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それは1週間前のことだった。


「お茶会、ですか?」

「あぁ、王宮から招待状が届いた。ジルベルト王子主催だそうだ」


父の書斎に呼ばれ何事かあったかと思えば、王子主催でお茶会が開催されるらしい。


ジルベルトはこの国の第二王子で間もなく11歳になる。年が同じ為幼い頃は親しくしていたが、王族としての教育が始まってからは疎遠になっていた。


しかし、漸く開催する気になったのかと安堵しながら、父に気付かれないようにそっと息を吐く。


それと言うのも、この国では10歳の誕生日を迎えると同じ年頃の子供をお茶会に招待し交流をはかるのだ。しかし、面識がないと下位の者は自分より上位の者を招待出来ない。その為、毎年その年一番上位の者が最初にお茶会を開催し、全ての子息・令嬢を招待し面識を持たせる事になっている。


今年は私が最初のお茶会を開催したが、王子は欠席したのでその後開催されたどのお茶会にも招待されていない。


面識が無いのに上位の者を招待できるはずがないのだ。それはこの国の貴族の間では常識であったが理解していない者がいた。


ジルベルト王子本人だ。

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