精霊術・ルーンについて
◎精霊とは
万物の源、根源。ありとあらゆる物に宿り、ありとあらゆる物を構成する。
大きく分けて5種類。火、風、土、水、魔。分類できない精霊ももちろんたくさんいるし、逆に複数の精霊が集まって何かの現象や事象を成している場合が多い。
人間族は精霊を見ることがかなわず、それは「聖ソニュア教」の教えでは人間族がかつて犯した罪のせいとされる。
五大精霊と、得意とする亜人種表
火……魔族
風……エルフ(森の人)
土……ドワーフ(土の人)
水……マーメイド(海の人)
魔……魔族の純血種や、各亜人種の中でも特に力を持つ者だけ
バードマンは風の精霊を使うとか使わないとか。
魔の精霊(精神に作用する)に関しては、極端に視覚化・使役できる者が少ない。
◎妖精について
精霊のうち、実態を持つかのように振る舞う、精霊の集合体。あるいは、精霊のさらに源。
妖精を視覚化できるのに精霊が視覚化できない者や、またその逆の場合もある。妖精には上位精霊・中位精霊・下位精霊の三種類が存在して、上位になるにつれて見える者は限られてゆく。
妖精のほとんどは土地に縛られていて、その土地から出ることはできないが、力のある者が契約することで呼び出すことができたり、土地の代わりの依り代を与えることができる場合もある。
以下一覧。(変更する可能性あり)
火の上位妖精『炎王』
火の中位妖精『火蜥蜴』
火の下位妖精『鍛冶屋』
風の上位妖精『風王』
風の中位妖精『蝶少女』
風の下位妖精『黒猫』
土の上位妖精『地王』
土の中位妖精『土獅子』
土の下位妖精『靴屋』
水の上位妖精『海王』
水の中位妖精『水王女』
水の下位妖精『泉子』
◎言い方の区別と用語説明
「魔力」
精霊を使う力、人知を超えた力、すべてを総括した言い方。
「精霊術」
精霊を使い、何らかの現象を起こす術のこと。一般に「火」「風」「水」「土」の4種類を指す。
「魔術」
精霊術のうち、「魔」(精神に働きかける)の精霊を扱う術のこと。
◎ルーンについて
ルーン文字は、古に滅んだクータ文明時代の文字である。「意味ある文字」とも言われる。(区別して、現在ユーガリア大陸で一般的に使われている文字を「意味ない文字」と呼ぶ)
ルーン文字の特徴は、精霊を閉じ込めてゆくことができる、という点にある。
たとえば、槍に風の精霊を集め、どこまでも飛ぶように「風を割く」だけの力を持たせたとする。その状態でルーンによって封じれば、その槍は「常に風を割く魔法の槍」となる。
ルーン文字で精霊を閉じ込めるという技術は、長いユーガリアの歴史の中で廃れていってしまい、今では魔法都市ポニルクで「ごくごく簡単なルーン技術を使ったアイテム精製」が行われているに過ぎない。
一部の亜人種は今でもその技術を持っているとされているが、人の世に出てくることはない。
また、精霊たちは長らくルーンに閉じ込められていたり、過剰使用されると、だんだんと本来の力を薄めてしまったり、暴走したりする。
いくら精霊でもずっと閉じ込められて過剰労働させられるとキレるようです。ご使用にはご注意を。
◎ルーン・アイテムについて
こういったルーン文字が刻まれた道具を、ルーン・アイテムと呼ぶ。
ルーン・アイテムは現代の技術では作れない物がほとんどで、そのほとんどがクータ文明時代の遺跡から発掘されたものがそのまま利用されている。銃もここに含まれる。
ルーン・アイテムが最も発掘されるのはユーガリアの東側、特にテドリック地方が多いが、それ以外の地域でも発見されることは多々ある。
たとえば銃に関してはルノア大平原にある機構都市パペイパピルが最も発掘されており、その数は数千丁にも及ぶという。
英魔戦争において、人間よりも戦闘力の高い魔族を人間が倒せたのは、数の暴力と、このルーン・アイテムによる物である。
特に効果の高い、強力とされる物は「伝説の武器」と呼ばれる。
◎今のところ出てきてるルーン・アイテム
・『魔剣ルイズ=ガードリィ』
貴士王ダーンデッドが使っていた魔剣。敵の魔力そのものを封じてしまう不思議な剣。
ルーン・アイテムの中でも特に原理の解明できない装備。帝国が所有していたが、とある事件をきっかけに貴士王に所有が移る。
・『精霊殺し』
背徳の騎士ルイドが持っている長剣。正確には、精霊そのものを殺すのではなく、精霊をなだめ、働きを弱める効果を持つ。
ルイドをはじめ、人間族にそんなことわかるわけないので(魔族でも大半はわからない)未だに精霊殺しという名で伝わる。
・『親愛の腕輪』
統率の聖騎士リュイが持つ腕輪。愛する者を守り抜けるように、という祈りの込められたルーン・アイテムだと言われている。




