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日記
第1節
酷い気分である。
人生などはそう感じるためにある。
いや、他人が無意味に論じる物事や、冷たさや軽蔑を感じさせる表情が原因だと言う、
他人に対する妬み恨みを持ち出す訳では無い。
私が酷く疲れ、人生を酷く感じる直接的な原因は他にある。
自分の醜さだ、自分の性格の悪さだ。
これは他者を呆れさせ、
失望させた。
私の軽口が、私の傲慢さが
他人の私への呆れみを生み
悪夢のような、いや地獄と言うべきか
なんとも言えない気まずさを、なにか見えないものを生む。
特に恋はひどい。
恋は、私の恋は醜い気まずさを生む、
「綺麗だ」とでも言いたくなる人は
猫だ。
そう形容したくなる。