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ぼうっとしているだけで

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/09/05

パターン2(本文のフレーズを生かした短めの前書き)

ただぼーっとしているだけのように見えても、

心の中では、君の残した空白をひとつずつ解き明かしている。

恋が終わったあとの、ある静かな夜明けのお話。

画面の灯りが落ちていく

君からの連絡を待つ癖だけが

暗くなった部屋に残された

二人の写真を取り出せば

笑顔の君がそこにいて

「ずっと一緒だ」と言った声が

耳の奥でまだ揺れている

さよならの理由を捜すより

好きだった記憶を消す方が

きっとずっと難しい

ただぼーっとしているだけで

涙がひとつ、溢れ出た

ただ、ぼうっとしているだけではない

 君が残した空白と

言葉にならなかった答えを

ひとつずつ、解き明かしているだけ

引き留めなかった後悔も

すれ違っていた優しさも

すべては終わってからしか気づけない

窓の外に朝の光が差し込んで

静かに夜が明けていく

もう君は戻らない

私を置いて過ぎていく世界で

この恋の終わりだけが

正解になってしまった

静けさの中で夜が明け、止まっていた時間が少しずつ動き出す――そんな失恋の夜の終わりを描いた詩です。

誰かを深く想ったからこそ生まれる後悔や優しさの破片を、ひとつずつ拾い集めるような時間。残酷にも明けていく朝の光の中で、取り戻せない恋を「正解」として受け入れていく切ない決意を込めました。

暗闇から朝光へと移ろう背景とともに、心の中に残る余韻を感じていただけたら幸いです。

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