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歪んだ世界の紫水晶  作者: 水霊
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ホームレスの正体

犬「世界が歪んじゃって…異世界と混ざっちゃってなぁ…しかも一昨日にはすでに歪んで、異世界の奴らが入り込んでんだよ。」

俺「すぐに行きたいところがあるんだが…」

犬「俺に関してはスルーかよ!まぁ屋敷出て降りて行けばあんたがいた森林に着くからそれ参考に…」

俺はすでに外に出ていた。

犬「……なんで話を最後まで聞かないんだ…?」

男の死体は…流石に分解されてるか…

ってそんなことよりあのホームレスだ!

あの犬の言う通りなら…あれは多分異世界のやつだ。

下りめんどくさいな…

姿が変わったからなのか森林を気にしながら進んでいたからなのか、40分で着いた…と思う。

物陰を覗いた瞬間…

??「ふわっ!?」

俺「んん!?」

はいこれ絶対異世界のやつー

サキュバスだな(決めつけ)

だって尻尾と頭についてるやつでわかったし。

俺「…えーと…君って一昨日…」

サキュバス「あ!一昨日色々くれた人だー!」

俺「は?」

あれ?犬の話によると俺、魔族になって…元の俺と全然違う姿に…いや、背丈だけは同じか。

サキュバス「魔力感知でわかりますよー?」

俺「いや、違う方じゃないんですか?だって魔族と人間じゃ…」

なんで俺敬語になってんだ?

サキュバス「はーつって知ってます?」

はーつ?なんだそりゃ。

サキュバス「一昨日のあなたのはーつの個数は10個、今日のあなたのはーつも10個、それに10個ってことは…あなたかなり凄い方ですよ!私の催眠術にもかかってませんでしたし!」

俺「いや…はーつってなんだよ…それに催眠術?そんなの掛けてたの?いつ?」

サキュバス「催眠術は一昨日です、私達サキュバスは常に男性のみにかかる催眠術をしてるんです、それで生きるための魔力に…」

あー…大体わかった。愛を感じられない俺にはまったく効かなかったと…

俺「はーつって?」

サキュバス「簡単に言うと…魔力源です、普通は魔力を使える者や一部の人間に1個ずつ備わっています。ハーツの性質が憤怒の場合は怒ることで魔力が活性化します。」

俺「じゃあなんで俺には10個あるの?」

サキュバス「それはあなたが…恐らく…いいえ絶対…伝説の存在[十心源]なのですから!」

俺「なんで伝説の存在[十心源]なのですから!だけ紙に書いた?読み方わからねぇよ。」

サキュバス「テンハーツと読みます!」

俺が伝説の存在な訳ねぇだろ。

俺は呆れて屋敷に戻r…

サキュバス「連れてってくれるんですかー?突然この歪んだ世界に来てしまって…生活に…」

俺「俺は信じないからな?」

サキュバス「無理にでも信じさせます!」


こうして俺は歪んだ世界で訳の分からない しゃべる犬、サキュバス、多分これからも訳の分からない奴が増えるんだろう…。

第二の人生が始まった。



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