第982話 チーム[マスク]の目的
時代は戻り、[レジスタンス]の廉、紫音、氷、湊斗、勇治、天舞音達は病院へと向かっていた。
現在の病院には、チーム[マスク]が侵入しており、その病院には舞と一夜が居た。
「……お兄ちゃん」
「心配するな。俺が居るこの病院にチーム[マスク]……奴らは間抜けだな。勝てもしねぇ俺に挑むとは」
チーム[マスク]は一夜、舞、玲奈の居る病院の占拠を終えていた。
「鬼。配置は完了した……行けるか?」
「……無論だ。では、ここでこの病院を地獄へと誘おう」
ひょっことの仮面を付けた男のその言葉に促され鬼の仮面を付けた男は鬼の仮面から神器を取り出す。
獄卒を束ねし金棒を取り出した鬼の仮面は自身の異能である地獄へ誘う門を発動させると病院内の至る場所と、病院の建物の外側に地獄へと通じる門を無数に出現させていた。地獄へと通じる門から無数の鬼と、人の形を留めていない焼きこがれた人の様な存在が病院内を徘徊し、外では病院の外を守るかの様に動き回っていた。
「……これより、川上舞及び川上玲奈のどちらか、あるいは両方に仮面を取り付ける任務を開始する。失敗は許されない……行け!」
鬼の仮面を付けた男のその言葉にひょっことの仮面を付けた男、おかめの仮面を付けた女の二人が即座に動き始める。
「……この因縁、ここで終わらせるぞ……九十九一夜」




