亜人種族・民族一覧
◎人間族
ユーガリア大陸で最も多い種族。亜人族を含めても全体の半数~七割くらいは人間族。
精霊術が使えない。……たまに規格外なやつもいる。
◎魔族
人間族の次に多い亜人族。そのほとんどがクイダーナ地方で生活しているが、精霊術師としてユーガリア全土に一定数散らばってはいる。
個人差もあるが人間族より身体が一回り大きい者が多く、精霊術を使うことができる。
寿命や成長速度はほぼ人間と同じ。
人間族と比べて、肌の色が違ったり、血の色が違ったり、言語が違ったりはしない。だが、精霊を扱える種族はたいてい何らかの精霊が常に身体の周りを纏っているので、精霊術師には「相手精霊術師かどうか」だけは一目でわかる。
逆に人間族や混血族だと、「相手が人間なのか魔族なのか混血なのか」は一見して判断できない。
火の精霊術を得意とする者が多い。
◎魔族の純血種(貴族種)
魔族の中でも、魔術を使える者を指す言葉。
帝国時代には「公爵」の地位は純血種の為に存在している言葉だった。
純粋な魔族の血が流れていれば純血種になるというわけではなく、純血種同士の子どもであっても、純血種とならないことの方がむしろ多い。
圧倒的な力を持ち、戦場においては千人の兵より恐ろしい存在とさえ言われる。
魔族と違って長寿で、数百年単位で生きられる。どちらかというとエルフたち亜人種族に近い。
◎混血族
人間と魔族の混血が特に多い。
人間の血が混じっていると、精霊術が使えない。精霊を見ることもできない。
また、成長の速度が人間族や魔族と比べて明らかに早い。その代わり寿命が短く、平均的に、人間族や魔族の半分程度しか生きられない。
=四大亜人種=
◎エルフ(ダークエルフ)
世界樹を守る、森に住む亜人種。
尖った耳を持ち、身長が高い物が多い。美形が多いと噂されてはいるが、好みによるところ。エルフとダークエルフの差異は肌の色だけだが、どうしてもエルフとダークエルフは仲が悪い。
風の精霊を得意とする。エルフは周囲に溶け込む透明化、ダークエルフは風に身体を隠す透明化を使う。方法が違うだけでやってることは同じ。
人間や魔族より寿命が長い。正確に何歳まで生きられるのかはわかっていない。
◎ドワーフ
リガ山脈を守る亜人種。
身長が極端に低く、人間族の大人の胸の高さくらいまでしかない。男は筋骨隆々でひげを蓄えていることが多く、女は逆に非常に童顔だったりする。そのため、ドワーフの夫婦と親子の判別は非常に難しい。
土の精霊術を得意とする他、金属や鉱物の加工を得意とする。エルフ同様に長寿。
◎バードマン
大陸の東側にしか存在しない、翼の生えた亜人種。
誇りある者のそばにしか寄ってこない。戦い方は苛烈で勇敢と言われているが、その姿を見たことがある者もそう多くない。
◎マーメイド
絶滅したとされる海の種族。
その生き血をすすれば不老不死になれるとの言い伝えから、人間族によって狩りの対象とされてきた。テドリック地方ではかろうじて目撃情報があるという。
水の精霊術を得意とする。
=民族=
◎ドルク族
人間族に分類されるが、魔族に匹敵する強靭な肉体を持つ一族。
ルノア大平原の南東に勢力を持つ。力こそすべてだという考えが主流で、略奪によって生計を成す。
近隣の人々は言う。「ドルク族は人であって人ではない」
◎異民族バルートイ
白の大地に住んでいた種族。精霊術を使うが、彼らは精霊ではなく星々の力だと信じて疑わない。
聖騎士パージュによって白の大地を追われてからは、海を渡り、獣の島ギドにてわずかに残ったバルートイたちは生活している。一般に、ユーガリアに住む人々からは野蛮人扱いされている。




