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嬉しかった
朝。登校途中。ナオと一緒になった。
「ケン。あなた、私と付き合ってるって思ってたんだって?」
「そうだよ」
「変なの。でも、ちょっと嬉しかった。じゃあね」
ナオが走っていった。
嬉しかった…?
放課後。キリと一緒。違和感が…。
「全部、忘れちゃってるわけね?」
「…うん」
「ひどーい、って言いたいけど、まあ、しょうがないよね」
キリと並んで歩く。横顔。カワイイ。なにしろ、クラス一の美人だからね…。
キリにくらーっときかけているとき、彼女が口を開いた。
「どうしよう?これから」
「いつもはどうしてるの?」
「うーん。街をブラブラしたり、お茶したり、公園でのんびりしたり、かな?」
「じゃあ、どっか、服とかでも見に行く?」
「いいよ」
僕らは、高校生向きの服を売ってる店を、なんとなく見て歩いた。
キリは服が映える。選ぶのに付き合っていても楽しい。
そういえば、ナオとも、よく服、一緒に見に行ったっけ…。
「ちょっと疲れちゃった。ジュースでも飲もう?」
「いいよ」
僕らは、店を出た。