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惑星移動異変

 ここは大量にある平行世界の中心、全ての世界が見える場所。そんな場所で我々は異変解決センターというものを開いていた。

・・・

 「しゃちょー。ひまー。」

 「暇なことはいいことだろ。まあ、支店の方は忙しい場所もあるらしいがな。」

 「えー私そこ行きたーい。」

 「ここからじゃ結構時間かかるぞ?」

 「来菜(らいな)に頼んでワープしてもらうー」

 「はぁ…」

俺がため息をついたとき部屋に一人の男の子が入って来た。

 「社長。依頼が来ました。世界番号A-1209です。」

 「ほら、京奈(きょうこ)。依頼が来たらしいぞ。」

 「え!依頼?やったー」

不謹慎すぎる…と思いながら俺は大知(だいち)の方を向く。

 「で、異変の内容は?」

 「はい。突然惑星たちがある場所に向かって動いているそうです。」

 「わかった。京子、行くぞ。」

 「はーい。」

そして俺たちは施設の中にある世界移動機を使ってその世界に向かう。

 「さてここか。」

俺たちは平然と宇宙空間を立っていた。すると横の惑星がかなりの勢いで通り過ぎていく。

 「わー、すごーい!」

 「落ち着け。あの惑星を追っていくぞ。集中しろ。」

 「…わかりました。」

瞬間京子の雰囲気が一気に変わった。

 「行くぞ。」

 「はい。」

俺たちはその惑星を追いかけていく。するとそこには大量の惑星が集まっており中心には誰かが立っている。

 「あら?お客さんかしら?」

 「異変解決センター社長の雪だ。」

 「同じく異変解決センター社長補佐の京子です。」

 「ご丁寧にどうも。私はテレサ。」

異変解決センターの職員は全員相手の言語をすぐ理解する力がある。そのため目の前のテレサが話している内容がわかるわけだが…

 「この世界じゃ聞きなれない言語だな?」

 「そりゃそうよ。私は世界の意思により生まれた新しい生命体。逆に何故あなたたちが私の言語が分かり話せるのか気になるわね。」

 「答えるつもりはない。で、お前の目的は?」

 「自分は答えず、他人には質問するのね。まあいいわ。教えてあげる。私の目的は世界の消滅よ。」

 「世界の消滅?」

 「ええ、世界は今も尚生命体によって崩れていっている。ならいっそのこと全部消滅させる方が世界のためだと思わない?」

 「思わないな。」

俺にはそれが理解できなかった。それにそもそも世界を消滅させるなど不可能なのだ。宇宙を消滅させることは出来るかもしれないが世界そのものは消えることはかなりの大事でない限り起こりえない。

 「そう・・・理解してもらえないのね。なら死になさい。」

そしてテレサは俺たちに攻撃をしてくる。それを軽々避ける。

 「社長。どうしますか?」

 「無力化する。改心不可と判断したら殺害。」

 「わかりました。」

そして京子はまっすぐテレサとの距離を潰していく。

 「そんなにまっすぐでいいのかしら?」

テレサは再び弾幕を展開して京子に向かって放つ。

 「させるわけないだろ?」

俺も同時に弾幕を展開して相殺する。

 「邪魔ね。ならこれならどう?」

テレサは惑星を操作して京子に向かって動かす。京子はそれをギリギリで避ける。

 「いい動きね。でも隙ありよ。」

そして京子はテレサに蹴り飛ばされる。

 「あなたたちの弱点はこの惑星ね?」

その通りだった。うちの会社には時間を巻き戻す能力を持つものもいる。だがそれは場所だけで、傷付いた場所をなかったことにするとか、破壊されたものをもとに戻すことはできないのだ。そのため俺たちはあまり惑星を傷つけることが出来ない。

 「さあ、どうするのかしら?」

 「社長…すみません。」

 「大丈夫だ。改心する可能性は低いと判断。殺害に移る。」

・・・

 目の前の男がそんなことを言った瞬間、男の姿が消えた。そして気配が後ろに移る。私は咄嗟に防御をとる。男はいつの間にか刀を抜いており、防御に使った私の腕は斬られ胴体から離れていた。

 「くっ!」

私は弾幕を展開する。

 『多分瞬間移動系能力。ならどこに移動しても攻撃が当たるようにしたらいいだけ!』

私はそう思っていた。だが答えは違った。男が再び消える。それと同時に私の弾幕は花びらのように散り散りになり消え去った。

 「は?」

私がそんなことを言った瞬間、私の首は斬り落とされていた。

・・・

 「お疲れ様です。社長。」

 「ああ」

最初に俺が行かなかった理由は俺が出ると殺してしまう可能性があったためだった。

 「彩香(さいか)には連絡しました。すぐに戻すそうです。」

 「そうか。それじゃあ俺たちも帰るか。」

 「わかりました。」

そして俺たちは会社に戻るのだった。

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