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名も無き者  作者: Shingetu
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退院そして卒業3

この年の卒業者は15名ほどいた、実家に戻り進学する者と就職組に分かれた、ほとんどの卒業者は親が再び引き取り、保護のもと自宅から高校へと

進学して行く、社会に出るのは彼を含め片手にも余るほどだった。


先ほど、卒業と述べたが、この施設の卒業ではなく、あくまでも、皆、ここに入所する前に在籍していた学校の卒業と言う意味だ、卒業証書は各在籍校から送られるのだ。


彼らは、ここを退院するにあたり、3月の中旬には退院式を済ませている、そこで元いた中学校の卒業証書と卒業アルバムを授与されていた。


彼にも卒業証書は渡された、確かに中学校名と【如月 心は、中学の課程を修めその業、云々、】とは綴られていたが、

卒業アルバムには顔写真はおろか、卒業生名簿に名前すら書かれてはいなかったのだ。


所詮、俺なんて、実際は中学もろくに出ていない、誰の目にもつかない、ちっぽけな人間なんだと、思わずにはいられなかった。

地域や個人名、団体名などは個人情報に基づき仮名にしてあります。

ご了承ください。


著者【shingetu】新月 

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