレクに対し、レオナールはアレクの首を巻き込む様に腕を絡め引き込む。


「なぁアレク、どういうつもりだ?」


「いやー……レオに聞いても、はぐらかされるだけだから姫様に聞いてみようかと?てへっ?……ぅぐっ!ちょいちょい!ギブギブ!!」


 ティアリス達と距離を置きレオナールがアレクに問い質すと、アレクはあざとくレオナールに返答する。

 そんなアレクの態度に少し苛立ちを覚えたレオナールが腕に力を入れ首を絞めると、アレクが呻きレオナールの腕をタップした。


「ふぅ……これに懲りたら、もう少し考えろよ?」


「はぁ、はぁ、はぁ……助かった。レオ、少しは手加減しろっての!」


 レオナールは、溜息を吐き仕方ないとアレクを解放し忠告する。

 アレクは、そんなレオナールに対し死に掛けたと苦言を呈すると恨み節にレオナールを見つめた。



「そうか、まだ足りなかったようだ……な?」


「ノォオォォォォォ!」


 レオナールは、アレクの発言に微笑みを浮かべアイアンクローを炸裂させた。


 アレクへの私刑が執行され、アレクの口からエクトプラズムが出そうになった頃……ティアリスが近づき声を掛ける。


「ふふふ、レオ?もういいんじゃない?そろそろクラス分けが貼り出される頃だし掲示板を見に行きませんか?」


「あぁ、もうそんな時間か。そうだね。」


 ティアリスの言葉にアイアンクローを緩め地面に倒れ込むアレク。

 そんなアレクに馬鹿にしたような表情を浮かべ、ラーナが見下ろしながら声を掛ける。


「アレク、貴方も大概にしないといつか死ぬわよ?」


「うるせぇなー。ちょっとしたスキンシップだろうが!」


「あれ?ラーナ様は、アレクと知り合いなのですか?」


 ラーナとアレクの自然なやり取りに疑問の声を上げるレオナール。

 そんなレオナールに対し、ラーナが頬を掻きながら返答する。


「私に対しても対等に話してもらってもいいかしら?真面目に話そうと思っていたけど、ティア様にも普通に話してるのに私にだけ敬語だと違和感がすごくて。」


「そう?じゃぁ、お言葉に甘えてそうさせてもらおうか。俺の事は、レオって呼んでもらえれば。」


「分かったわ。なら、私の事もラーナでいいわよ。あとアレクとの関係だけど、同じ侯爵家で昔から知ってる腐れ縁なのよね。」


 ラーナは、アレクを見つめつつ自嘲気味に笑みを浮かべつつ返答する。

 そんなラーナに見つめられたアレクは、立ち上がり自らの衣服を叩いて砂を落とすとラーナの言葉に追従した。


「何だかんだ長い付き合いだよな。昔は、もっとお淑やかだったのに……今となってはコレだもんな。」


「い・ま・も、お淑やかですが、何か?」


「おぉ、怖い怖い!……っと、そんなことより、ティアリス様。俺も気楽に話してもいいですか?」


「なっ!?そんなことって何よ!そもそもティア様に対して急に図々しいっていうにも程があるでしょう!」


 アレクは、ラーナと会話していた途中にしれっとティアリスに要望を通す。

 ティアリスは、レオナールに顔を向けるとレオナールと共にフッと吹き出し笑みを浮かべた。


「構いませんよ。公の場では、レオやラーナも同様に言葉遣いを気を付けてもらいますが、学園や友人としての立場であれば気にしません。それと、レオみたいにティアと呼んでもらっても大丈夫ですよ。」


「流石に姫様を呼び捨てには、どこぞの野郎みたいに心臓に毛でも生えていないと厳しいのでティア様でお願いします。では、これからもよろしくお願いします。」


「おい、こら!誰が心臓に毛が生えてるだ?」


「誰もレオのことなんて、言ってませーん!」


 レオナールが再度アレクの首を絞めるように腕を絡めつつアレクの冗談に返答すると、アレクは揶揄うように声を上げた。


 そんな二人のやりとりを笑みを浮かべて見つめていたティアリスとラーナ。

 ラーナは、見納めと手を一度叩くとレオナール達に声を掛ける。


「はい!じゃぁ、そろそろ行くわよ。みんな同じクラスになれることを祈って見に行きましょう!」



 ラーナの言葉にレオナール達は、それぞれ短く呼応し掲示板に向かうのだった。



 ーーー◇クロス学園中央庭園掲示板前◇ーーー



 レオナール達が到着すると、そこには試験結果が貼り出されるのを待ち望む数多くの学生達が溢れていた。


「まだ貼り出されてなかったんだな。」


「そうみたいですね。」


 レオナールが何も貼り出されていない掲示板を見つめ声を漏らすと、ティアリスも同調し返答する。

 そんな二人の会話を聞いていたラーナは、校舎から講師達が歩いてくるのに気付くと声を上げた。


「あ、でもほら先生方が来たわよ!」


 ラーナの言葉にレオナール達を含む周囲にいた学生達も講師達に注目する。

 その講師達の一人が掲示板の前に立つと魔道具を用いて説明を始めた。


「えー、今からSクラスから順に貼り出していきます。該当する受験番号を確認したら帰宅していただいて構いません。明日、四の鐘までに各クラスに登校してください。以上です。」



 講師からの説明が終わると順次Sクラスから発表される。貼り出された用紙を見つめるとティアリス、ラーナ、アレクが順に声を上げた。


「ありました!」


「ありましたわ!」


「あった!」


 三人は、笑みを浮かべ喜び合うもレオナールの反応が無いことに気付き硬直する。

 そんな三人に対しレオナールは、笑みを浮かべ声を掛けた。


「おめでとう!俺は、残念ながらSクラスじゃなかったみたいだな……。」


「レオ……。やっぱり心配していた通り実技の評価が悪かったのでしょうか?」


「そうかもしれないな。でも筆記試験もそこそこ出来たと思うけど、もしかしたら悪かったのかもしれないし分からないが……。まぁ、すぐにみんなのいるSクラスに駆け上がってみせるさ!取り敢えずAクラスかBクラスあたりに落ち着いてくれたらいいんだけどな…。」


 そうティアリスに返答しつつ、貼り出されていく用紙を願うように見つめるレオナール。




 ーーーしかし、その願いは届く事はなかった。




『Eクラス 384番 レオナール・フォン・グリューゲル』



 そこには、思い描いていた最悪の結果が書き記されていたのだった。




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もし良ければ投票よろしくおねがいします。 凄く励みになりますf^^*) 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
[一言] 待ってました。 これだけの実力者を最下位クラスにするとは試験管は無能だなぁ~ いや、ここでも教師達の腐敗が進んでいるのかな? クラスが違うとキャッキャウフフイベントが起こしにくそうです…
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