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ヤクザ、覇道を極める  作者: 八月河
潜龍在淵
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第四回 招兵買馬離別友 劉関張桃園結義

この頃、劉備は盧植の学舎で知り合ったもう一人の盟友、牽招とも再び行動を共にするようになった。牽招は武勇に優れ、劉備とは異なるが、同じく乱世を憂う志を抱いていた。


「玄徳殿、北辺の地でご活躍の様子、耳にしております。我も微力ながら、お力になりとうございます」


牽招は、自らが率いる手練れの兵士たちを連れて劉備の元に合流した。彼らは共に盗賊討伐や鮮卑との小競り合いに赴き、互いの背中を預け合う中で、その絆はより一層深まっていった。


公孫瓚の支援と、簡雍、牽招といった信頼できる仲間たちの協力により、劉備の勢力は着実に拡大していった。彼に付き従う兵士の数は、いつしか三千に達していた。それは、正規の軍隊とは異なる、劉備の義に共鳴し、彼を慕う者たちが集まった、私兵集団であった。彼らは劉備の「シマ」、すなわち彼が義によって守り、影響力を及ぼす範囲を広げていった。


劉備は、この三千の兵と共に、幽州の北辺で実戦経験を積み、民衆からの信頼を勝ち取り、来るべき乱世に備えて静かに、しかし確実に力を蓄えていたのだ。彼の名は、幽州の片隅で、草鞋売りから義の将へと、その姿を変えつつあった。


劉備が北辺で武功を上げ、その義名が広まるにつれて、その噂は幽州の最高責任者である幽州牧陶謙の耳にも届くようになった。陶謙は、清廉潔白で温厚な人柄で知られ、民を深く慈しむ官吏であった。彼は、漢王朝の腐敗が進む中で、自身の治める幽州の安定を何よりも願っていた。


ある日、劉備が盗賊討伐の任を終え、公孫瓚の陣営に戻った矢先、陶謙の使者が劉備の元を訪れた。


「劉玄徳殿とお見受けする。幽州牧陶謙様が、あなた様の噂を聞き及び、ぜひ一度お目にかかりたいと仰せです」


使者の言葉に、劉備は驚きを隠せなかった。一介の義勇兵の長である自分が、幽州の最高責任者である陶謙に謁見を求められるとは。これも、公孫瓚や簡雍、牽招たちの陰ながらの助力と、彼が積み重ねてきた義の行いの賜物であろう。


劉備は簡雍を伴い、陶謙の居城へと向かった。そこで待っていたのは、白髪交じりの穏やかな顔立ちの老人であった。陶謙は、劉備の姿を見るや、その目には深い感銘の色を浮かべた。


「あなたが劉玄徳殿か。噂に違わぬ、実に立派な若者よ。市井の出身でありながら、北辺で武功を上げ、民の信頼を集めるとは、まことに感服いたしました」


陶謙は、劉備の手を固く握り、心からの敬意を示した。


「恐れ入ります、陶謙様。微力ながら、民の安寧のために尽力しようと志した次第にございます」


劉備の誠実な言葉に、陶謙は深く頷いた。


「よかろう。あなたのような義の人こそ、今、この漢に必要なのだ。もしよろしければ、この陶謙の元で、共に幽州の安定のために力を貸してくだされぬか」


かくして、黄巾の乱が勃発するよりもはるか以前、劉備は幽州牧陶謙の知遇を得ることとなった。これは、彼が公孫瓚の下で培った実力と、民衆の心をつかむ人徳が認められた証であった。この出会いは、後の劉備の運命を大きく左右する、重要な転機となるのであった。


幽州の北辺で実戦経験を積み、民からの信頼を集めていた劉備の名声は、静かに、しかし確実に広まっていた。彼の義に篤い行いと、人々を惹きつける不思議な魅力は、市井の者だけでなく、時の豪商たちの耳にも届くようになっていたのだ。


涿郡にほど近い中山には、広大な商路を持ち、財を築き上げた二人の豪商がいた。ひとりは馬商人の張世平、もうひとりは同じく中山を拠点とする蘇双である。彼らは各地を飛び回り、多くの人間を見てきた観察眼を持っており、劉備の評判を聞きつけ、彼に強い関心を抱いていた。


特に張世平は馬商人ということもあり、常日頃から各地の有力者や武人と交流があった。この頃、劉備の盟友である公孫瓚が涿県の県令を務めていたため、劉備が乗馬を趣味としていたことや、公孫瓚との深い繋がりから、張世平が劉備と面識を得る機会があったとする見方もあった。


ある日、劉備が義勇兵たちの訓練を視察していたところへ、張世平と蘇双が訪ねてきた。二人は、劉備の素朴な人柄の中にも、民を思う熱い志と、未来を切り開くであろう非凡な才を見抜いた。


「劉玄徳殿とお見受けいたします。噂に違わぬお方だ」


張世平が恭しく頭を下げると、劉備は驚きつつも、丁寧に返した。


「これは、張世平殿、蘇双殿。このような貧しき身の者に、何の御用でございましょうか」


蘇双が前に進み出て、穏やかながらも芯のある声で言った。


「玄徳殿の行いは、市井の者だけでなく、我ら商人の間でも広く知られております。民のために身を粉にして尽力される貴殿の姿に、深く感銘を受けました」


張世平は、懐からずしりと重い袋を取り出した。それは、彼らの持つ財の一部であった。


「この乱れた世に、貴殿のような方がいらっしゃることは、漢にとって、そして我ら民にとっても、まことの慶事。つきましては、ささやかながら、これをお役立ていただきたく存じます」


劉備は差し出された大金に、思わず目を見開いた。これほどの大金は、彼がこれまでに手にしたことのない額だった。


「これは……!この劉備、このような大金を頂くわけには参りません!」


劉備は固辞しようとしたが、張世平は首を横に振った。


「いえ、玄徳殿。これは貴殿への施しではございません。乱れた世を正そうとする貴殿の志への投資にございます。この世を安んじるために、どうかお使いください」


蘇双もまた、深く頷いた。


「我ら商人は、直接剣を振るうことはできませぬ。ですが、貴殿のような方に力を貸すことで、この天下が平穏になるのであれば、これに勝る喜びはございません」


二人の豪商の熱い眼差しと、その真摯な言葉に、劉備は胸を打たれた。彼らは、劉備の持つ可能性を信じ、未来への希望を託していたのだ。劉備は深々と頭を下げ、その支援を受け取った。


「張世平殿、蘇双殿……この御恩、生涯忘れません。必ずや、この乱れた天下を平定し、民が安らかに暮らせる世を築いてみせます!」


この潤沢な資金は、劉備にとってまさに天恵であった。これまでの活動は、彼の個人的な財力や、簡雍、牽招、そして公孫瓚からの限られた支援に頼っていた。しかし、張世平と蘇双から得た大金は、彼が志を抱く仲間たちをより多く集め、彼らの活動を本格化させるための確固たる基盤となった。


劉備は、この資金を元手に、武具や食料を調達し、さらなる義勇兵を募った。各地で彼の義行と、豪商からの支援の噂が広まるにつれて、劉備の元には、彼の志に共感する者たちが続々と集まってきた。それは、単なる寄せ集めの兵ではなく、劉備の人間性と義に惹かれ、共に乱世を生き抜こうと誓う、真の仲間たちであった。


黄巾の乱という未曽有の動乱が迫りくる中、劉備は、自らが築き上げた三千の兵、そして豪商たちの支援という強固な後ろ盾を得て、来るべき戦乱の時代に備えていた。彼の義の旗のもとに、いよいよ大きな力が集まりつつあったのだ。


中山の豪商、張世平と蘇双からの潤沢な資金を得て、劉備の義兵団は武装を整え、食料を確保できるようになった。三千の兵を率い、幽州の北辺で実戦を重ねてきた劉備の名は、表向きは誠実な草鞋売り、その実、裏では街の揉め事を収める「顔役」として、市井の隅々にまで響き渡っていた。


そんな劉備の元に、盟友の牽招が訪れた。彼の顔には、苦渋の表情が浮かんでいた。


「玄徳殿……まことに申し上げにくいことではございますが、某は、これより北の地へと赴かざるを得ませぬ。親族の急病と、郷里の安寧のため、どうかお許しいただきたい」


牽招は、劉備の義侠心に共鳴し、共に刀を振るってきたかけがえのない同志だった。彼の武勇と、乱世を憂う志は、劉備にとって大きな心の支えだった。


「牽招殿……されど、今この時に、貴殿が去られるのは、この劉備にとって、あまりにも大きな痛手……いや、痛え」


劉備は寂しげに呟き、その言葉には、親しい仲間を失う任侠の男の惜別の情がにじんだ。しかし、牽招の決意は固い。


「玄徳の旦那の筋目は、この牽招、決して忘れませぬ。いつか、再び貴殿の元で剣を振るう日が来ることを願ってやみません」


深く頭を下げる牽招に、劉備は別れを惜しみながらも、その背中を力強く叩いた。


「牽招殿の決断、とくと承知した。道中、くれぐれもご無事で。再会の日を楽しみにしてるぜ!」


牽招が去り、彼に従っていた兵士たちは劉備の元を離れた。しかし、劉備の義に心酔し、彼の下に留まることを選んだ者も多くいたため、兵の数は二千が残った。劉備の配下には、長年の付き合いで、劉備の全てを知る腹心、簡雍と、学舎時代からの仲間で、実直な気質ながらも裏の事情にも通じる田豫の二人だけになった。


「旦那、いよいよ寂しくなっちまいましたねぇ」


簡雍が皮肉めいた笑みを浮かべた。


「ああ、簡雍。だがな、義の道は一人で歩むものじゃねえ。足りねぇもんは、見つけりゃいい」


広大な野原に、二千の兵、そしてぽつんと立つ簡雍と田豫。劉備は、己の力の小ささを改めて痛感したが、その目には決して諦めはなかった。彼の胸には、街の秩序を守る「顔役」としての、一種の焦燥感が募っていた。


その頃、市井の噂、そして簡雍が足で稼いだ裏の情報は、いよいよ不穏な兆候を告げていた。太平道という怪しげな新興宗教が急速に勢力を拡大し、その教祖である張角が、「蒼天已死、黄天当立」などと甘言を弄し、飢えに苦しむ民衆を扇動しているというのだ。


「玄徳の旦那、張角の奴ら、各地で民衆の間に不穏な空気を撒き散らしています。飢えと不満が、いよいよ限界に近づいてやがる。これは、でっけえカタギじゃねぇ乱が起こる前触れですよ…」


簡雍の報告を聞きながら、劉備は己の時計を読んだ。盧植が議郎となったのが178年以前。そして黄巾の乱が勃発するのが184年。そう、残された時間はおそらく一年か二年しかない。このままでは、いくら二千の兵を率いていても、真の乱世においては力不足に過ぎる。これまでのように、小競り合いを収めるだけでは、この押し寄せる大波には抗えない。


劉備は、夜な夜な星を眺め、来るべき乱世をどう乗り切るべきか、思案に暮れた。彼の脳裏に浮かんだのは、街の路地裏で交わされる、荒々しい喧嘩の声。そして、一筋縄ではいかないが、筋の通った男たちの姿だった。


「簡雍、田豫!このままじゃ、この街は、この世は、ひっくり返っちまう!」


劉備は、夜が明けるやいなや、二人の盟友に告げた。彼の声には、抑えきれない焦燥と、ある種の決意が宿っていた。


「俺たちには、もっとデカい度胸と、もっと強い腕っうでっぷしが必要だ。一騎当千の、真のツワモノが!」


劉備は、日中も草鞋売りを続けながら、夜は簡雍や田豫と共に、新たな「仲間」の情報を集めることに明け暮れた。彼の目指す「仲間」は、もはや学識や家柄ではない。生き馬の目を抜くような乱世で、己の身と義を守り抜ける、力と義侠心を持った男たちだった。


「玄徳の旦那、涿郡のこの辺りにも、とんでもねぇ奴がいるって噂ですぜ。張飛って言って、裕福な金持ちの息子らしいんですが、文武両道に優れ、酒と喧嘩を好む筋金入りの暴れん坊だとか」


簡雍が持ち込んだ情報に、劉備の目が光る。金持ちの息子でありながら、武勇に優れ、暴れん坊。それはまさに、劉備の求める「力」そのものだった。


そして、間もなく、もう一人の男の噂が劉備の耳に飛び込んできた。


「旦那、最近、この辺りでひそかに塩の密売人として名を馳せてる奴がいるんです。『かん』という男で、赤ら顔に立派な鬚髯が特徴。武勇は言うまでもなく、商売の才も、人の裏をかく計略にも長けているって話です」


田豫の報告に、劉備は息を呑んだ。塩の密売人。それは、朝廷の禁を破る者。しかし、その裏には、既存の秩序に縛られない自由な精神と、生き抜くためのしたたかな智恵があるはずだ。武勇だけでなく、商才、智略、計略にも長ける。劉備の義の旗のもとに、これらの才能を結集できれば、来るべき乱世も乗り越えられる。


黄巾の乱が間近に迫る中、劉備は焦燥を胸に、関羽と張飛を探し求めて奔走した。涿郡の裏路地、賭場、そして市場の片隅。簡雍と田豫からの情報を頼りに、彼は足で稼ぎ、市井の様々な噂に耳を傾けた。そしてついに、運命の糸が絡み合うかのように、彼らは出会うことになる。


劉備がとある酒場で、簡雍から聞いた「張飛」の噂を追っていた時だった。店の奥から、けたたましい怒鳴り声と、何かが砕ける音が響いた。


「てめぇら!この俺の酒が不味いだと?この張益徳様の酒が!」


劉備が駆けつけると、そこには巨躯の男がいた。顔には濃い髭が荒々しく生え、目は獲物を睨む獣のように鋭い。裕福な出自とは裏腹に、その身からは強烈な侠気と武骨さが溢れていた。彼はまさに、噂に聞く張飛その人であった。


劉備は静かにその様子を見守っていたが、張飛が店の主人に乱暴を働くのを見て、思わず声をかけた。


「おい、そこの大男。酒が不味いのは、店の者のせいばかりではないだろう。腕は立つようだが、酒の味も分からぬ男が、店を壊す道理があるか」


張飛は、突然の言葉にぎろりと劉備を睨んだ。


「何だと、てめぇ!この俺に説教する気か!」


張飛が今にも殴りかかろうとしたその時、劉備は泰然と胸を張った。


「俺は劉備玄徳。この涿郡で草鞋を売りながら、街の筋目を通している者だ。見ればお前もただの暴れん坊ではないと見える。ならば、無益な争いはやめ、共にこの乱れた世をどうするか、語り合わぬか?」


劉備の言葉には、不思議な貫禄と包容力があった。張飛は、彼の真っ直ぐな目に、普段は決して見せない好奇心と、かすかな敬意を覚えた。そして、劉備の裏の顔を知っている酒場の主人が、震えながら「だ、旦那様…この方は劉玄徳様でございます」と囁くのを聞き、張飛は初めて劉備の真の「顔」を理解した。張飛は大きく笑うと、乱暴に腕を組み直した。


「ほぅ、お前が劉玄徳か!面白い!いいだろう、酒の味が分かる男かどうか、見定めてやるぜ!」


かくして、劉備と張飛の間に、奇妙な、しかし確かな繋がりが生まれた。


張飛との出会いの後、劉備は簡雍と田豫から得た情報をもとに、塩の密売人として名を知られる関羽の行方を追った。噂では、彼は武勇だけでなく、商才にも長け、智略や計略にも通じているという。


数日後、劉備は郊外の寂れた街道で、一人の男と出会った。その顔は赤く、腰には長い剣が下げられ、ひときわ立派な長い髭が特徴的だった。彼は荷車に積まれた塩を検めながら、鋭い眼光で周囲を警戒していた。


まさに、噂に聞く関羽その人だった。劉備は静かに馬を止め、男に近づいた。


「もしや、関殿とお見受けするが?」


関羽は振り返ると、その鋭い視線で劉備を値踏みした。


「貴殿は?某は関雲長。塩を扱っている身だ」


劉備は丁寧に頭を下げた。


「私は劉備玄徳と申します。貴殿の武勇と、義を重んじる心、そしてその才覚の噂を聞き、ぜひ一度お目にかかりたいと願っておりました」


関羽は訝しげに劉備を見つめた。塩の密売人という立場上、役人や厄介者には慣れていたが、劉備のような清廉な雰囲気の者が、あえて自分に近づいてくるのは珍しかった。


「私のような者に、何の用で?」


「世は乱れ、民は苦しんでおります。しかし、私一人の力では、何も変えられぬ。貴殿のような才と義を持つ者が、今こそ立ち上がるべき時ではないかと」


劉備は、自身の志を熱く語った。漢室復興への思い、民を安んじるための決意、そして何よりも、力に屈せず義を貫く侠の道。関羽は、劉備の言葉に、これまでの人生で抱いてきた自身の義侠心と、どこか重なるものを感じた。塩の密売で生計を立てていたのも、世の不条理に対する反骨心から来るものであった。


「貴殿の志、確かに伺いました。……この関某、貴殿の義の旗のもとで、この剣を振るうのも悪くない」


そう言って、関羽は静かに頷いた。彼の目は、劉備の瞳の奥に宿る「何か」を見定めたかのようだった。


こうして、劉備は張飛、関羽と出会った。互いの才と志を認め合った三人は、義兄弟の契りを結ぶことを決意した。場所は、涿郡の郊外にある、満開の桃の花が咲き乱れる小さな庭園。春風が舞い、桃の花びらがひらひらと舞い落ちる中、三人は酒を酌み交わし、天地に誓った。


「我ら、劉備、関羽、張飛、姓は異なれど、義を結びて兄弟となる。心を同じくし、力を合わせ、困苦を扶け、危難を救わん。上は国家に報じ、下は黎民を安んじ、同年同月同日に生まれずとも、同年同月同日に死せんことを願う。皇天后土、これに鑑みたまえ。若し心に背かば、天人共に誅殺せん!」


三人は血酒を飲み干し、固く手を取り合った。その手からは、互いの熱い志と、来るべき乱世を共に生き抜くという、揺るぎない覚悟が伝わってくるようだった。


ここに、漢王朝の命運を左右し、後世に語り継がれる桃園の誓いが結ばれた。劉備の義侠心と、張飛の武骨な情熱、関羽の深い智略と揺るがぬ義。三つの魂が一つとなり、乱世を駆け抜ける、新たな義の集団が誕生したのである。黄巾の嵐が吹き荒れるその前に、彼らはすでに、互いの絆という名の強固な基盤を築き上げていた。

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