普通の僕の出会い
前置き
普段絵を描いているのですが、キャラクターのデザインと設定を考えても物語が見れる場所がないとなぁと考えてこの小説を書きます。まだしっかりと練られていないのと小説の書き方もあまりわからないので、拙い場所多いと思いますが、多めにみていただきたいです。
後々構成練られたら、イラストと同時進行で正式に書いていけたらなぁとかんがえております。
よろしくお願いいたします。
本文
僕は普通の男子高校生だ。
運動神経もテストの成績も平均。好きな漫画は週刊誌の超人気漫画。友達は少なくはない...と思う。
だけど、そんな僕でも特別になれたらなんて考えたりはする。これも普通かも。みんな考えたことあることだよね。
これから先もずっと普通に、可もなく不可もなく人生を終えてくのかなーって考えると、案外それもいいかもとか思ったり。普通にお嫁さんを見つけて、普通に結婚して、子供ができてとか...?そこまでいくと普通でもとっても幸せで特別なことだよね。とはいっても今まで彼女とかできたことないんだけど。
まぁでも普通ってそんなに悪いことじゃないとおもう。
これから起きることを知っていれば僕はもう少しだけ普通の生活を楽しめていただろうな。
本編?
「ねぇ!ねぇ君おきて」
ひどく頭痛がするし気分も悪い。
「早く起きてよ!おねがいだから...」
誰の声だろう。わからない。うぅ...目を開けなくちゃ。何してたんだっけ?思い出せないな...
「もーーー!!やばいんだから!えいっ!!!」
バチン
「いっっった!?!?何するんだよ!叩くことないじゃん。もう少しで起きるところだったのに」
もの凄い強さで叩いてきたさっきから声をかけていた女の子は涙目ですごい青ざめていた。
その表情を見て強く言い過ぎたかと冷っとした僕は謝ろうと口を開きかけたがそれを遮るように女の子は言った。
「早くここからでなきゃ。多分あと残り3分なの。私途中までやったんだけど、二人じゃないとできないの。とりあえず向こうにあるボタン押して!!!」
なんのこと?まだ意識が朦朧としてる。ここはどこなんだ?重苦しい雰囲気の部屋だなぁ...壁と床はコンクリートで扉は鉄...?でも、扉を開けるドアノブみたいなのはない。
「ねぇなにしてるの!?はやくおしてよ!!!起きたばっかりでわけわかんないとおもうけど、説明はあとでするから!はやく!」
「わ、わかった!ごめん」
女の子はずっとなにかのボタンを押していた。自分は部屋のその対角線上にあるボタンを指さされていたから、急いで押しに行った。
ギギ...ガガガガガガ.....
重たい機会音のようなものがしたので、そちらを向くと一つの扉が上に上がっていった。
「開いた...!とりあえずいくよ!!」
「え、あ...わぁ!?」
女の子は僕の手を握って引っ張って扉の向こうに飛び込んだ。
その後扉は上から落ちるようにしまった。
ガタン
勢いよく飛び込んだからか僕はその女の子を押し倒すような形でこけてしまった。
「わ、ご、ごめん!!」
僕は慌てて立ち上がった。
改めて見るとこの女の子僕が今まで見た女の子の中で一番かわいい...なんか急に気まずいな...まるでアイドルみたいだし、服装もパステルカラーのアイドル衣装みたいなのを着ているな。意識が朦朧としすぎてて全然気づかなかった。派手な衣装を着てるのに違和感のない容姿の素の可愛さって感じだ。
そうやって見惚れていると
「全然いいよ!私が無理やり引っ張っちゃったんだし。逆にごめんね!」
そう声をかけてきてくれた。急に目が覚めてきたような感覚がした。
「あのさ、ここってどこか知ってる?なんか、何もかもがよくわかんなくて」
「え?あぁ...ごめん!私さっきすごーく必死で、焦ってて、君に何も説明できてないよね」
「だ、大丈夫だよ。ゆっくりでいいから説明してくれるかな?」
「うん!って言っても私もあんまりわかってないんだけどー」
そんな話をしていると
ドカン
「「え?」」
さっきまで僕たちがいた部屋からどう考えても爆発音のような、破壊音のようなものがした。
「ね、ねぇ、ここってなんなの?」
「私もわかんないの。ごめん。でも、とりあえず、次はこの部屋から出ないといけないみたいだよ。」
周りを見渡すとさっきの部屋と同じような部屋。重苦しい雰囲気のコンクリートの部屋が広がっていて、たくさんの仕掛けのようなものがあるのがわかった。
「言わなくてもどういう状況かわかってきたよね?アニメとかでしか私はみたことなかったんだけど」
「閉じ込められてて脱出しなきゃいけないってことかな...?まさかとは思うけど。どっきりとかじゃなくて?」
「あ~!ドッキリか~!ドッキリ!そうかも!!私、君も知ってると思うけど、あの有名なアイドル瀬本リカだし、ドッキリくらいされるか~!事務所には私怖がりだからやめて~って言ってるんだけどな。もー!君はサプライズとか仕掛け人のゲストかな?」
「あの...ごめん。僕君のこと知らないや...テレビとか人気のバラエティー番組ちょっと見るくらいでさ。本当にごめんね」
「え、えぇ~!?!?私のこと知らないの!?本当に?私のこと知らない人って初めてだよぅ...ちょっと残念。私もまだまだってことかな?」
さっきまでのキラキラした笑顔からこんなしょんぼりした表情にさせてしまった自分をものすごく最低だと思った。もう少しテレビみとけばよかったな...
「まぁでもドッキリなら、ドッキリってわかったから大成功~!みたいな人がでてくるんじゃないかな?まぁ私がわかっちゃったから失敗だけど~♪」
そういったものの、そんな人が出てくる気配もなく、あたりには静けさが響いた。と思ったが次の瞬間。
キンコーン
『ドッキリじゃないよん。あなたたちは閉じ込められています。先ほどと同じようにこの部屋からでてくださいね!がんばって!』
ベルのような音の後にしたのはかわいい小さい子のような声。無邪気そうな声だった。
でも言っていることは確実に僕たちの現状がひどいことであることをしっかりと伝えられた。
「そっか。そうだよね。」
女の子はなんとなくわかっていたかのようにそう言った。でも確実に青ざめた顔に変わっていっていた。
「とりあえずここから出よう!今度は君も協力して!」
「わかった。」
「あ、そういえば君の名前は?」
「僕の名前は、佐藤はるとだよ。」
「はるとくんね!よろしく!」