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序章 始まり

真っ白な光りの中でカイルはひざまづく

「汝、カイル・ブレフォードは、神と聖霊の名の元に何時如何なる時も、聖王国アルヘイムに忠誠を誓うか?」

カイルは忠誠の印に右手を差し出す

「聖国の印章の名の元に」

「よろしい」

神官は、一つの水晶を左手に持ち、右手で十字に印を切る、すると差し出されたカイルの右手に印章が刻まれた

「終わりましたよ」

カイルは立ち上がり、他の騎士の列に列ぶ

「これで戴印式を終了する」

序列した騎士達が一斉に剣を抜き、儀礼の構えを取る

「聖国の名の元に」

神官は一礼して聖堂を退出する、一斉に緊張が解ける、カイルも一安心

「終わった・・・」

騎士達も思い思いに話し出す、するといきなり背中に衝撃が走る

「やったな!カイル」

「び、びっくりしたー、いきなり叩かないでよ、クライブ」

「ははっ、いやでもよく合格したな俺達」

クライブは満面の笑みで喜びを表す

「うん、クライブはともかく、僕は体が小さい方だから心配だったよ」

「実は俺もぎりぎりだったんだよ、印章の方が足りなくてさ、冷や冷やしっぱなしだったぜ」

「でも楽しみだね、今日から騎士様になれるんだ」

すると聖堂の扉が開かれ騎士達が静まりかえる、

上官らしいその男は、白い聖堂に似つかわしくない、黒い風貌で現れた「お前達が新しい見習いか」

騎士達は見習いという言葉に、小さく不満を漏らす

「おいお前ら、もう一人前だと勘違いしてるんじゃないだろうな?、聖国の名前を背負うんだ、一朝一夕で教会騎士になれると思うなよ」

目付き鋭い教官と目が会った

「フッ、では早急だが訓練を始める、兵練所に集合だ、歩くんじゃないぞ!」

騎士達は教官の剣幕に押されすぐさま、返事をした



夕方、騎士達の訓練は終わった、だがその様子は惨憺たるものだった、腕立て伏せ三百回に、腹筋二百回、正式採用の甲冑を着込んでの素振り五百回と兵練所を走り込み五十周など、スパルタというのは程遠い拷問のような時間だった

「こんなのが毎日・・・」

「さすがにやばかったな」

二人はヘットヘトになりながら部屋に向かった

「着いた・・・」

「これでやっと休めるな、飯でも食いに・・・」

「おい貴様等」

不意に横から声を掛けられた、振り向くとあの鬼教官が立っていた

「伝え忘れていたが、今日の哨戒任務の当番はお前達二人だ、9時まで居住区を見回れ、以上だ」

そう言うと鬼教官はさっていった

「う、うそ〜」

至極情けない声で悲鳴をあげるカイル

「あの鬼教官の言う事だ、冗談じゃないだろうな」

二人はフラフラと居住区へ向かう



居住区辺りに着いた二人は、二手に分かれて見回りを開始した、

「クライブはそっちお願い」

「おう、任せろ」

クライブが歩き始めたのを見て、カイルも見回りを始める

「立派な白騎士になる為にはこれくらいこなさなきゃ」

カイルは歩きながら自分に言い聞かせながら歩く

少し歩くと緩やかな下り坂に差し掛かる、家に帰る途中の子供達を見ながら辺りを見回す、頬を爽やかな風が撫でる、

「この辺りは・・・よしとっ、後は小さい路地だな」

カイルは入り組んだ路地に入る、聖王国といえど黄昏時の明かりの無い暗い路地は、少し怖かった、早々に見回りを終えて帰ろうとした時、何か聞こえた

「ゆ、幽霊?」

カイルは少しびくびくしながら聞き耳を立てる

「スッ・・・ヒクッ・・」

どうやら啜り泣く声のようだ、小さい鉄格子の張られた小窓から聞こえて来るが、高い所にあるので中の様子は、わからない

「大丈夫・・・・ですか?」

カイルは心配になって尋ねる、少女らしき声の主はゆっくりと答える

「ええ・・・なんでもないの」

「でもそんな所で泣いてるなんて、何かあったの?」

少女は少しの間を開けてから、答える

「ありがとう、でも私が悪いの、決まりを守らなかったから」

「そうか、分かったよ」

門限を守らなかったとかそういう事なのかな、と聞こうかと思ったがやめておく

「じゃあ僕はそろそろ行ないと」

カイルが歩き始める

「あの・・・また来てくれますか?」

くるりと振り返り答える

「うん、また明日」


見回りを終えたカイルは

城門前で、クライブを見つける、カイルを待っていたようだ

「遅せーじゃねーか相棒」

「いやゴメン、こっちは入り組んだ道が多くてさ」

「こっちなんかすぐ終わっちまうし、おまけに婆さんからパンまで貰ったよ、いつもご苦労様って」

そういうと、袋の中から丸いパンを取り出し、カイルにわたした

「おすそ分けだ」

「ありがと」

ながら部屋に向かう

「じゃあ今度こそ飯食いに行くか」

「きょうはいいや、なんか疲れ過ぎて食欲ない」

「んー、そうかじゃあ明日な、部屋の中で死ぬなよ、お前なら過労で死にかねないからな」

「そこまで柔じゃないよ」

カイルは力無くドアを閉めると服を脱ぎ始めた、新米騎士とはいえ本部勤めなので、一部屋に小さい風呂場とトイレがついている、しかも新開発されたシャワーなる物が付けられていると聞く、さすが聖堂騎士

「はぁー」

カイルは体の汚れを落としながら、少女の事を思い出していた

皆様、私の処女作「亡国の印章」を読んでくれてありがとうございます、連載の遅れや、不自然な話しの流れ、誤字脱字の雨あられになるかもしれませんが、何とぞ感想を下さい、マジ無関心とかキツイので、でも男は案外グラスハートなのでお手柔らかに、

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