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歪んだ世界の紫水晶  作者: 水霊
9/12

天使襲来

〜帰り道の森林

あの夜の時の女性がいた。

数珠、供物…慰霊か。

アメジリア「えっと…何してるんですか?」

女性「私のせいで…死んだ息子への…償いです。」

アメジリア「私のせいって?」

女性「主人が息子に虐待をしていたのに…私は救うどころか…見捨てて…」

最近耳にする虐待というやつか。

アメジリア「えっと…一番悪いのは主人の方だと思うので…息子さんは恨んではいないと思います。それに主人は今頃どこに?」

女性「…数日前に…青年に裁かれました。私は逃げたので知りませんが。翌朝来てみたら…血痕とカッターと包丁しか残っていませんでした。あの方は神の子です!」

おいまて、心当たりあるぞ。

そうか…やっぱりあのまま刺しててよかったんだな…

アメジリア「そろそろ…帰りますね、あ、あとこの辺変わった生き物がいるので、気をつけて。」

ずっと話していても気まずいしな。


アメジリア「ただいまー。」

あれ?おかしいな、静かすぎる。

ローザのことだから騒ぎながら来ると思ったんだが…

とりあえず自分の部屋に行くか。

荷物取って…ここの引き出しを…ん?


アメジリア「そこで何してんの?」

ローザ「しー!」

アメジリア「は幸せよ〜。」

ローザ「静かにして…(小声)」

アメジリア「何があった?(小声)」

釣られて小声になる。

ローザ「天使が…襲ってきて…(小声)」

アメジリア「天使!?(驚愕)」

ローザ「しーーー!」

???「見つけた。」

アメジリア「ん?」

ローザ「あっ…」

なんだ。天使って、どこかのお嬢様みたいじゃん。

それに、優しそう、天使だから当たり前か。

アメジリア「こんにちはー!」

???「貴方誰?」

アメジリア「アメジリアです。」

???「種族は?」

アメジリア「魔族でs」

あっぶな!いきなり矢を放たないでくれ…

アメジリア「なんで撃つんですか!!」

???「私天使、貴方魔族。考えればわかるでしょう?」

ローザ「うんうん。」

???「悪魔の貴方に賛成されるのは癪…」

アメジリア「とりあえず話し合いましょう?事情を聞いてくれると…ありがたいです。」

???「いい案ですね…」

おお!

???「乗ると思いました?」

ごめんサスピシャン、お前の実体で矢防いだわ。

サスピシャン(…主のお前が危険にさらされるよりはマシだが…これは酷いだろ。)

???「!?何今の…」

ローザ「知らない…」

お前らはなに宿敵同士で共感してるんだよ。

アメジリア「話し合う気に…」

???「はぁ…仕方ないですね。事情を先に言ってください。」

アメジリア「やった!ローザは席外して本でも読んでて。」

ローザ「えー…」

アメジリア「蛇の餌にしようk」

ローザ「行きます行きます!」

アメジリア「さて…」

俺は自分が元人間であること。

十心源であること。

起きたらこの姿になっていたこと。

好きなラーメンは醤油ということも話した。

マゼリーア「にわかには信じられないですが…最近、この世界の人間が魔力持ちの種族になる件が相次いでいるので信じるしかないですね。私はマゼリーア。大天使です。」

アメジリア「え?大?」

マゼリーア「はい。」

アメジリア「大天使と天使の違いは?」

マゼリーア「大天使は桃髪と白髪で、天使は金髪とか…青髪とか…そういう感じです。」

アメジリア「大きさじゃないんだ…」

マゼリーア「魔力をどれくらい持てるかの大きさなら…関係していますが。」

アメジリア「ま、いーや、とりあえず今夜、外泊する予定だから…よろしく。」

マゼリーア「え?いいんですか?」

アメジリア「うん。ただローザのこと頼んだ。あいつに振り回されたくないんだ…」

マゼリーア「サキュバス相手は…」

アメジリア「やっぱり天使と悪魔って敵対関係だからダメか…」

マゼリーア「そうじゃなくて…催眠術受けやすいんですよ…」

アメジリア「なんで?」

マゼリーア「私、雄の天使なんで…」

アメジリア「ふえっっ!?いやでも見た目…」

マゼリーア「そうですよね…でもあのサキュバスの催眠術のレベルを低くするだけでいいんです!」

アメジリア「んー…わかった。あとこの屋敷に喋る犬いたんだが…そいつはどこに…?」

マゼリーア「普通の犬に戻して野生に返しました。」

手にかけてないならいいや。

とりあえずローザを呼び戻して、外泊することを伝え、住民の迷惑になるから催眠術のレベルを最低にするように告げた。

というか寝てないのに全然疲れないな…なんでだ?

サスピシャン(機能している心源が2つ以上になったからその分、魔力も充分にあるから。)

そうか。

とりあえず…荷物をグリムリーパバーの隣の家だっけ?

普通の一軒家じゃねえか。

とりあえずノックするか。

ドドドドドド

マゼリーア・ローザ「やりすぎです。」

???「はいはいいますよ。」

そういえばシルの妹がいるんだっけ?

普通に死神を想像していたんだが、人間の女の子と変わらないな。

まぁシルが青年っぽいし、妹もそれくらい若いんだろう。

???「あー…お兄ちゃんが言ってた。」

アメジリア「そうです、シルから…」

???「さ、はいって入って。」

内装は無いそうです、と言うとしたが普通に一軒家らしい内装だ。

この兄妹、絶対人間だろと言いたくなる。

シルの妹「あー…朝ごはんいります?」

アメジリア・マゼリーア・ローザ「いいのかよ(いいんすか)」

シルの妹「いるんだね、そんなに驚かなくていいのに…二階の部屋、5つあるので使ってください。」

上がって適当に部屋分けをして、それぞれ荷物を置く。

部屋割り的にはこんな感じ(上を左として、左側に一階への階段がある)

空き部屋

空き部屋

ローザ

マゼリーア


正直、ローザとマゼリーアを同じ部屋にしようと思ったが、まだ仲が悪そうなので分けた。

そういえば名前聞いてなかったな。

朝食も…うん君絶対人間だよね。

マゼリーア「そういえばまだ名前聞いてませんでしたね。」

シルの妹「…名前…?ないですよ…私には…お兄ちゃんも自分で付けて…」

あートラウマ刺激したなマゼリーア。

アメジリア「言いたくないなら…気にしなくても…」

シルの妹「……じゃあ貴方が付けてください。」

うわっ!待て待て…

こういうのはこの子の特徴を…

金色の髪…シルは銀髪だからシルバーに由来しているのか?

だからといってゴールドから取っても…

金はかなとも読むよな。よし。

アメジリア「カナは?」

シルの妹「……アメジリアさん…」

アメジリア「え?」

シルの妹「ありがとうございます…!そんな可愛い名前…」

ほぼ適当なんだけどな…

カナ「それに…私とお兄ちゃんは元人間で…普通に暮らしてたんです…両親の一家心中さえ…無ければ。」

アメジリア「なんで死神に?」

カナ「2人で彷徨ってて…義理の父と言ってもいいほど親切な死神の方に誘ってもらって…」

アメジリア「でも名無しの件は…?」

カナ「…死んだときに名前を忘れたんです…それでも…死神やっていれば困らないだろうって…」

話が終わった後。2つ目の心源を回収するためにカナの家を後にする。

とりあえずマゼリーアは連れてくか。

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