嫉妬と称賛の魔女 ジェラス
アメジリア「作戦…覚えているな?」
マゼリーア「はいっ!」
アメジリア「よし…行くか。」
作戦はこうだ。
まず、俺が囮…というか攻撃を防ぐ、その間マゼリーアが[救済]する。
もし守護者の心源が人間の頃の俺に影響しているとなれば救済が一番いい方法だ。
…
あれ?もしかしてこいつが守護者…?
とりあえず調べておくか。
嫉妬と称賛の魔女 ジェラス
アメジリア「マゼリーア…お前を連れて来ない方がよかったかもしれないな…」
マゼリーア「え!?なんでですか!」
ジェラス「なんで…私だけ…いないのに…」
痛っ!
この毒針どこから出したんだよ…
ジェラス「いいよね…周りに誰かいるって…」
くそ…火も使えるし氷も操れる…こんなやつにどう抗えと…
また視界がおかしく…
ハンムラビ法典
目を潰されたものは、目を潰したものの目を潰してよい。
いや、こんなのどうでもいい…
ん?
サスピシャンに任せろってことか?
よーしそれじゃ行ってこい!
サスピシャン「…」
ジェラス「っ!」
しっかし…後ろから見ても迫力あるなぁこいつ。
ジェラス「…どうして…」
サスピシャン「………」
念話しているのかそれとも聞き取れないだけなのか分からんがサスピシャンの言ってることがわからん。
ジェラス「ありがとう…」
え?早っ。
またあの光景か…
???「まったく…だらしないねぇ…嵐は。」
嵐「風がおかしいだけだって!」
風「あたしと同い年のくせに…」
はっ!
あいつらの名前がわかった…
でも…覚えがない。
アメジリア「帰るか。」
マゼリーア「暗くて…怖い…」
アメジリア「はぁ〜あ。」
ジェラス「お呼びですか?」
アメジリア「マゼリーアが怖いらしいからついてて。」
カナ「おかえりー。」
ア・ジ・マ「ただいまー。」
カナ「そうそう、ローザちゃんが魔力溜めて成長したんだよ!」
ほーん?外見幼女からか。
ローザ「遅い!」
…みなさん身長が伸びるようにするには魔力を溜めるといいです、そうすれば幼女から中学生くらいのサイズへ変われます。
ローザ「なんでニヤニヤしてるの!」
アメジリア「いや別に。」
とりあえず部屋に行くか。
今日は珍しく疲れたな…寝るか。
??「おい、いつまで善人ぶってんだよ…殺意が残っているなら…あいつらもころしちゃおうよ。」
黙れ。そう思って衛星から光線を放つ。
??「君は僕をころせない…僕も…君を…ただ…あいつを利用して君の身体を乗っ取ることはできる。君がいけないんだよ?どんなに嫌なことをされても…傷ついても…君は見逃して…殺意を貯めた…だから僕が生まれた。あぁ…名乗っておくね。僕はキララリア。」
カナ「あ…寝てる…どうしよう…私…全て話したかったんだけど…」
アメジリア「いや………だ………殺意なんて…」
カナ「!?うなされてるの…?」
マゼリーア「ねぇ!やめてよ!」
ローザ「ふぅーん…翼が本当に綺麗…お手入れしてあげるね!」
ジェラス「や、やめてあげなよ…」
シル「…また依頼か、なんだよ?え?虐待で死にかけた少年がなぜか生き返って、恐ろしい魔物になっている?…そうか…最近死にかけた人間が魔物になるの多いな…」
キララリア「ま、あいつの殺意は全部僕が持っていったから絶対に賛成しないか、でもマッドネスがいるから大丈夫。ははは。」
マッドネス「グルル…」
キララリア「さすが狂気の心源守護者、殺意がないのとあるのとじゃ…似てるけど違うね、さ、向かうか。だと、その前に…」
一般人「うっ!」
キララリア「ごめん、視界に入ってきたからやっちゃった、楽しいから仕方ないね。」
アメジリア「はっ!」
カナ「あ、起きたんだ…」
アメジリア「なんで入って…」
カナ「うなされてたし…その…話したいことがあって…」
アメジリア「そっか…」
アメジリア「話したいことってなんだ?」
カナ「私ね…あなたの人間の頃…知ってるの…会話もしたんだ。」
アメジリア「え?」
カナ「ごめんね…嫌だよね…気持ち悪いよね…まるですとーかー?だよね…」
アメジリア「えっと…カナが…あの死神だったのか…?でも…だったらどうして…」
カナ「それは…あなたが幸せになって嬉しかったから…」
アメジリア「…」
カナ「え?なんで抱きしめて…?」
アメジリア「ありがとう…唯一慰めてくれた…救世主…」
カナ「…こちらこそ…幸せになってくれて…」
ジェラス「ねぇ!マゼリーアがローザに襲われて!…え?あっ…」
アメジリア「見なかったことにするな!」
ジェラス「いや…どうぞ続けて…そしてそのまm…」
カナ「鎌で斬られたい?」
ジェラス「ひえっ…」