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28. ナナシとグレイブ

 新たな決意を元にしたところで、俺に新たな力が解放されるわけでもない。むしろ、二人は大丈夫だろうか? 

 彼女たちがいるであろう場所からは轟音が響く。



「ははは、捕まったらエッチなことをされる触手に囲まれるなんて……最高じゃないか、たぎるよ!!!」

「どいてください、お兄様が見えないじゃないですか。どけって言ってるでしょ、生まれたことを悔いて死ね!!」



 うん、わりかし余裕そうだな。



「ナナシ、緊急事態なんだ。加護とスキルを教えてくれるか?」

「もちろん……グレイスにならなんでも教えるよ……私の加護は欺瞞の神『アパテー』。スキルは変装だよ。対象の相手にはだまそうと思ったものにみえるようになるんだ……こんな風にね……」



 ナナシの姿が一瞬ドロシーに変わる。物足りない胸元までばっちりと再現している。ばれたら身の危険に陥る可能性があるというのにあっさりと加護を教えてくれることに驚くとともにちょっと嬉しい……バストサイズとかも教えてくれないかな……

 とそんなこと考えているとおなじような加護をもっていたキャラがゲームにいたのを思い出す。



「なあ、ナナシのスキルって相手が強い違和感を感じたら解けるんじゃないか?」

「さすがだね、グレイスはそんなことまでわかっっちゃうんだ」


 

 ナナシが感心した声をあげるが俺の内心はそれどころじゃなかった。なぜならば彼女と同じスキルを持つゲームキャラは『六奇人』の一人で『ネームレス』と言い、姿を自在に変えて要人を殺しまくる暗殺者だったのだから……ナナシがなぜ闇落ちしたかはゲームでも語られなかった。だけど、この襲撃が関係していることは間違いないだろう。そして、人を殺さなくてもいいと言った時に微笑んだ彼女の笑顔を思い出す。

 


「ナナシ、お前は絶対助ける。敵を倒すぞ!!」

「うん……グレイスと私なら……大丈夫……」



 とはいえだ。攻撃力があがったりするようなスキルではないようだ。あのでかい海魔はベロニカと、ドロシーがいても勝てるかわからない相手なのだ。



 真っ向勝負ではどうしようもないだろう。俺のスキルと、ナナシのスキルで何とか突破できないだろうか……やっべえ、全然思いつかねえ……

 そんな状況だというのに、なぜかナナシは笑顔を浮かべていた。



「どうしたんだ……?」

「さっきまで一人で戦っていて心細かったんだ……だけど、グレイブが近くにいると思うと安心してわらっちゃったみたい……ごめん……」



 くっそ、かわいいな、おい。そして、心細いとばかりに身を寄せてくるから甘い香りとおっぱいの感触が俺のこころをたぎらせる。



 守りたいこの笑顔とおっぱい……この戦いは絶対に負けられない。



 そして、俺は一つの賭けにでることにする。この好感度とこれだけのピンチならあのスキルを使うための条件だってクリアできるだろう。



「ナナシ、一つお願いがあるんだ」

「なにかな……何でも聞くよ」



 何でもって何でもですかね? エロゲーの導入かな? そして、俺はスキルを使うためにエロゲのようなお願いをする。



「おっぱいをもませてくれ」

「は?」



 ナナシの間の抜けた声が響くのだった。



やはり、おっぱい、おっぱいは全てを解決する


『大切なお願いがあります』


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