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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第2章 聖天激戟(ホーリー・テンペスト)
955/1033

第955話 救い

海神の王剣ネプチューン・ブレイドが手に出来ない時点で、海斗の敗北は誰の目から見ても決定的で、通り抜け(スケルター)に抗う術等はないと言える。

学生の頃から無敗記録を更新し続ける海斗だったが、どの戦いでも海神の王剣ネプチューン・ブレイドを使用しての勝利であり、ただの一度でも海斗の身一つで勝利したことは無く、体術等の近接格闘は苦手の分野である。


「……つまらない。結局、神器持ちは、神器があってこそか」


通り抜け(スケルター)は海斗との戦いを終わらせようとしたその瞬間、海斗の姿が消えると、地面に落ちていた海神の王剣ネプチューン・ブレイドも消えていく。


「……通り抜け(スケルター)。逃げられたな」

「いつから居た?」

「最初からだ。お前が無神に会うなんて言う訳無いだろう」

「……そうだな。で、どう思う?」

「脱獄しか内の一人と羽田海斗は同級生だ。その接点で、助けたんだろ」

「そうか。で、何処に逃走するのか、目星はつけてあるのか?」

「空間に逃げても、探せる奴は居る」

「デュラークか」

「あぁ、デュラークに頼んで、探して貰う」


通り抜け(スケルター)と城山のその話の最中、一人の男が現れる。白い髪に白い肌、この男こそ、チーム[ゼロ]のリーダー無神である。


「何でお前がここに居る?」

通り抜け(スケルター)。任務が出た。お前と対峙した羽田海斗の神器を持ち帰りたい」

「それはついているな。あいつは殺そうとしていた」

「やり方については文句は無い。勝手にやって貰って構わない」

「そうさせて貰う。お前はどうする?」

「本部に戻る。見当を祈るよ」


無神は姿を消す。


「……ただ姿を無にして、見えなくなっただけか?」


城山は自身よりも無神を知る通り抜け(スケルター)に訪ねる。


「正確には自身の色を無にしたって所だな。さっさと終わらせよ」


通り抜け(スケルター)は無神から受けた仕事を即座に終わらせる為、城山と共に動き出す。


ーーーーーーーーーーーーーー


「……ここは」


何も無いその空間で目を覚ました海斗は辺りを見渡し、情報を得ようとしたものの、何も無く、誰も居ないこの空間では、情報を得る事など不可能であった。

そんな海斗の前に短髪、緑色の髪をした青年が現れる。


「成田」

「羽田。久しぶりだな」

「脱獄して、どうするつもりだ?」

「命の恩人に何て口振りだ。俺が山瀬に頼まなければ、お前は死んで居たぞ」

「……それに関しては感謝している。助かった……でも、脱獄の話を見過ごす事は出来ない」


そう告げる海斗の背後に赤髪の少年が現れる。


「山瀬準だな」


背後に現れた山瀬に海斗は即座に反応して、振り向く。


「お前達は神奈川支部のチーム[アサシン]に加え、チーム[ゼロ]までもお前達を探している」



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