【プロットタイプ】曇りっつったじゃねぇか!!
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
タイトルは私を含めた三人の叫び。
瑠衣も表には出さないだけで、そう思ってそう。
駅を出た。先にお昼を食べる事にしたので、先ずは商店街を抜る。そこで見た光景は。
「曇りっつったじゃねぇか!! 運動靴に履き替えた此方の身にもなれよ!!」
横殴りの雨だった。信号待ちのまま、傘を持っている人々が風に煽られて立ち竦んでいる。そして私達も今の状況は似たような物だった。吹き荒ぶ風が内側まで入り込み、服を濡らす。
同居人を一瞥すると強風で髪をぐしゃぐしゃにされながらも、何時も通りの無表情だった。非常にシュールな光景に思わず吹き出しそうになる。
「なんだ? 早く中入るぞ」
内心面白がってるのがバレたらしい。視線だけをこちらに向けて、さっさと歩き出す。踏み入れた先はハンバーガーショップだった。
店内は、外が嵐な事と、開店時間すぐな事も相まって非常に空いていた。注文を済ませて二人席に腰掛けると、大きな溜息を吐く。
「昨日の昼はハンバーガー。そして今日の昼もハンバーガー……」
昨日、瑠衣は私との旅に同行していない。雨風が強い中、長時間、屋外を歩くのは遠慮したいという事で、私一人。けれども出来事は全て話したので、内容は知っている。そして車内でも苦言を呈された。
「今回のは、最早ハンバーガーじゃないから!! ステーキ屋が出来心で作った肉をバンズに挟んだ代物だから!! ハンバーガーじゃないから!!」
「…………体壊すなよ」
そう言って食べる時はモソモソも食べ始める。ちみちみと、無理矢理口に押し込む事はなく、喉を詰まらせない食べ方だった。あまり焦っては居ないらしい。其れは私が焦っていないからか。
瑠衣は無駄を嫌う。効率的なやり方を求める。それ故に、旅先の算段は私に任せてくれる。でも、如何に効率的でも、無駄が無くても、偏食と肉体的な健康面に関しては苦言を呈する事がある。尚、精神的な健康は考慮しないのはご愛嬌である。
「心配しないでよ。明日は坦々麺だから。焼肉分の余力は残しておくから。
……其れよりもさ、嫌じゃなかった? 思ったよりも暴風雨だったし。殆ど室内だけど、移動に当たっては雨に打たれる訳だし」
「其れは心配するな。午後までこの調子なら上がらせて貰う」
相変わらずのマイペースさを保ったまま、瑠衣はポテトに手を伸ばす。対して私はまだ一口二口しかハンバーガーに口を着けていなかった。慌てて口を付けると、黙って観察される。
「気を使ってくれてる?」
「外がこの天気だから調度良いと思っている」
「あぁ君はそういうタイプね。うん」
上手くいかなくても許容するしかない。
天気を好きに出来ない様に、折り合い付けるしかない。
だからこうやってブー垂れても、既に折り合いは着けている。
そんな話。
瑠衣は鏡花の行動パターンを分析した上で、予測しています。
だから『〇〇行く』と言われ際には、お昼を食べる場所も、観光する場所もなんとなく分かってます。
同じ場所をぐーるぐる。
だから『この後は〇〇か』と確認の会話が多い。
あと外出方面は鏡花の方が詳しいので、丸投げしてます。
天候が崩れた事、忠告しても偏食を繰り返す事、まぁ瑠衣にとって気分が良いものではありません。
『帰るか』とか言い出しそうな雰囲気ではあります。
でも本人なりに折り合いを着けて一緒に居る話。
夏場の天気予報って当たらないし、番狂わせが多い。
自分の思い通りになりません。
でもそれと同じくらい、瑠衣にとっては鏡花はきっと番狂わせ。口に出さずに激変する事もままぁあるし、手を焼いてる。
でも互いが互いに許容しているから、上手くやれてる。
精神面的健康はそこまで気にしないのは、メンタルが強いと思ってるから。
相手が好き勝手言ったりやったりする分、自分も同じ様にしているから。
鏡花って誰かに尽くすのかな? 尽くすってよりかは、
『えーその方が私が楽し……後で得にな……喜んでくれっかなー』
みたいな損得勘定と京楽主義が混ざって何かしてる気がします。
諭羅の対応見てわかる通り、結構自分本位。相手より自分の娯楽優先。