初心者でも分かる官僚用語一覧
これは官僚用語集です。本編は次話の『出勤2秒でセクハラすな』からスタートします。
【よく出てくるワード】
◆警備局警備企画課
=公安の“司令塔”ポジション。情報収集・分析・警備の計画立案まで行う。香山班の部署。
◆公安
=公の安全を守る人たち。テロ対策・スパイ摘発・不穏分子の監視など、ちょっと影のある仕事が多い部署。だいたいかっこいい。ちなみに警備局の中に、公安課と警備企画課がある。
◆課長補佐
=中間管理職だけど、実質。現場はこの人が動かしてる、みたいな人。香山慎之介と須崎透の役職。ただ、実際は香山慎之介は現場指揮、須崎は香山のパシリや補佐って感じ。
◆議員
=“選挙に受かれば何を言っても許される”と思ってる人々。
官僚に無茶ぶり→失敗すると「説明が悪い」と逆ギレ→成果はちゃっかり横取り、が基本ムーブ。
実際に政策を考えてるのは裏で胃をすり減らしてる官僚側なのに、TVでは「私の手柄です」とドヤ顔しがち。……と香山班のメンバーは日々思っている(※あくまで個人の感想です)。
◆国会レク(こっかいれく)
=国会議員への説明会。噛み砕いた情報を国会議員に分かりやすく届ける時間だが、官僚の胃が1番痛む仕事である。
◆国会答弁
=議員がドヤ顔で質問し、官僚が胃を痛めながら答える儀式。
本来は政策の議論の場だが、実際は「いかに炎上せずに乗り切るか」の綱渡りショー。
香山さんが喋るとだいたい話題になる。良くも悪くも。
◆官僚
=国を動かす裏方。でも褒められず、責任だけは取らされる職業。
議員の無茶ぶりを徹夜で形にし、炎上すれば国民のサンドバッグ。
◆機密
=絶対に言っちゃダメな情報。香山がよく“笑いながら漏らしそうになる”やつ。
◆内偵
=こっそり調べること。公安の得意技。バレたらまずい。香山がわざとバラす。
【どうでもいい単語集】
◆霞が関(かすみがせき)
=官僚達の聖地。
「国を動かす」ために、人間の命と引き換えに回ってる永久機関。
徹夜と理不尽がセットで降ってくる聖地であり墓場。
◆永田町
=政治家が「国民のため」と言いながら自分の選挙区にばっかり予算を引っ張る場所。
香山班いわく、“国の命運を賭けた大喜利会場”。
決まるのはスーツのネクタイの色ばかりで、政策はだいたい霞が関がやってる(でもテレビには映らない)。
◆赤坂
=高級料亭と裏交渉の聖地。
「お偉いさんたちが“偶然”鉢合わせして、“なんとなく”話が決まる」都内屈指の大人の社交場。
香山いわく:「お国の運命が、お魚の煮付けと一緒に決まる場所」※ただし、庶民は一生呼ばれない。
◆スケープゴート
=「誰かが悪者にならなきゃ話が終わらない」ときに選ばれる生贄。
本来の意味は“贖罪のヤギ”だが、官僚の世界では“とりあえずこいつのせいにしとけばOK”の便利ワード。
香山いわく、「理不尽の象徴。たいてい、頑張ってた人が選ばれる」。
◆地方出向
=本庁の官僚が一時的に地方の役所に“修行”に出されること。
人によっては左遷、人によってはキャリアの一環。
◆内示
=正式発表前の“人事のチラ見せ”。
この時点で大体すべてが決まっており、もがいても無駄。
◆キャリア/ノンキャリア
=国家公務員の“階級システム”。最初からラスボス戦に参加できる人たち(キャリア)と、村人から地道に始める人たち(ノンキャリア)のお話。
・キャリア
国家公務員総合職試験(旧一種)に合格し、各省庁の「将来の幹部候補」として入省するエリート。入庁数年で警部、警視、警視正とステップアップし、「政策を動かす側」に回る。ちなみに、世間では羨ましがられたり嫌味を言われがちだが、胃の破壊度や努力量がお給料が見あっていない。だいたい、某“最高学府”卒または、それに準ずる大学出身。香山班は全員これ。
・ノンキャリア
国家一般職(旧二種)などで入庁し、現場を支える優秀な技術官や事務官たち。現実を回しているのはむしろこっち。
香山班いわく、
「政策を動かすのがキャリア、支えてるのがノンキャリ、でも怒られるのはだいたい両方」。
【おまけ】
◆政治家だけに優しい謎の“予備費”
=「記憶にございません」でだいたい片がつく魔法のお金。
いつの間にか生まれ、いつの間にか消え、誰の責任かは永遠に不明。
官僚が同じことをやれば即クビだが、議員がやれば「誤解を招いた」で済むのがポイント。
香山班いわく、“政治家にだけ優しいファンタジー経済”。
※この用語解説はフィクションであり、実在の制度・団体・人物とは関係ありません。