ぼうっとしているだけで
パターン2(本文のフレーズを生かした短めの前書き)
ただぼーっとしているだけのように見えても、
心の中では、君の残した空白をひとつずつ解き明かしている。
恋が終わったあとの、ある静かな夜明けのお話。
画面の灯りが落ちていく
君からの連絡を待つ癖だけが
暗くなった部屋に残された
二人の写真を取り出せば
笑顔の君がそこにいて
「ずっと一緒だ」と言った声が
耳の奥でまだ揺れている
さよならの理由を捜すより
好きだった記憶を消す方が
きっとずっと難しい
ただぼーっとしているだけで
涙がひとつ、溢れ出た
ただ、ぼうっとしているだけではない
君が残した空白と
言葉にならなかった答えを
ひとつずつ、解き明かしているだけ
引き留めなかった後悔も
すれ違っていた優しさも
すべては終わってからしか気づけない
窓の外に朝の光が差し込んで
静かに夜が明けていく
もう君は戻らない
私を置いて過ぎていく世界で
この恋の終わりだけが
正解になってしまった
静けさの中で夜が明け、止まっていた時間が少しずつ動き出す――そんな失恋の夜の終わりを描いた詩です。
誰かを深く想ったからこそ生まれる後悔や優しさの破片を、ひとつずつ拾い集めるような時間。残酷にも明けていく朝の光の中で、取り戻せない恋を「正解」として受け入れていく切ない決意を込めました。
暗闇から朝光へと移ろう背景とともに、心の中に残る余韻を感じていただけたら幸いです。




