来世…?
俺「んー?」
どこだここ…?あの世か?いや、来世か?
やった!ここはおそらく貴族の館。
幸せになれたっ!
しかしちょっとおかしいことに気づく。
俺「なんだこれ!?」
そう、髪が茶髪で…女性くらい長かったのだ…それに…
俺「てか前世の記憶って受け継いでいるものなのか?はっきりすぎるんだが…」
そう、俺は男と刺し合いになった。
細長い鏡が見える…でも本能らしきものが後悔すると言わんばかりに軽い頭痛がする。
でも…気になる…
目を瞑りながら鏡の前に立つ…
俺「目を開けるの…怖いな…」
決めた!5からのカウントダウンで開けよう!
5…
4…やっぱり1分が良かったかな?
3…
2…
1…!
その時目を開けるよりも早くドアが開いた。
犬「あ、部屋間違えた。」
なんだ今の…って犬が喋っている!?
俺は唖然としながら横目で鏡を見た。
さらに唖然とした…というか絶叫した。
俺「なんだこれえええええええええ!!!」
鏡にいるのは元の俺と同じ背丈の少女。
目が紫…どうなってんの!?
犬「うるせーよ!」
俺「いや…でも…」
犬「あ、てか一昨日のやつか…悪いな、なんもわからんよな。」
俺「じゃあ俺の聞きたいことわかる?」
犬「ラーメンは醤油か塩かだろ?」
俺「ちげーよ!」
なんだこの犬…
犬「嘘嘘、君はバイヘルムに連れられてここに来た、んで一昨日の夜から今に至るまでずっと寝てた、そりゃそうだよな、バイヘルムが君の願いを叶えたんだから。」
願い…?あの時に聞こえたのは…バイヘルムとやらの声か?
俺「いや、愛されたいとか救う力が欲しいとは願っていたけどさ!女の子になりたいとは願ってないぞ!」
犬「しらねぇよ、あと君、人間じゃなくなったから。」
俺「どゆこと?」
見た目は完全に人間だろ。
犬「魔族になったんだよ、見た目は人間とそれほど変わらないけど、力はあるはずだ。」
俺「でも、日本だよな?ここ」
犬「そうだけど、歪んでるんだよ!」
俺「どゆこと?」
犬「驚かないで聞けよ…?」
その後俺はホームレスの正体が知りたくなった。
なぜって?人間とは…思えない尻尾とかが…見えた気がするからだ。