最悪な選択肢
ある日、俺は死んだ。
まさか雨でスリップしたトラックに引かれそうな親友を庇って死ぬなんてな。
だが俺はあそこで動かなければ一生後悔していただろう。
そう思うとあの場での選択は間違いじゃなかったと思う。
ただ酷い話だよな、あの場で既に運命は決まっていたんだ。
動かなければ一生後悔、動けば親友は助かるが俺は死ぬ。
最悪な選択肢しかないじゃないか。
とまあ、そんなことを愚痴っていても仕方がない。死んだものは死んだんだ、受け入れる他ない。
ただ最後に言いたいことと言えば、
香流、お前もあの時一緒に激辛パン食えよ!
だな。
俺が死ぬ30分ほど前まで最近ずっとボケーッとしてたからココでシャキッさせようとコンビニで買った激辛パンを食わせようと思ってたのに結局喉に入りそうにないとか言って俺が食う羽目になったんだ。
今思うとなんか締まらない別れ方したな。
お、そんなこと言ってたら救急車が来たらしい。
え?なんで分かるかって?
それは死んだことで魂が抜けて幽体となったからだ。
まあ、これは5分すれば天からお迎えが来る。そう聞いたことがある。
あ、天使きたきた。
それじゃあまたな、お前が俺を忘れないようたまに天から手紙を送るよ。