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七龍の契約者  作者: Light
第一章 少年期(仮)
2/59

転生

2021.6.21改稿

女神の加護《他者からの閲覧禁止》←女神の加護に変更しました。

 

 真っ白な世界から意識が戻ると、妙齢な女性の大きな声が聞こえる。


「旦那様、奥様おめでとうございます。元気な男の子ですよ!」


  (誰の声だ?……って、なんだ?く、苦しいっ)


  「オギャー!…ぁうぁうあ!?(助けてー!…って呼吸できた!?)」


 (そういや聞いたことあったな、産まれる時に泣くのって肺の呼吸に切り変える為だっけ?)


 龍也がそんなことを考えていると、渋い声が聞こえる。


「よく頑張ったなソフィア!元気なやつだな。俺が父親だぞ。お前の名前はレオナール、レオナール・フォン・グリューゲルだ。」


  (俺の名前は、レオナールになったんだ。てか、まだ目が見えないから父さんの顔が分かんねぇな。

 それに……母さんは、ソフィアっていうのか……なんか外人になったみたいで変な感じだな)


 レオナールが思考を巡らせていると傍にいた若い女性の声が聞こえてくる。


「もうジークったら、そんな大きな声を出したらレオがビックリするじゃない!」


  怒っているようで柔らかい……そんな不思議なトーンで、ソフィアがジークに話し掛ける。


「すまんすまん。レオが産まれて舞い上がっていたな。ソフィアもお疲れ様。後は任せてゆっくり休んでくれ。」


「そうね。ちょっと疲れたから休ませてもらおうかしら……レオのこと頼んだわよ。」


「ああ、勿論だ。」


  (取り敢えず、両親も仲良いし現状問題らしい問題は無しか……。今は何も出来ることがないし、俺も寝よっと。)


  こうしてレオナールは、眠りにつくのだった。




 ーー誕生より6ヶ月後。


 ソフィアの暖かい腕で包まれ微睡んでいるレオナール。そんなレオナールの意識が頬に何かが触れる感触で次第に覚醒する。


 (……ん?何だ?)


 目を擦りながらゆっくりと目を開けるレオナール。すると、ソフィアが怒ったようにジークに小声で話し掛けた。


「何してるのよ。折角寝ているのに起こすなんて、レオが可哀想じゃない!」


「いや、すまん。寝ているのが可愛くて、つい頬を触りたくなったんだ。レオ、ごめんな。」


 ソフィアに対し、ジークは苦笑を浮かべ謝罪する。

 そして、レオナールに視線を移すと頭を撫でながら声を掛けた。


 (ん~……目が覚めたな。けど、まぁ仕方ないか……それにしても、最近目が見えるようになってつくづく思うけど母さんって本当美人だよな。赤毛のロングヘアーで母性を感じる優しげな瞳。仮に日本だったらトップモデルでやっていけるんじゃないか?それに24歳って……父さんもよく捕まえれたよな。でもまぁ、父さんも何だかんだ残念な部分もあるけど、身体もガッチリしていて金髪のイケメン……年齢も26歳で声優顔負けの渋い声……そりゃ母さんも惚れるわな。)



 レオナールは、そんなことを考えながらソフィアとジークの顔を呆然と見つめる。すると、ソフィアがレオナールの視線に気付き話し掛けてきた。



「あら?ごめんねレオ。あなたを怒ってたわけじゃないのよ。ビックリしたわよね。」


 ソフィアの言葉にジークも続けて声を掛ける。


「それにしても、レオって普段からあまり泣かないよな?お腹空いた時とか必要最低限って感じだし…… あ、もしかして天才というやつか?」


「もう、何馬鹿なことを言ってるのよ!ねぇ〜、レオ〜。」


 ソフィアは、ジークの惚けた発言に白い目を向けて小馬鹿にあしらう。

 そんな両親の会話を聞き、レオナールは不意に笑みを浮かべた。


 (父さんの残念さは極まってるな。あ……そういえば、あの女神がおまけの能力とか職業とか言ってたけど何のことだったんだ?今更だけど、目も見えるようになったし鑑定とか出来ないのかな?)



 レオナールは、ふと女神とのやりとりを思い出す。すると、"鑑定"と脳内で考えた瞬間ソフィアとジークの横に何かボードのような物が突如出現した。


 名前 :ジーク・フォン・グリューゲル

 性別 :男

 年齢 :26

 種族 :人族

 レベル:45

 職業ジョブ:騎士

 スキル:大剣術レベル8

  盾術レベル8

 称号:アーリナル王国名誉貴族



 名前 :ソフィア・フォン・グリューゲル

 性別 :女

 年齢 :24

 種族 :人族

 レベル:39

 職業ジョブ:魔術師

 スキル:火魔法レベル7

  水魔法レベル7

  風魔法レベル6

 称号:ジーク・フォン・グリューゲルの妻



 (おわっ!?……ん?これは、ステータス……ボード?何でいきなり見えるように……あ、鑑定って考えたからなのか?それなら、俺自身のステータスを確認できるかも?)



 レオナールは、驚きながらも自身のステータスが気になり鑑定する。



 名前 :レオナール・フォン・グリューゲル

 性別 :男

 年齢 :0

 種族 :人族

 レベル:1

 職業ジョブ:召喚士

 スキル:召喚術レベル1

 称号 :グリューゲル家嫡男

  転生者

  女神の加護



 (……ブハッ!?転生者は置いとくとして、女神の加護ってなんじゃこりゃ!?)



 レオナールは、自分自身に突っ込みを入れつつ女神の加護を意識してみる。



【女神の加護】

 鑑定眼

 異世界言語理解

 魔力量大幅上昇

 経験値取得大幅上昇

 職業ジョブ外でもスキル獲得補正大幅上昇



 (…………って、なんじゃこりゃーー!?待て待て待てぇい、これってチートじゃねえか!?)


 レオナールは、内心舞い上がる。そして、ふと自分を訝しげに見ているソフィアと目があった。


「ん?なんか見透かされたような気がしたけど……気のせいよね?鑑定石で見たわけでもないし?」


 (勝手に見てすいません。ていうか、鑑定石?知らないこといっぱいだな。まだまだ分からないことだらけだし、まずは知識を深めていこうかな。)


 レオナールは、そう心に決めるのだった。

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