第990話 製造
「魂を切断する聖剣を造る?」
「そうだ。他の神器は持ち主が死んだ場合、次の適合者が近くに居れば、体内に宿る事は無いが、所持することが出来る。近くに適合者が居なければ、この世界のどこかの適合者である赤子の体に宿る。しかし、魂を切断する聖剣は例外中の例外、魂を切断する聖剣の適合者は魂を切断する聖剣を造り出した者が適合者となる」
「造り出す方法すら聞いた事もないが」
「方法は魂を百個と、それを全て操作出来る状況に、それを入れ込む最強の剣が有れば良い」
「……やろうとすれば、出来そうだな。管理する神なら」
「それが、降霊術術師を何千人も頼んだのだが、無理でね。君レベルの降霊術師なら、出来るかもと思ってね。剣はこれだ」
サージは一本の剣をジークへと差し出す。
「これは?」
「……かつて、神器だった剣と言っておこう」
「神器?……かつてと言うのはどうゆう意味だ?」
「詳細は答えられない」
「……やるだけやろう」
剣を受け取ったジークはサージが用意した魂百個を剣の内部へと注いでいく。
「……剣に魂を百個入れ終わりましたが、これは」
「……失敗の様だ!二つのこれは取りやめよう。三つ目の事を話そう。これが完了すれば、君達チーム[ヴァルハラ]は我ら管理する神の傘下に加えよう」
「それで、何でしょう」
「管理する神が集めている原初の神の中から、獣神の回収を頼みたい」
「獣神の能力、異能力を持つ者を拐えと?」
「嫌、ベルセルクに食べさせて貰う。ブリュンヒルデ・キースをチーム[ヴァルハラ]に同行させてくれないか?」
「……監視か?」
「……ノーコメントだ。断るのかい?」
「副リーダーである僕に決定権は無い。決めるのはベルセルク、君だ」
ジークに話を振られたベルセルクは直ぐ様、変更する。
「構わない」
「では頼むよ」
こうして、チーム[ヴァルハラ]にブリュンヒルデを加えたチーム[ヴァルハラ]は次々と任務こなしながら獣神の能力、異能力を探し続ける中、部隊を四つに分割することになり、ベルセルク率いる部隊、ベルセルク、ジーク、ヘラクレス、ブリュンヒルデの四人で日本に向かい、野島大河を食らう事にベルセルクは成功し、任務の達成と共に管理する神の傘下に入る事に成功した。
「探し続けた獣神が日本に居るって情報は本物だったみたいだね。ジーク」
「ラインハルト。東ヨーロッパに居るんだったな」
「あぁ、こっちに居るって聞いた獣神の情報はガセだったよ」
「ラインハルト。チーム[ヴァルハラ]は一度全員集まるそうだ」




