【アパートで謎の爆発、壁に大穴 女性軽傷、茅之原市】
12日未明、長野県茅之原市のアパートで原因不明の爆発が発生し、建物の一部が大きく損壊した。この事故で、アパートの住民女性1人が軽傷を負ったものの、近隣家屋への目立った被害はないという。警察は詳しい原因を調査している。
【轟音と閃光、住民は恐怖】
事故が起きたのは12日午前3時ごろ。築30年の2階建てアパート「メゾンドール茅之原」で、突如として大音響とともに爆発が発生した。近隣住民からは「アパートが爆発したようだ」「壁に大きな穴が開いている」と、複数の110番通報が寄せられた。
目撃者の一人である近くの住民男性(60代)は、「白い閃光が走ったと思ったら、すぐに地鳴りのような轟音が響いた。まさかアパートが爆発するとは」と、当時の恐怖を語った。
【部屋を貫通したかのような穴】
現場に駆けつけた警察官と消防隊員が目にしたのは、アパートの壁にぽっかりと開いた大きな穴だった。外壁だけでなく、複数の部屋を貫通したかのような状況で、内部の損壊も著しい。
このアパートに住む女性(20代)が、爆発の衝撃で飛散した破片により腕に擦り傷を負ったが、命に別条はないという。他の住民は全員無事だった。
【原因は依然不明、捜査続く】
茅之原警察署によると、現時点では爆発の原因は特定できていない。ガス漏れや火災の形跡は今のところ確認されていないが、あらゆる可能性を視野に入れて慎重に捜査を進める方針だ。近隣への影響が限定的だったことについても、関係機関が詳しく調べている。一夜明けた現場には、規制線が張られ、爆発の衝撃の大きさを物語っていた。