光と闇の大天使
事実は物語よりも信じられないことがある。
ある日突然、魔族の力を得て、喋る犬…見かけたホームレスがサキュバスだった、自分が伝説の存在だった…そして天使や死神と…
どうなってんだよ!この世界は!
マゼリーア「……」
アメジリア「………」
マゼリーア「なんで…私を…?」
アメジリア「ん?適当。」
違う、本当は適当じゃない。
天使なら…心源回収にはもってこいだ。
サスピシャンを例にしよう、あいつは不信と信頼の心源。
つまり…俺が人間の頃の感情に由来している心源が多い可能性が高い、だから…救えるのは天使ってわけだ。
マゼリーア「…適当でも…私を必要としてくれるなんて…」
アメジリア「そう…か…マゼリーアは何か辛いこととか…あったのか?」
マゼリーア「…大天使に昇格する前…ずっと虐げられて…」
天使A「アンタなんかが昇格できるわけないじゃんww」
天使B「ねぇ、こいつの翼、どのくらい踏めるかやろー?」
過去のマゼリーア「やめて…やめて…」
アメジリア「あー…嫌なこと思い出させたなr…」
マゼリーア「いえ…私は持てる魔力がかなり少ないんです…雄の天使は魔力をあまり持たないので…それに…私はその中でもかなり弱くて…」
アメジリア「…それ聞くと絶対昇格できなさそうなんだが…」
マゼリーア「あー…それですか…私は心源を2つ入手した時があって…なんせ、魔力が少ない状態で過ごしていたので、わかってたんですよ…効率的な魔力の使い方を…それで認められて…心源は失いましたけどね。」
なるほど…いざとなったらこいつに託すか。
今持っている心源で機能するのは2つ。
ちょっと待って、心源ってどうやって渡すんだ?
サスピシャン(それか?自分を投げ出すみたいな?最初は俺がやってあげるぞ。)
そうか。
ん?あれって…
天使C「あーあれってマゼリーアじゃんww」
天使A「あいつ生意気だから下克上しよ?」
アメジリア「…」
マゼリーア「う…ラミエルさんにカマエルさん…一体どうして…」
ラミエル「あんたの翼…昇格してから変わったでしょ?もう一回試したくてさ。」
カマエル「隣誰?彼女?生贄??」
マゼリーア「私を…受け入れてくれた方です。貴方達なんて…!アメジリアさんに…!裁かれちゃえばいいんですよ!」
お、おい…流石に天使2人はキツいぞ。
ラミエル「へー…わかった。じゃあアンタの大切な人を目の前でボコるのも面白くね?」
カマエル「ふふふ…」
アメジリア「なぜ…マゼリーアが昇格できたか、そして…お前らは昇格できなかったか…よく理解できるな。堕天使どもかかってこい。」
俺も俺で、何言ってんだ…勝てるわけないのに…
ラミエル「魔族のくせに…」
カマエル「魂ごと消しちゃお〜」
サスピシャン「出番か…?」
アメジリア「お前はラミエルを、俺はカマエルを…」
ラミエル「心源守護者?」
カマエル「口だけじゃなかったようね。」
アメジリア「へへ…これでも…まだ奥の手の方がかなりすごいんだ、やるか。」
マゼリーア「…」
雷が…うるさい…
カマエル「どうしたのー?耳塞いでる暇あるんだー、へー。」
うるさくて…当たらない…当てれない…
サスピシャン「……」
ラミエル「バリアを使える私に連続攻撃で挑むのはやめたら?」
マゼリーア「ごめんなさい…ごめんなさい…」
使うしかないか…
アメジリア(サスピシャン…やるぞ…)
サスピシャン(やっとか。)
アメジリア「マゼリーア!ちょっと体借りるぞ!」
マゼリーア「え?」
ラミエル「…マゼリーアの姿が…」
カマエル「天使と魔の…」
アメジリア「やろうか?言っておくが命の補修はしないぞ…?堕天使ども。」
マゼリーア(魔力の使い方は…私がs)
いや、いい…体から伝わってくる。
ラミエル「調子に乗るな!」
お!光の剣と俺の影の剣だ。
光と闇の戦士ってかっこいい。
アメジリア「君のバリアは…まるで湯気だ。」
ラミエル「あっさり……」
ショックで倒れちゃったよこの天使。
カマエル「…熱線光線…」
アメジリア「んー…すこし熱いね、特別に2撃で終わらせてあげよう。」
カマエル「ひえっ…」
カマエルはラミエルを担いで飛んでった。
あ、元に戻らないとな…よいしょっと。
…脳内に…見覚えのない…アレが…
???「また臆病が災いしてるよ!」
??「ご、ごめん!だって……が怖いから。」
???「アタシが怖い?アンタが臆病なだけでしょ!」
マゼリーア「私…がやるべきなのに。」
アメジリア「あー…気にしなくていい…ただの自己満足だ、さて…人間の頃、俺も虐げられていたんだ。」
マゼリーア「え??」
全て話した、笑い者にされたあの時…突き放されたあの時……マゼリーアは涙を流して聞いている。
マゼリーア「辛かったんですね…」
アメジリア「アンナヤツラ…コロシテヤル。」
マゼリーア「え????」
アメジリア「どうした?ほら、早く行くぞ?」
マゼリーア(気のせいでしょうか…あの目は…殺意の…でも一瞬で消えた。)
またまた紹介
マゼリーア 大天使 雄の天使で、魔力をあまり持てないため、ラミエル達にいじめられたものの、魔力の使い方が素晴らしく、昇格した。心は未だに弱いまま。
ラミエル 天使 マゼリーアをいじめた天使の1人 バリアは弱い攻撃をたくさん防ぐのに向いている。
カマエル 天使 マゼリーアをいじめた天使の1人 6億℃程度の炎を扱えるが、彼女も熱さを感じるので、5000℃程度しか使わない。
サスピシャン 心源守護者 アメジリアの心源の1つの不信と信頼の守護者 毒針を飛ばしたり、口からレーザーを放つ。翼で飛ぶこともできる。
シル 死神 カナの兄でリーパバーの常連 最初、アメジリアは彼に怖気付いた。
カナ 死神 シルの妹でアメジリアに名前をつけられた