36/36
あとがき
この度は拙作をお読みいただきまことにありがとうございました。
この作品は、「ライト文芸にありがちな疲れた大人の女性を癒すイケメン」がありなら家で一緒にぐだぐだ過ごして、世の中の理不尽に一緒に怒ってくれるギャルもありじゃないか、というTwitterでの私の呟きから広がったお話でした。
夕匕は頭はからっぽだし軽はずみな女の子ですが、楽しく生きることに関しては天才です。
彼女に引っ張られていく深琴も、少しずつ変わっていき潤いを取り戻していく。
死んでいないだけで生きている実感がない、そんな生活が変わっていく、彼女自身も変わっていく……そんな物語でした。
というのを、公開から数年経って大幅に改稿し、がっつり百合にしました。商業で書いている作品が男主人公ばかりで百合への渇望が高まったのです。
お楽しみいただけましたでしょうか?
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
植原翠




