第976話 チーム[マスク]の進行
チーム[マスク]は日本を拠点とするチーム[ゼロ]の傘下のチームであり、独自で奨めて来た物に神器を宿す事に成功した唯一の組織であり、その技術は世界中が追い求めるものであるが、未だにその技術はチーム[マスク]のみが使用して、管理する神が独占している状態である。そんな技術を独占するチーム[マスク]も仮面に神器を宿す事に成功したのは十個にも満たないその仮面だけであり、チーム[マスク]のメンバー達はその仮面を携帯している。
そんなチーム[マスク]は何故か舞を狙っていた。そして、舞の為だけの仮面まで用意して
「……リーダー、どうしますか?」
翁の仮面を付けた男は膝を付け、竜の仮面の男性に告げる。
「……鬼が出向いた以上、戦闘において出番は無い。我々は川上舞を拐う」
「了解しました」
翁の仮面は姿を消すと、竜の仮面は鬼の仮面から逃走している4人の姿を捕らえる。
「鬼から逃れたか。良いだろう、我が出向こう」
竜の仮面は一瞬で移動すると、四人の目の前に現れる。
「九十九五三六に神崎竜我、有栖川天舞音それで……後は……名の知らぬ者よ」
「ジークフリード・アンサンブルだ」
「……覚えておこう。鬼から逃れた様だが、どう逃げた?」
「鬼の相手をする者が居る」
「ジークと言ったな。鬼は鬼を呼び、鬼に化かす……あれに勝てる者はこの日本でも十人も居ないだろう」
「……お前は?」
「十人と言うのは、我々の管理する神以外ではの話だ。鬼はチーム[マスク]の副リーダーだ。我はチーム[マスク]のリーダーだ。すなわち実力差は言うまでも無いだろう。鬼から逃げる事しか出来ないお前らでは、我の相手は務まるとは思えない。戦えとは言わないだが、好きにしろ。我は四人を殺すつもりで動く」
竜の仮面を付けた男は竜の仮面から一本の剣を取り出す。
「こいつも仮面に神器を宿しているのか」
「一夜……あり得ないよ」
「竜我?」
「世界に一本しか聖魔剣にして人の体内に宿っていたのは数人と言われ、あの時から消えたとされる。名百剣の一種混剣の混沌を呼ぶ聖魔剣……不味いよ。戦いにならない。生存確率を上げるためにも、四人で一緒の逃走は諦めよう」
「そこまでの剣なのか?」