第964話 チーム[ゼロ]の躍進
無神の異能、無神によって、そのビルは目視出来ず、通り抜けの通り抜けによって触れる事が出来ないそのビルがチーム[ゼロ]の拠点としているビルである。
「海神の王剣の回収は終わったぞ」
チーム[ゼロ]の拠点内で通り抜けは任務終了を無神に告げる。
「そうか。羽田海斗はどうした?」
「遺体ならあるが」
「そうか。処理は任せる。後、チーム[ゼロ]の部隊長ミーティングを行う。直ぐに集まって貰う」
「チーム[ゼロ]がミーティングだと?」
通り抜けはここ数年行われていなかったミーティングの話題に素直に驚いていた。
「全員集まるのか?」
通り抜けはすかさず追及する。
「幹部は全員集まる。呂布と呼ばれた奴も幹部に加えてある。連れてきて貰う」
程なくして、数年振りのチーム[ゼロ]のミーティングが始まった。そのミーティングには、チーム[ゼロ]のリーダー無神、副リーダーの通り抜けにチーム[三羽烏]
のリーダー、デュラーク・クラーク、副リーダーの城山一哉。新たに加わった幹部の呂布。チーム[ハンド]のリーダー荒川玲愛、副リーダーの北見浴衣。チーム[マスク]のリーダー竜の聖魔剣士、副リーダーの鬼の金棒闘士。チーム[プラス]のリーダー新倉時雨、副リーダー新倉霧雨。チーム[マイナス]のリーダー烏丸忠義、副リーダー芥川左門のチーム[ゼロ]の現幹部達が集まっていた。
集まったチーム[ゼロ]の幹部達だったが、無神が最初に語りかけたのは、烏丸だった。
「烏丸どうだ?[レジスタンス]の様子は」
「どうもこうもない。お子様の集団だ。いつでも壊滅させられる」
「……潜入の意味は理解しているか?」
「理解している。未だにバレてはいない」
「なら、良い。本題に入ろう」
無神は数年振りに行われるミーティングが始まる。
「……最終戦争を行うそうだ。これは約二十年前以来となる。我々チーム[ゼロ]はチーム[バベル]と共にアメリカを攻める事となる。意見があればここで聞こう」
無神のその問いかけに反応する者は誰も居なかった。チーム[ゼロ]の久しぶりのミーティングは終了した。
ーーーーーーーーーーーー
[レジスタンス]の本拠地では勇治、紫音、氷、湊斗の四人は外へと向かっていた。その最中、紫音は勇治に気になっていた事を尋ねていた。
「……舞は何事も無く、玲奈さんに会えたのでしょうか?」
「あぁ、他にも優秀なボディーガードが二人付きでね」
勇治のその言葉から武田、一夜である事を察した紫音は舞の無事も確信する。