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七龍の契約者  作者: Light
第一章 少年期(仮)
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理解者Part3

入院生活6ヶ月突破‼︎……………泣けてくる…。


ではどうぞ!

レオナールは、アリウスが放った言葉に驚愕していた


「敵対派閥…ですか?”あちら側”というのは…やはりあの方々ですよね…?」


口角を引きつるように苦笑しながらレオナールは再度アリウスに問いかける


「あぁ。グラエス家が筆頭となる一部貴族…帝国のような人族至上主義者の者共と戦争擁護の貴族連中だ。一応、平和を崩されても敵わんから父上の指示で暗部に見張らせているのだが…中々尻尾が掴めなくてな…。恐らく”あちら側”も私達が探っているのを勘付いてはいるのだろう…」


アリウスは、苦虫を潰した様な表情を浮かべる



俺…やっちまった…。よりにもよって、何でそんな面倒なやつらに喧嘩売ったんだろ…。



レオナールは、過去の自分の行動を省みて後悔し肩を落とす



…ここアーリナル王国は、大陸中央部に位置し四方から他国や魔族の脅威に晒されている。

しかし、それにも関わらず何故平和なのかというと一重に国王ルクス・ファウスト・アーリナルの功績によるものだと言われている。ルクスは、中立を宣言し他国との交友を密に行っており、西のカレイル獣王国との友好条約に加え、北のエルフとの不可侵条約を結ぶことが出来たのは彼の努力によるものだ。

また、東に位置する帝国とも友好条約を結びたいのだが…力による支配を絶対とする帝国は、人族至上主義であり、獣王国と友好関係を築いていることに対して気に食わないようだ。『属国にでもなるのなら考えてやる』等という姿勢を崩さない。

険しいブルーム山脈で王国と帝国が隔てられているため、唯一の街道の国境間際に砦を築き兵が駐屯しているため東からの脅威を抑えることが出来ているのが現状だ。

また、大河を挟んで対面する魔族達については、警戒はしているものの数十年動きが見えないため平和と言える現状だ。


そんな平和が続いているアーリナル王国だが…内情はというと、一部貴族から『獣王国と戦争をするべきだ!勝利すれば属国にすることで国益が増える。』といった戦争擁護の意見や『獣風情と友好なんぞけがらわしい!』等といった差別的な態度をとる者も存在する。

また、エルフ達に至っても種族柄人数が少なく、軍部からも攻め入れば勝利できる…森やエルフの精霊術等の貴重な資源を得ることが出来る…等と言った意見が少なからず出てるのも事実だ。



…その一部貴族の筆頭となるのが、グラエス公爵家と知り内心溜息を吐くレオナール


『最近の人族も面倒じゃの…』


『私達には争う意味が分かりませんね。』


『ん?取り敢えず全員で焼き尽くしたら平和じゃね?』


『僕等には、関係ない話なのね〜。』


『右に同じー。』


『…………寝る。』


『みんな…………。主、なんかごめんね。ボクじゃみんなのこと止められない…。』



いや、フルメンありがとう…。お前の優しい気持ちはありがたいよ。

実際、俺もルーメンやアクアと同意見だし、テラやウェントス、テネブラエも気持ちはわかるよ。

……だけどな、おいイグニスお前は脳筋か‼︎そんなんしたら平和どころか滅亡するわ‼︎


『え?滅ぼした方が仲良くなるかと思ったんだけどな〜。仕方ねえか。』


『『『『『『『……………………。』』』』』』』


イグニスを除く龍たちとレオナールの気持ちが揃った瞬間だった…こいつは正真正銘の馬鹿だと…





そんな場にいるアリウスは、対面しているレオナールを見て訝しんでいた


また、なにか考えごとをしている…のか?なんだあの呆れた表情は?やはり、レオには何かありそうだな…こんな面白い奴初めてみたな……………ふふふ。




いきなり小さく吹き出したように笑うアリウスに気付いてレオナールは意識をアリウスに戻す


「あ、すいません。考えごとを……………ごめん、考えごとをしてたわ。」


レオナールは、不意に敬語になりそうになったため言葉を訂正する


「いや、かまわんかまわん。考えごとをしながら表情が変わってたから面白くてな。」


「面目ないです…。」


レオナールは、再び肩を落とす


「まあ、そんなことはどうでもいいさ。……でだ、レオ。私に魔法を教えてもらえないか?おそらくだが、最初に私が見たステータスも変えていたのだろ?私の見立てでは、無詠唱に加えて、あの火魔法を見た限りレベル7以上は間違いないだろ?それに、アスラの魔法を相殺した水魔法に至ってもレベル6…いや、水魔法もレベル7以上だ。…違うか?あとこっちは勘だが、他にも何か隠してるだろ?」


アリエスは、確信していると言わんばかりの自信満々に自分の憶測を力説する


………あー。ダメだアリウス完全に確信してるな。あんだけ力加減が出来なかったし仕方ないか。

…それになんだろうな。この安心感…こいつには…アリウスには何かあるのか?………ふふふ。



時を同じくして二人揃って同じようなことを思っているとは露知らず…レオナールは微笑を浮かべる


「ん?どうした?」


「あっ、ごめんごめん何でもないよ!アリウスには敵わないな…恐れいったよ。確かに俺は、水魔法も火魔法もレベル7だよ。他にも隠してるかって話は、ノーコメントで‼︎……あと、魔法に妥協はしないからな?ビシバシいくんでよろしく‼︎」


レオナールは、満面の笑みを浮かべながら右手を差し出す


「ビシバシ…か…あはははは。…よし乗った!こちらこそよろしく頼む‼︎」


アリウスも同じように満面に笑みを浮かべ、レオナールの手を固く握り返した

早く無双したいが、まだもう少しお待ち下さい‼︎笑



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