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うわっ眼が合った

 次の日の朝元気良く起きた俺は朝の準備と身支度をしているとブレストが起き俺にクリーンを掛けてくれた。旅の間はブレストにクリーンを使って貰って、綺麗にして貰ってるんだけどその魔法便利だよな~俺は光属性の魔法が使えないからクリーンを使えないのだ。


「早起きだな、そんなに楽しみだったのか」

「だって王都なんて初めてだし全部見るのは時間掛かるだろ」

「そうだな、それじゃあ早速行こうか」

「おう!」


 俺達は宿を出て取りあえず王都の中心地である時計塔の前へと来た。こんな大きな時計塔があるなんて王都は凄いな~これって魔道具なんだろ?いったいいくらするんだ?


「それじゃあ、どうするか。一緒に周るのも良いと思うんだが好きに見てみたいだろ?」

「う~ん」


 ブレストと一緒に見るのは楽しいと思うけど、自由に王都を見て周るのも捨てがたい・・・・


「だから、昼時になったらここに集合でそれまでは自由行動にしよう

「おぉ確かにそれならどっちも出来るな!」

「好きに見て周って良いが衛兵の世話になるようなことはするなよ」

「分かってるって」

「んじゃ、いってらっしゃい」

「行ってきます!」


 俺は町を見た周るために歩き始めた。まずは、街全体を見てみたいよな~見渡せるような高い建物って言うと城とかなんだけど流石にそれは不味いよな。ん~そうだ城壁なら良いかもな。衛兵たちが居るだろうけど、魔法で姿と気配を消せば問題無いだろ。

 

思い立ったらすぐ行動っ


 俺は闇魔法を使い姿と音を消して屋根に飛び上がり城壁へと向かって走り始めた。屋根を走ってる俺に誰一人気付く事無く、無事城塞の前まで到着すると風の足場を使ってよじ登り頂上に座った。城塞の上は通路になっていて防衛の民に大型の弩が設置され衛兵達が見張っているけど、俺に気付くことは無かった。


お~良い景色。


 城壁の上はとても見晴らしが良く城に隠れて奥までは見れないが殆どの町並みを見下ろせる。ここから見る人達は小さくて動きが可愛らしい。全体を見て気付いたのは王都も全てが綺麗な訳では無く暗い部分も存在することだ。

 人通りが多い通りは明るく活気に満ちているが、そこから外れた先は雰囲気が暗く歩いている人達も少し怪しい。複雑な道の先には荒っぽい連中が居たりといくら王都でもこういう所は同じなんだな。


 街の雰囲気を調べ楽しんでいると、強い魔力を感じたのでその方向を見てみると冒険者ギルドの前に別格の気配を放つ銀色に輝く鎧を着た女を中心に冒険者達が4人見えた。流石は王都だな~滅茶苦茶強そう。多分だけど二級冒険者だろうなあの人。今まで見てきた誰よりも魔力と雰囲気の質が違い過ぎる。


 あんな人も居るのか~と眺めていると一番強そうな銀色の鎧を着た女がハッキリとこっちを見た。


「うわっこの距離と人混みの多さで視線に気づくとかこわっ」


 偶然や他の何かを見た訳では無く確実に俺の視線に気づいてこっちを見たな。流石に気配も姿も魔法で消しているので俺の姿までは視認出来ていないだろうけど、この距離で視線に気づくとか恐ろし過ぎるだろ。ここからギルドまでかなりの距離があるぞ。確かに全力で気配を隠している訳じゃ無いし探るような目で見たけど普通気付くか?


 見つかると面倒ごとになりそうだから、さっさと城壁から降り人混みへと姿を消した。あんなヤバい奴は忘れて、王都探索を楽しむか。さてさて、王都が俺達の町と同じ部分があるなら大通りに居ると思うんだが・・・・お、いたいた。俺の視線の先には大通りに繋がっている小道から行き交う人々を見ている俺ぐらいのガキが居た。気配を消してそいつの後ろに回り声を掛ける。


「よう、どんな感じだ?」

「!!いつの間に後ろに!?」

「あ、驚かせたよなすまん」


 いきなり声を掛けたので目を見開いて驚くガキを落ち着かせるように手を上げ傷つける意思は無いと教える。それを見て警戒はしてるが逃げ出すことはしないようだ。


「なんだお前・・・・冒険者か?」

「そうだぜ。実はちょっと聞きたいことがあってな」

「なんだ」

「ここら辺で面白い物とか売ってる店とか知らないか?変わった物でも良いけど」

「何でそんなこと俺に聞くんだ。衛兵とか他に聞ける奴は居るだろ」

「この街の話を一番よく知ってるのはお前達だろ」

「・・・・」

「勿論報酬は払うぜ」

「・・・・こっちだ」


 警戒はしてるみたいだけど、案内してくれるみたいだ。人通りの少ない狭く複雑な路地を暫く歩いていると、陰に隠れたいかにも怪しいものを扱っているという店に案内してくれた。


「この店なら変な物から普通の物まで色々揃えてる。冒険者の奴も結構来るし見た目によらず人気なんだ」

「へ~ありがとな。報酬は金と飯どっちが良い?」

「どうして選ばせるんだ?」

「だって、俺達みたいなのが金を持ってると盗んだと思われて衛兵に突き出されるだろ」

「・・・・お前も同じなのか」

「今は冒険者だけどな」

「何も言わず売ってくれる店があるから金で良い」

「そうか、じゃあな」

「じゃあな」

「あ、そういえば。あの狙い方じゃそのうち捕まるぞ~もっと人混みに溶け込まないと駄目だぜ」

「・・・・」


 俺は銀貨を10枚袋に入れて案内してくれたガキに渡した。魔石を売り払ったから結構金は持ってるんだぜ。さて、この店にはどんなのが売ってるのかな~


 中に入ってみると、見た目と同じように暗いが清潔に保っている様で棚の上には鉱石やよく分からない物などが整理されて並べられていた。しっかりと分類分けされてるから店主は結構几帳面みたいだな。人の気配がする方に行くとカウンターの先に椅子に座り本を読んでいる金髪の耳の長い奴が居た。


「エルフだ」

「いらっしゃい。何だいエルフは初めてかい?」

「見たことはあるけど、話すの初めてだ」

「そうかい、壊さなければ好きに見て良いよ。何か探し物とか分からないことがあるなら私に聞きな」


 この店の店主はエルフだった。エルフは森の番人と言われ老いない体に人間より遥かに長い寿命を持った種族だ。そして、魔法や弓に関しての達人であり戦闘力も相当なものだとブレストが言っていた。初めて話すエルフに驚きながらも、並べられている品物を見ていると、明らかに頑丈そうなガラスケースに入れられた赤く光る水晶がが目についた。その水晶はまるで花が咲いているかのような複雑な形になっていて赤いが所々黒が混ざり、まるで燃え盛る炎のように揺らめいて光っていて宝石のように綺麗だ。こんな石があるのか~


「あの店主さん、この鉱石って何ですか?」

「火の開花水晶だよ」

「開花水晶?」


なんだそれ聞いたこと無いな。火のって言う事は隣にある青く光るのは水の開花水晶なのか?


「開花水晶っていうのは、大地に宿る魔力を吸って生まれる水晶のことだ。どの属性を吸ったかによって属性が決まるのさ」

「へ~珍しいの?」

「いや、魔力が多い土地であれば珍しい物では無いな」


 珍しく無いのに何でこんな貴重なものを入れるような所に入れてるんだ?


「不思議そうな顔してるな。何でこんな所に入れているんだと思ってるんだろ?理由は単純でこれが危険だからさ」

「危ない物なの?」


 え~こんなに綺麗なのに危ないのか。金が足りるなら買いたかったんだけどな~


「これは中に大量の魔力を溜め込んでいるから、魔力を流し込み許容量を超えると属性に応じた大爆発を起こすんだ」

「え」

「これが爆発すればこの家なんて木っ端微塵だな」

「そんな物を店に置くなよ!!」


 いや、笑ってるけど笑い事じゃ無いだろ!もし何かの拍子で魔力が流れ込んだら・・・・


「ははっこのケースは特注で作った物で外部からの魔力を完全に遮断しているから爆発することは無いよ」

「いやいや、そういう問題?そんな物を町に持ち込むなよ・・・・」

「いや~面白い素材だからついね。冒険者だって武器を持ち込むだろ?だが、安全に管理していれば不問になる。それと同じことさ」

「そう・・・・なのか?」

「そう、全ては使い方次第なのさ」


 いや、確かに俺達が持ってる武器は使い方を間違えば大変なことになるけど・・・・使い方次第か~


「開花水晶って安全に持ち歩くことって出来ますか?」

「お、気になったのかい?専用のケースかマジックバックもしくは収納に入れれば魔力が入る事が無いから安全に持ち歩けるよ」

「ん~じゃあどっちも買います!」

「お、毎度あり」


 丁度マジックバックを持ってるし、使い方次第ではいい攻撃手段になると思ったので買う事にした。火属性と水属性の魔法を使えないし、手数が増えるのは良い事だよな。思ったより安かった開花水晶を慎重にマジックバックに入れて、俺は店を出るとそろそろ時間なので待ち合わせ場所へ向かった。

読んで頂きありがとうございます!

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