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七龍の契約者  作者: Light
第一章 少年期(仮)
41/59

東部動乱Part12

二週間お待たせしました。Lightです!

気付いたら評価が20000突破しておりました!本当にありがとうございます!すごくモチベも上がってます^ ^

ゆっくりな更新でイライラさせる事もあると思いますが何卒ご容赦頂ければと思います!


よろしければ、ブックマーク、評価、感想、レビューよろしくお願いします!励みになります^ ^

レオナールは、呆然と立ち尽くすジークを見つめていると、ある疑問に思い至り声を漏らす。


「あれ?そう言えば、父さんってどうやってここに来たんだ?敵本陣(あっち)から来たよな?」



ーーそう、この戦場は、あの災害とも言うべきテラの重力波とウェントスの暴風によって何人なんびとたりとも切り抜けられる筈が無いのだ。例え、その状況を切り抜けられたとしても、ジークの様にほぼ無傷と言うのは、有り得ない事実に他ならないと言える。



『…………ゲッ。』



そんなふとしたレオナールの言葉に一人……いや、一頭の龍が文字通り心の声を漏らす。

レオナールは、その声の持ち主に顔を向けるとルーメンとテラも同様にその龍に視線を向けていた。


「なぁ、ウェントス。『ゲッ』って何だ?『ゲッ』って?」


レオナールが苦笑を浮かべつつ話すと、ウェントスは、ゆっくりと視線を空中にスライドさせながらボソリと答える。


『…………お腹が空いたんだもん。』


「……は?」


『だから、お腹が空いて手を抜いちゃったのーー!魔力使うのお腹減るんだもん。』


「はぁぁぁ!?」


レオナールは、思いもよらないウェントスの言い訳に呆れて発狂する。

そんなウェントスに対し同族のテラやルーメンもまた呆れて声を発した。


『だと思ったのね。』


『はぁ……不甲斐ないのぉ。』


『そんなこと言ったって仕方ないじゃん!主が魔族と戦闘たたかい始めた頃には、誰も向かって来なかったから必要無いと思ったんだもん。』


「あ〜……なるほど、だから戦闘直後の第一声が『お腹空いた』だったのか。だけど、結果父さんだったから良かったけど、もし他の奴等だったらどうしてたんだ?」


ウェントスの焦った様な物言いに対しレオナールは、合点がいったと納得の表情を浮かべる。そして、更に疑問を投げかけた。



『それは、大丈夫!お父さんは、魔力の波長で覚えてるから!ここに近付いてるのは、分かってたんだけど……迎撃する訳にもいかないでしょ?だから……ね?』


「『……ね?』じゃねぇだろ!?」


首を傾げながら応えるウェントス。

レオナールは、そんなウェントスの身振りを真似ながらツッコミを入れ、続け様に話し掛ける。


「まぁ……今更とやかく言っても何も変わらないか。次からは、こんな事が無いようにしてくれよ?」


『はーい!』


(……本当に分かってるのか?)


レオナールは、内心不安になりながらもウェントスとの遣り取りを終える。丁度その頃、気を取り戻したジークがレオナールに話し掛ける。


「レオ……すまない。予想外過ぎて今だに整理出来ないが、事実ということは理解した。取り敢えず、その話は置いておこう。流石にこれ以上ここに留まるのは注目を浴びる結果になる。続きは、帰ってから聞かせてもらうぞ。いいな?」


ジークは、王国軍が体制を立て直し進軍している状況を見渡した後、レオナールに再度視線を向け確認する。


「うん、分かった。その方がいいみたいだね。……そう言えば、敵軍あいつらが武装解除しているのって、父さんがやったんでしょ?エイル(そいつ)の首を持っているみたいだし。」


レオナールは、ジークと同様に王国軍を見渡し二つ返事で了承した。そして、武装解除している敵軍の現状を見つめ、ジークの手元に視線をとどめると疑問を投げ掛ける。


「まぁな。俺だけの成果ではないが、冒険者時代の仲間が手伝ってくれたからな。」


ジークは、そう言いつつ誇らし気に自らも視線を手元に移すと、地面に斃れている魔族の死体を見つけ思い出した様に話し掛けた。


「おい、レオ。魔族こいつは、どうするんだ?この魔族は、グラエス卿に次ぐ首謀者の一人だぞ?」


「うーん……実は、前々からアリウスに『目立つ様なことはするな!お前という存在が暴露ばれたら国が混乱する!』……って言われてたんだよね。このまま魔族の死体を本陣に持って行くとしたら、必ず魔族よりも龍王種こいつらで騒ぎになるだろう?だから、いっそこのまま置いといてアリウスに丸な……ゴホン……任せて離脱するのも手かなとか考えていたんだけど……。」


レオナールは、眉を顰め悩むように項垂うなだれつつ話すも、チラッとジークを見つめると満面の笑みを浮かべ言葉を続けた。


「父さん、丁度良いから魔族こいつのこと頼むよ!」


「何ぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」


悪びれもなくサラッと常軌を逸した依頼をするレオナールに対し、ジークは発狂した。

レオナールは、そんなジークに安心させようと更に言葉を続ける。


「大丈夫、大丈夫。龍王種の事とかある程度アリウスも知ってるし……あいつなら上手くやってくれるからどうにかなるって!じゃっ、父さん後は頼んだよ!」


「お、おい、レオ!待て!!」


レオナールは、言いたい事を言い終えると同時にルーメンに飛び乗り、空へ舞い上がる。

その状況を引き留めようと必死な表情で叫ぶジークだったが、無意味と化すのだった。




ーーーーー◇ミュレー湿原上空◇ーーーーー



『主、鬼畜なのね。』


『お父さん可哀想だよね……。丸投げされた原因作ったの私だけど……。』


テラとウェントスは、二頭揃って呆れるようにレオナールに話し掛けた。

対してレオナールは、苦笑を浮かべつつテラとウェントスに応える。


「テラ、鬼畜は言い過ぎだろ……。とにかく、魔族あれの後処理に困ってたわけだし丁度良かったんじゃないか?」


『それもそうかもしれんが、主も酷な事をするのぉ。父君が困っておったではないか。』



レオナールが応えた直後、ルーメンは、ジークに同情し横から声を発する。

レオナールは、そんなルーメンに心外だと言わんばかりに返答した。



「そんなこと言ったって、ルーメンお前が言ったんだぞ?『味方を作っておくべきじゃ。父君や母君なら受け入れてくれるじゃろう。』って。」


『確かに言ったが、意味が違うじゃろ!』


「そうか?まあ、父さんなら大丈夫だって!取り敢えず、俺たちにしかできないことをしないとな!イグニスやテネブラエ達も戦闘終わってるみたいだし呼び寄せるぞ!」


『まぁ確かに大丈夫じゃとは思うが……仕方ないのかのぉ。』


レオナールの的外れな物言いに反論するルーメン。その反論も柳に風の如く流され半ば言い包められる形で話を終えた。

レオナールは、そんなルーメン達との会話を終えると、遠く離れたイグニスやテネブラエ達に向けて念話で語り掛ける。



(イグニス、アクア!それに、テネブラエとフルメン聞こえるか?)


『おう!』


『はい、聞こえています。』


『…………うん。』


『ボクも聞こえてるよ!』


(よし。そっちも片付いたみたいだし一度こっちに集まってくれ!)


『了解!』


『分かりました。』


『…………うん。』


『ボクも了解だよ!』


イグニス、アクア、テネブラエ、フルメンの四頭は、レオナールに了承の意を伝えると同時に行動に移す。そして、ものの五分も経たずミュレー湿原中央部上空に集まる七龍……レオナールは、そんな円陣を組むように並んだ龍王達を見渡すと小さく頷き声を発する。


「全員揃ったな。まず、アクアとフルメンは、左軍と右軍の状況を教えてくれ。」


『はい。左軍につきましては、私の魔法で凍りついている者……あるいは、イグニスの炎で焼けている者が大多数を占めております。死者については、我々が介入した以後主の指示通り極力出しておりません。まあ虫の息の者は数多く存在していますが……。』


『ボク達右軍も同じ状況だよ。テネブラエの闇の中に仮死してる者、あるいは、ボクの雷に打たれ感電している者がほとんどかな。同じく、死者は極力出していないよ!』


レオナールの問い掛けに対し、淡々と報告するアクアとフルメン。

レオナールは、二組の進捗状況を聞き納得の表情を浮かべながら言葉を続ける。


「流石だな。みんなありがとう、良くやってくれた。中央軍でも同様に、極力死者を出さずに元凶を倒すことが出来た。それもみんなの力があってこそだと思う。……って言うか、正直なところイグニスあたりは、手加減を間違えるんじゃないかとか思ってたけど、杞憂だったみたいだな!」


『………………ギクッ。』


「えっ?」


レオナールの発言に対し硬直するイグニス。

そんなイグニスのまさかの反応にレオナールも同様に硬直する。

そんな中、アクアは、盛大な溜息と共に更に報告を付け加えた。


『はぁ……主の懸念は、合ってますよ。この脳筋が手加減間違えて焼いた者達は、直ぐに私の魔法で冷却し一命を取り留めております。先程、虫の息といった者達の大半がこれの被害者です。』



「『『『『『……やっぱり。』』』』』」



レオナールと残りの五龍は、一様に同じ反応示し冷めた視線をイグニスに注ぎ込む。

当の本人……いや、火龍は、そんな視線を注がれ悲しげな表情を浮かべながら悲痛の声を漏らす。


『そ、そんな目で俺を見るんじゃねぇーーーー!』


「流石イグニス。期待を裏切らないな。本当、アクアと組ませて正解だったよ。」


そんな今にも涙を浮かべそうなイグニスに対し、レオナールは呆れるように声を発する。

そして、話を切り替えるように言葉を続けた。


「結果、アクアのファインプレーであまり死者も出なかったみたいだし本題に入るぞ。今から、参戦した時のようにウェントスの魔法を使って事の次第を報告する。そして、味方と武装解除し投降している敵をルーメンと俺で各方面を順次周り回復させる。勿論、全員というのはルーメンも疲れるだろうから、四肢の欠損や死に直結するような怪我のあるやつのみだ。そこらへんの見極めは、ルーメンに任せる。ルーメンいいか?」


『儂を甘く見るでないわい。重畳じゃ。』


レオナールの話に対しルーメンは、小さく頷き了承する。

レオナールは、そんなルーメンの反応を見て同様に小さく頷くとウェントスに向けて声を発した。


「じゃ、ウェントス。頼む!」


『はーい!』


こうしてウェントスの作り出した大規模な魔法陣が再度レオナールの目の前に出現するのだった。

あと、もし良ければ勝手に小説家ランキングにも投票よろしくお願いいたします!すごく励みになります汗


次回、上空から何を語るのか?その時の地表の反応なども上手く描かれたらと思ってます笑

(ニマニマ出来るような内容を書いてみます笑)


Light


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もし良ければ投票よろしくおねがいします。 凄く励みになりますf^^*) 小説家になろう 勝手にランキング
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