38.メイドたちの狂乱
「うおおおお?」
「ああ、グレイブ様これは違うんですぅ……確かに先輩のことはかっこよいなっておもってましたがぁ……♡」」
「私も後輩のことはかわいいなって思ってましたが……勤務中にこんなことを……♡」
屋敷に入って目に入ったのはなぜか全裸で抱き合っているメイド(巨乳)だった。床にはメイド服と下着がちらばっており、顔を真っ赤にして見つめ合い抱き合ってお互いの胸元と、秘部を隠している。
百合イチャイチャかよぉ……さすがはエロゲの世界である。
発情している彼女たちが気にならないわけではないが、俺は百合は女の子だけだからこそ美しいのだと思う。上着をさっと脱いで二人の裸体をおおってやる。
「今は異常事態だ。服を着たらほかの人たちの様子を見ながらすぐに避難してくれ」
「はい、わかりました……グレイブ様……かっこよいですねぇ♡」
「グレイブ様ご立派になられましたね……♡」
メイドたちがうっとりとした目で見てくれているが視線が、その視線は顔でもなく俺のちょっと大きくなってしまった股間に集中してしまっている。まだ、催眠の効果は継続しているようだ。おもったよりもやばい状況うなのかもしれない。
あれ……でも、このままいけば爆乳ハーレムはむりでも巨乳ハーレムが……
「主!! いくよ。ドロシー様やナルヴィちゃんも危ない目にあっているかもしれない。だから、二人をそんなに獣みたいな目で見ないの!!」
「ああ、そうだな……くっそ、催眠のせいか!!」
多分催眠のせいかいつもよりも感情の制御が効かなくなっている気がする。これは俺がスケベなだけではないのだ。多分……
そして、進もうとすると後ろからぎゅーっと抱きしめられた。やわらかい感触が背中を襲う。
「私がいるのにメイドたちに発情するとは……まったくこらえ性のない主様だなぁ……こっちの方が大きいからいろいろと楽しめるよ。敵を倒したら今夜は私と楽しもうじゃないか」
「……お前、まさか嫉妬しているのか?」
普段と違いどこかすねた様子のベロニカに恐る恐る聞くとぼっそと背中でぼやかれた。
「そりゃあ私だって女だからね。主が目の前でほかの女にデレデレしていたら嫉妬くらいするに決まっているだろう?」
こいつだって言動こそいかれてはいるが普通に女の子なのだ。普段は俺やまわりに気を使って嫉妬するそぶりすら隠していたのだろう。それが催眠によってついあらわになってしまったのだ。それを知った俺は愛おしく感じるとともにおもわずつぶやく。
「おまえ……時々むちゃくちゃかわいいよな……」
「だから……そう、素直に褒めるのはやめてくれ……慣れていないんだよ」
顔を真っ赤にしているベロニカの手を握ってそのまま俺たちはなにやら戦っている音が聞こえるところへと向かうのだった。そして、不謹慎にも思ってしまう。催眠も悪くないなと……
複数人の気配がするのは俺の自室だった。ドロシーとナルヴィの無事を確認するために慌ててやってきたのだが、俺は館のあちこちで巨乳なメイドさんたちがエッチな姿を横目にはしる。「ご主人様ー♡』と全裸で椅子になるメイドや、ののしられているメイド、いつぞやの父のおつきのメイドは数人のメイドを鞭でたたいていたり(ベロニカがむっちゃうらやましそうに見てた)、いろいろな性癖を知ってしまった……
そんな様々な誘惑に襲われている俺たちだったがようやく目的地にたどり着く。
「ドロシー、ナルヴィ、大丈夫か!! ってなにがおきているんだ……」
「あなたは男じゃなくて女の子が好き、あなたは男じゃなくて女の子が好き、あなたは男じゃなくて女の子が好き、あなたは男じゃなくて女の子が好き。あなたは男じゃなくて女の子が好き、あなたは男じゃなくて女の子が好き、あなたは男じゃなくて女の子が好き、あなたは男じゃなくて女の子が好き」
「うう……違います、私はぁぁ……」
そこで待っているのは拘束されているナルヴィとお嬢様っぽい女性に正面から見つめられて延々とぶつぶつとつぶやかれているドロシーだった。
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『世界を滅ぼす冷酷無慈悲なラスボス令嬢(最推し)の義兄に転生したので、『影の守護者』として見守ることにしました〜ただし、その正体がバレていることは、俺だけが知らない』
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破滅フラグしかない推しキャラを守る勘違いものです。
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