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ある晴れた日に

おまけ的なお話です。


ちびドットアイコンジェネレータ -Icon Generators- http://www.icongenerators.net/chibidot.html #icongenerators


↑こちらで作成したキャラクター画像があるのでイメージを壊したくない方は文章だけ読んで画像を無視して頂ければと思います。あくまでパーツの組み換えでの作成なので完全再現ではないです。また、I.Dさんは甲冑の塊の見た目なので作れてないです…。


それではどうぞー。

「ふぁぁぁ…」

「ほらほら緩み過ぎだぞ。後で手伝い頼むんだからな」

「コンコン」

「だって、こんなに気持ちいい天気ですよー。そりゃ眠くもなり…」


まぁ気持ちは分からなくもない。暑過ぎない気温に、日差しも強すぎない程よい天気。村から少し離れた川辺は風も涼しげで、鳥の声もチュピピ聞こえてたら眠くならない人の方が珍しいと思う。だけど、こっちは色々用意してる訳で、気を抜くわけにはいかない。


「きちゅね、もうちょい弱火…ok。その位で保ってて」

「コ、コン…」


火加減の調整をきちゅねの狐火でやってもらう。初めチョロチョロ中パッパだったけ?とにかく飯盒はんごうでご飯を炊くのは火力の調整が大事だ。


今日は色々と落ち着いたので、コンスケときちゅねを連れてピクニックに来ている。管理権が譲渡され、所謂【神】なんてものになったはずだけど、俺自身に出切る事は大して増えてない。切り株のセーブポイント以外で社長を呼び出せる様になったのと、あっちから送ってもらえる物が増えた位だ。未だに強力過ぎる武器等は、世界自体か、さっちゃん辺りが制限をかけているのか送る事は出来ない。ただ出切る事も増えたし、見せたい物もあるから、労いを兼ねて出掛けたのだった。


炭もたきぎも無いのに燃え続ける狐火の安定した火力で、辺りに美味しそうな香りが漂ってくる。きちゅねは調整にはかなり神経を使うのか、物凄く真剣な顔で火を加減している。調理が終わったら思い切り可愛がってもふもふしてあげよう。コンスケは…少し離れた所で草の上で横になって動かない。ありゃ寝たなぁ。俺がいない時は一人でランチタイムを回してるからって疲れ溜まってるなぁ。


弱火にしてしばらく待つと、ご飯の炊けるいい匂いが漂ってきた。それにつられてフラフラと立ち上がるコンスケ。食事に対して敏感過ぎるだろ。


「この香りはなんですか? パンじゃなさそうだし」

「前に食べさせるって言ってただろ。お米だ。おっと、きちゅねごめん。そろそろ火を止めていいよ。蒸らすわ。ありがとうな」

「コン…」


集中して疲れたのか、きちゅねがくたりと横になる。仕事も終えたし休ませてあげよう。


「さて、コンスケさんや。お手伝いをお願いするぞ」

「はーい」


用意してあった大きな桶に蒸らし終わった米を入れて、酢をかける。コンスケには団扇を渡してひたすらに扇いでもらう。俺はお米に空気を含ませながら良く混ぜていく。結構疲れるんだよなこの作業。大体いい具合に混ざった所で、荷物の中からプラスチックの容器を取り出す。


「何ですかその便利そうな小箱」

「うむ。何でも入る便利な魔法の箱だ。横にしても中身がこぼれない」


おぉぉぉと、コンスケが大仰に驚く。しかし驚くのはまだ早い。この中に入れておいた具を米に足して混ぜ混ぜ。さらに!この茶色い甘辛く煮たアレの中にこの米を入れていき…。


「完成だ…」

「こ、これは!?」

「…コン?」


そうして完成したのは稲荷寿司である。




さて、頂く前に…。


「いい加減出てきていいよー。さっきから見えてるから」


俺がそう声をかけると、驚いたコンスケときちゅねが振り返った所に、わらわらと出てくる人々。いや人でもないか。


「いやいや~悪いねー、オキツネさん達。お手伝いもしないでさー」

「お稲荷さんかよぉー久々だぜー。しかも狐ちゃん達のお手製…。よだれが止まらないぜ」

「F.Dさぁ、そういう事言ってると嫌われるんだよ。二人共やっほー」


さっちゃんがF.Dと二人して食欲を抑えようともせずに沸いて出て来て、早速S.Dに突っ込まれてる。後ろから咳払いしながらB.D、そして相変わらずその腕に張り付いているC.D。


「何と言うかすまないね…ユウスケ君、コンスケちゃん」

「うふふ…お稲荷さん…美味しいわよね…ふふふ」

「食べ過ぎてお腹壊しても知らないわよ。二人共お疲れ様、呼んでくれてありがとうね」


その二人を呆れた様に見ながら、ゆっくりとH.Dが姿を表す。


「しかし、姫様方のお手製の料理を頂く事が出切ようとは、本日は真にめでたく、我感謝の気持ち絶えずでございます」


ガシャガシャと甲冑を鳴らしつつも、足取りは軽く歩いてくるI.D。相変わらず喋り方が堅苦しいし、分かりづらい。何か言葉使いがまたおかしくなってる気がする。


「さて始めるとしようかヴォルピ」


振り返ると、さも当たり前の様に出来上がったお稲荷さんをどこから出したのかテーブルに配置し始めているM.D。何か霧の力とか悪用してないか…。気配を感じなかった。まぁ手伝ってくれるから有難いけど。H.Dもお茶の用意をしてきたのか、茶葉をポットに入れている。


「はい、F.D。そこの川の水をここに入れて、お湯にして。早くね」

「そんな犬に棒ッきれ拾って来いみたいな言い方するなよなぁ。へぃへぃ行ってきますよ」


テキパキと割り振りをしていくH.D。さっちゃんが椅子にかけてワクワクして待っている。


「あの…ユウスケさんどういうことです?」

「コン?」

「ちょっと驚かせようと思ってな。基本全員呼んだんだよ。人数多い方が楽しいだろ?」


流石にあんな事があった後だから、顔を合わせづらいのもあるだろうけど、一応あの【彼】にも声をかけた。でも預言者の九尾と一緒に王宮で留守番するとか。改めて今度挨拶に行くかな、二人と一匹で。さっちゃんの話によると照れてるだけだって事だ。後、預言者の九尾の狐も今は人型ではなく、きちゅねそっくりの狐形態で【彼】に付き従ってるんだとか。色は真紅の色だそうだ。きちゅねと並んだら紅白でめでたいなぁ。




コンスケに説明している間に用意は進み、皆それぞれの地域の特産物や何かをテーブルに乗せている。キノコや、ハーブサラダ、川魚の焼いたのやらご飯のお供的な漬物はF.Dだな。手の込んだ煮こみシチューはS.Dがさっちゃんと頑張って作ったらしい。カフェご飯的なロコモコ等はB.Dだな。流石本職だ。盛り付けが綺麗過ぎて食べるのが勿体無い。


「さて乾杯用に取っておきを…」


俺がごそごそと荷物を漁りつつそんな事を呟くと、みんなが注目する。その間に手早くグラスが配られる。C.Dが水晶で作った物らしい。あ、これ持って帰りたい。最早どっかの青い猫型なんたらのお腹についてそうな勢いになってる俺の便利なバッグを漁って出て来たのは。


「あ、もしかして素敵飲み物のタンサンインリョウ!」

「コンスケ、お前が飲みたがってたものだよ」


お稲荷さんも俺が食べさせてやりたいって思ってた物だしな。プシュっと音を立てて缶を開け皆のグラスに注いでいざ乾杯。




やいやい言いながら皆で食事をし、食べ終わればI.Dがお手製のシャーベットを出してくれ、その場で挽き立ての豆でB.Dが入コーヒーを入れてくれる。コンスケ用には思いっきり牛乳入れたカフェオレ(コーヒー1:ミルク9)。食事の後に、軽い音楽をファータさんが演奏してくれ、それに合わせて軽く皆で踊ったりもした。そう、今日は何だかんだであの時のお疲れ様会。皆の、この世界の無事を祝いつつ、つつがなくこの先も進む事を祈って。


「そうだコンスケ」

「ん、なんです?」


楽しそうに笑った顔のままで振り返るコンスケに言葉を続ける。


「またこの世界を見回るからな。何せ管理者…神様だからな」

「観光ですよね?」

「そうともいう」

「コンコン!」


太陽は高い所からこんな団体が笑い合っている様を見守る様に照らしてくれていた。


挿絵(By みてみん)コンスケ 挿絵(By みてみん)ユウスケ

挿絵(By みてみん) B.D 挿絵(By みてみん) H.D 挿絵(By みてみん) F.D 

挿絵(By みてみん) C.D 挿絵(By みてみん) S.D 挿絵(By みてみん) M.D 

挿絵(By みてみん) さっちゃん 挿絵(By みてみん) 【彼】 挿絵(By みてみん) 預言者九尾の狐

自分で絵が描ければいいのですが、まだまだ人様に見せられるレベルではないので、あくまで作者のイメージでチビキャラを作ってみました。色が多少違う人(本当は設定ではユウスケさんのが色が濃い)とか、何か虫取りの少年みたいになってしまってるM.Dさんとかもいますが、ご愛嬌で見て頂けたら幸いです。

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