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彼女だあれ?  作者: xjw
6/8

幸福感…

 ナオが言った。

「まずくない?こうやって会うの?」

 …。

「キリとはうまくいってるの?」

「あんまり…」

「じゃあ…」

「それでいいの?ナオは」

 …。

 それからしばらく、僕らは黙って突っ立っていた。

「歩こうか?」

「うん…」

 僕らは無言でゆっくり歩いた。

 …幸福感。

「じゃあ、私、行くね」

 ナオが言った。

「えっ?」

「その方がいいよ」

「…そーだね」

「じゃあ」

 ナオがいなくなった。

 …。

 どうしたらいいんだろう?

 僕はナオのことが好きだ。そしてナオもきっと…。

 僕は当てもなく街をぶらついた。


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