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七龍の契約者  作者: Light
第一章 少年期(仮)
18/59

アリウスの苦悩

物語の進行スピード遅いですがすいません…



城門で些か騒ぎにはなったが、レオナールは無事王城の正門に到着した


『あいつら、ムカついたから少し遊んでやろうと思ったのに残念だったな。』


イグニスは心底残念そうに呟く


『主の年齢が年齢ですからね。あの方々も信じられないのも些か仕方ない部分もあったでしょう。だけど、貴方はただ暴れたいだけでしょう、イグニス。』


『だって、つまんないじゃん…。』


『だって、じゃありません‼︎貴方は仮にも火龍達の王なのですよ‼︎少しは大きな器と自覚を持ちなさい‼︎』



…ああ、アクアの説教タイムがまた始まってしまった。これに入ると、長いんだよな…。イグニス御愁傷様…。



『主‼︎長いとはなんですか⁉︎』


い、いや、なんでもありません‼︎イグニス‼︎お前のせいで俺にも飛び火したじゃないか⁉︎

じゃ俺は忙しいから、あとは頑張れよ‼︎


『えっ⁈ちょっおま…………。』



イグニスの悲痛な叫びという名の念話を強制的にシャットダウンし、正門に立っている騎士の元に歩み寄る


「申し訳ありません。私は、レオナール・フォン・グリューゲルと申します。アリウス殿下より登城するようにと仰せつかりました。御目通りをよろしくお願いします。」


レオナールは、門番である騎士の一人に礼儀正しく自身の要望を伝えた


「はっ‼︎お話は殿下より伺っております‼︎少々お待ち頂いてもよろしいですか?直ぐに迎えの者が来るように手配致します。」


「はい、大丈夫です。」


騎士は年下であるレオナールを見下すことも怪しむこともせず誠意を持って対応する



さっきの衛兵とは、全然対応違うじゃないか‼︎なんてできた人なんだ⁉︎



顔には出さないが、内心褒めちぎるレオナール…すると、程なくして一人の老人がやってきた


「レオナール様ですね?私は、カインズと申します。アリウス殿下の使いとして参りました。こう見えても執事長をしておりますので、何かございましたら私めにお申し付けくださいませ。…では、殿下がお待ちですので、こちらへ。」


カインズは、挨拶を程々に済ますと城内に向かって歩き出す。慌ててレオナールは、後を追った


しばらく歩くと、カインズがある部屋の前で足を止めレオナールに話しかける


「こちらが、殿下の執務室となっております。少々お待ちくださいませ。」


カインズは、お手本のような丁寧なお辞儀をレオナールに行い、ドアをノックする


「アリウス様、失礼致します。レオナール様をお連れしました。」


「ああ、入ってくれ。」


ドアの向こう側からアリウスの声が聞こえ、カインズはドアを開く。

部屋に入ると、豪華とは言えないが見事に整理された調度品の数々にレオナールは目を奪われる


「カインズすまないな。仕事に戻ってくれ。レオは、少し掛けて待ってもらえるか?」


レオナールは、声が聞こえてきた方向に意識を戻すと書類を整理しているアリウスの姿があった


「では、私は失礼致します。何かご用があればお申し付けくださいませ。」


カインズは先程と同様にお辞儀をすると執務室から退室する。


「ん?どうした?もうすぐ区切りつくから座って待っててくれ。」


「ああ、ごめん。ありがとう。いや、もっと王家の執務室と言うくらいだから豪華絢爛なイメージだったけど…豪華とも質素とも言えない部屋だな……でも、俺は凄く好感が持てる部屋だな。」


率直に思ったことをアリウスに伝えると、アリウスは笑い出した


「お前な、王族をなんだと思っているんだ?俺以外だったら不敬罪で打ち首だぞ?民の税で王家がなっているというのに、そんな豪華にしてどうする?そんな費用があるのであれば、必要な農地の開拓や孤児院にでも資金を回すに決まっているだろう?」


呆れたようにアリウスはレオナールに問いかける


「ごめんごめん。別に、そんな思いで言ったわけではなかったんだよ!いや、あのアスラ達…公爵家を見たらそんなイメージしか湧いてこなくて…」


レオナールは、教会でのグラエス公爵家の派手な面子が脳裏に浮かび苦笑する


「あー…彼奴らは、貴族の屑だ。彼奴らの領地では、どんなに貧困でも税率が高く、飢えに苦しむ民が増え続けている現状だ…。そんな彼奴らときたら、広い屋敷に民の血税を何とも思わない生活振りだ!」


ドンッ‼︎とアリウスは、机に拳を叩きつける


「あっ…すまない…レオにするべき話しではないのにな…」


「いや、かまわないよ…。俺も変なこと聞いてごめん…なんで糾弾できないんだ?」


「レオに話しても仕方ないことだが…一応彼奴らも何代も前とは言っても王族だ。敵対勢力だから何か確実な証拠でもあれば爵位の降格や爵位そのものを取り潰すことができるのだが…尻尾を掴ませないんだよ…。税についても、記録上は正規な税率だから捕まえる証拠にはならない。恐らく闇取引をしているのだろうが、捕まえたと思ったらトカゲの尻尾切りだ…。」


アリウスは、ギリギリと噛み締めながら呟くのだった



今週から毎週日曜18〜19時更新にします

11日は退院のためお祝いがあるため休載します!すいません!


また、物語の進行スピードが遅いと読者の方々も思われてるかと思いますので、可能なら水曜日にも更新できるときはしようと思います。


…あまり、期待はしないでください汗



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