ずっと憧れていたい
今日はあの子と会えるだろうか
いつか声をかけることができるだろうか
あまりに可憐で美しいあの子は
きっと誰からも愛されている
だから僕は近づけない。
幸せは分かち合う。
きっと僕と同じ思いで遠くから
羨望の眼差しを彼女へと送る日々をすごしてる同士は多いだろう。
だからそれでいい。
僕は自らは彼女には近づかないことにしてる
だからたまに偶然会った日の喜びは果てしなく。
僕の毎日を快適に生き生きと過ごすために
ただ僕の前にたまに姿を現すことだけで
彼女は十分すぎるほど僕の癒しであり力になってくれてるのだ。
自転車を引きながら坂をゆっくりと上っていく彼女。
後姿でもすぐに彼女だということがわかるほどの可憐さ。
つややかで淡いクリーム色の長い髪がそよ風に揺れてる。
僕はそこを目を閉じて通り過ぎる。