うぷ、気持ち悪い・・・・
意識を失ったブレストを何とか抱えて、町に戻ると衛兵の人達がどうしたのかと寄ってきたけど魔力切れと伝えたら、よくある事なのか気を付けろよと言われただけだった。宿まで抱えて戻った俺は、さっさとブレストを部屋まで運びベットに寝かせると、厠へと急いだ。
「おえぇぇ・・・・気持ち悪い・・・・」
クソこれも全てブレストの所為だ!魔力が切れかけているのに、ブレストを運ぶためには俺の素の筋力じゃ無理だし、森の中で安全に町に帰るには魔法を使うしかないじゃん!それなのに魔力が殆ど無いからマナポーションを使うしかないじゃん!飲み過ぎでお腹タプタプだし、魔力を急速に回復してる副作用で頭いてぇ・・・・しかも魔力を急に回復する時って内臓をグルグルかき回されるような感じがするんだよな・・・・おえぇ
出す物を出した俺は今日はもう出歩く気力も無いし、夜だけど大好きな飯の事を考えただけで無い筈のものが何かこみあげてくるようで・・・・止めよう。さっさと口を洗って早いけどもう寝よう。
俺を慰めてくれたのは分かるけど、森の中で倒れるような技を使うんじゃねーよ!危ないだろ!俺の事を信用してくれるのは嬉しいけど、時と場所を考えなさーい!だけど・・・・ありがとう。痛む頭を抱えるようにしながら眠りに就いた。
次の日の朝、外の賑やかさで強引に起こされた俺は痛む頭を抱えながら、ゆっくり起き上がるとブレストも丁度起きた所だった。
「うわ、ブレスト人相わるっ」
「お前もな」
何時もは目覚めが良いブレストはまるで、人を何人か殺したんじゃないかってぐらい雰囲気が暗く目も鋭い。眉間にしわを寄せ右手で頭を押さえる仕草なんてガキが見たら泣いて叫ぶぞ。そういう俺もいつもはスッキリと起きれるのに、今日は頭が痛いし気持ち悪いし喉が渇いたりと本当に最悪。まだマナポーションの副作用が残ってるぜ。
「うぅ・・・・頭いてぇ」
「気持ち悪い・・・・」
「どうしてクロガネはそんな気持ち悪そうにしてるんだ?」
「昨日と一昨日大量に飲んだマナポーションが来てるんだよ。恨むからな・・・・」
「あ~すまん。あれ不味いし大量に飲むと気持ち悪くなるよな」
「そういうブレストこそなんでそんな体調悪そうなんだよ」
「いつもは大量にある魔力を一度にほぼ全て使ったから体が驚いてるんだよ。魔力切れは途轍もない疲労感がするのはクロガネも知ってるだろ?魔力を補おうと寝て回復したからその副作用が・・・・」
「あ~・・・・辛いよなあれ」
俺も一回だけ魔力切れを起こしたことあるけど、体が鉄のように重くなって思ったように動けなくなって、抗えない眠気が襲ってくるんだよな・・・・
「二人して最悪の寝起きだな・・・・もう一回寝ようぜ」
「そうしよう」
もう今日は仕事をする気になんかならないぜ。偶にはこうやって寝て過ごす日があっても良いよな。魔力は完全に回復しているので俺は痛む頭を抱えながら、外の賑やかさら逃げるために部屋を闇魔法で囲い暗くし外からの音を完全に消してまた眠りに就いた。
「んんぅ~」
どれくらい寝たか分からないが、大分頭痛も消え吐き気も無くなった俺は目を擦りながら起き上がりベットから降りると
「あれ?・・・・何でこんな周り暗いんだ?」
もしかして、夜まで寝ちまったのか・・・・?あ、そうだ魔法を使って暗くしたんだった。まだしっかり起きてない頭を働かせ、あくびをしながら窓があった場所まで行きそこだけ魔法を解除すると、外はもう日が昇り切って少しずつ落ちていく頃合いだった。
「うわ、昼過ぎてるな・・・・」
流石に寝すぎだけど、まだ寝足りない気がする・・・・だけど、起きちゃったからな~何かしてればまた眠くなるだろ。ブレストを起こさないように、解除していた魔法を掛けなおして、俺は自分に闇魔法を掛け音を消しいつもやっている錬金魔法の練習をを始めた。
「ん~石を別の形にするのは出来るようになったから次は木だな」
石の再構築が出来るようになってからは鉱物系の再構築は数日練習すれば出来るようになってきた。こういう石や鉱物系って錬金魔法の中でも構築しやすい物に当たるそうだ。これが出来るようになったら、生きている物つまり植物の再構築を練習するって魔導書に書いてあった。命を使う魔法だから魔力も大量に必要になるけれど、これが出来るようになれば次の全く違う物質に変換するという段階に行くことが出来る!よし、頑張るぞ~
「石より繊細だから、分解する魔力はもっと控えめで保護する魔力を多く回さないとな。それと殺さないように魔力の供給を止めちゃ駄目だな」
やるべき事をしっかり整理してから、さぁやるぞ。木をに雷の魔法を当てて・・・・うわ、炭になった!これじゃあ威力が高すぎるのか。もっと弱く・・・・いや魔力を薄めてみるか。雷の魔法も得意だから、純粋に魔力が強すぎるって可能性もあるよな。お、良い感じだけど~時間掛かりすぎ!一旦止めて、少し量を増やして速さを強めれば・・・・おぉ~分解は出来てるけど・・・・
「保護が出来てないな。このまま作り直しても死んだ物が出来るだけだ」
分解の段階で完全に殺しちゃってる。そうならない為には雷で分解して闇で保護じゃなくて、分解と保護を全く同じタイミングで発動しないと。もう一回!ん~もう一回!!
「クロガネ、何やってるんだ?」
「あれ?」
集中して練習していると俺の周りには失敗した木や花が沢山詰みあがっていた。あれ?いつの間にこんなに使ったんだ?まだ在庫はあるから良いけど今度補充しないと駄目だな。ブレストもいつの間にか起きたみたいだ。
「おはようブレスト、頭痛はマシになったか?」
「・・・・すまんクロガネ。何も聞こえないんだが」
「ん?あっ」
そうだ音を消す魔法を使ったままだった。魔法を解いてもう一度同じ言葉を言うと、ブレストは少し疲れた顔をしながら
「だいぶな。まだ少し痛いが起き上がれるくらいにはマシさ。部屋に魔法が掛かってるみたいだけど、今何時だ?」
「俺が起きた時には昼過ぎだったけど、集中してたからな・・・・どれくらいだろ」
部屋に掛かっている魔法を解除して外を見てみると、起きた時には太陽が昇っていたのに今は落ち空が赤く染まっている。
「うわ・・・・」
「もう夕刻かよ」
「集中し過ぎたな」
「ん~久々にこんなに寝たな。クッソ腹減ったんだけど、クロガネは何か食べたか?」
「何も食べてな~い」
起きた時には眠気で錬金魔法を使っている時は集中していて、気付かなかったけど言われてみればクソ腹減ったな。うわ、自覚したから余計に腹が・・・・
「グゥ」
「腹鳴ったな」
「魔力回復したのに、何か食べるの忘れてた~」
「動く気力も無いし、今日は収納に入ってる飯食べようぜ」
「ババルさんのが良い!」
「はいはい」
体力を回復するように魔力を回復する時も沢山食べないと体が付いていかないし、魔力を早く回復するためにも食べることは大事なのだ。俺はマナポーションで魔力を回復したけど、後々腹が減るんだよな・・・・ブレストは収納から食べやすく体が温まりそして量のあるシチューを取り出した。
「ババルさんに頼んで大量に作って貰って良かったぜ」
「あ~染み渡る~肉うま~い・・・・」
「パンも最高だな。濃い目の味付けによく合う」
「そうだ、串焼きも沢山買ってたし食べよっと」
「お、良いな。俺もチキンの丸焼きを買ってたし一緒に食べるか」
「なら、野菜も有った方が良いよな。サラダが有ったはず・・・・」
部屋から一歩も出ないで、こんな豪華で美味しく温かい飯が食べれるなんて収納とマジックバック最高~作ってくれた人たちに感謝をしながらも、次々と平らげていく俺達。味が濃い目なのが多いからサラダと一緒に食べると良い感じなんだよな。最後にこの町で買ったフルーツジュースを飲んで締めだな。
「ふ~食った食った」
「今日何もして無いのに食べ過ぎだな」
「偶にはこういうのも良いだろ。昨日が大変だったんだしさ」
「主にブレストの所為でな」
「はっはっはっ、腹一杯になったことだし俺はまた寝るぜ」
「は~い、お休み」
食べ終わったブレストは笑いながらまたベットに戻っていた。ブレストは俺より遥か上の魔力量だから一回魔力切れを起こすと回復に時間が掛かるんだよな。早く回復したいならマナポーションを飲めばいいけど、戦闘中じゃない限りあんな物は飲まないな。俺は眠気が飛んじゃったし、眠くなるまで本を読んだりしてよっと。
仕事をせずにダラダラしながら本を読む。こんな日があっても良いよな。
読んで頂きありがとうございます!
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