表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第1章 理想の偶像(トップ・アイドル)
942/1033

第942話 願望の偶像 (デザイア・アイドル)

「……理想の偶像(トップ・アイドル)は慣れましたか?次のはの耐性は無い筈ですよ。この願望の偶像(デザイア・アイドル)は私の願望を相手に押し付ける。その気になれば、相手をバーサーカーにすることも出来る。皆、バーサーカーとなり、戦って下さい」


天舞音の姿をした廉以外のアイドル達は春美の黒いオーラを浴び、身体中から黒いオーラを放出していた。


「天舞音さん。何故、貴方には私の異能が効かないのですか?」

「魔属性を受け付けない体質だから」

「……四人のアイドル達は今はバーサーカーと化してます。天舞音さん一人で相手出来ますか?」


春美は手にしていたボールを隣に居たアイドルに手渡す。

ボールを手にしたアイドルは廉を狙わずに別のアイドルに向け、ボールを投げる。そのボールの速度はアイドルが和気あいあいとするドッチボールの速度とはかけ離れた速度でボールは放たれた。

そんなボールを難なく止めたアイドルは廉に体を向ける。


「……同じチーム何ですけど」


廉の声など届く事無く、ボールを手にしたアイドルは廉に向けて、ボールを投げつける。

廉は何とか、ボールを受け止める。


「……くそ!これじゃ俺一人だけで五人とやるしかねぇな」


廉はこの状況を産み出した張本人である春美を狙う事にした。春美を退場させる事が出来れば、全ては終われるからだ。しかし、廉が投げたボールは他のアイドルが出て来て、受け止める。


「そう簡単には、行かねぇよな」

「……さっきから、口調が変ね」

「……黙れ!メス豚。私がすることに成すこといちいち、口を出すな!」


廉は天舞音と言えば、暴言しか思い浮かばず、取りあえず貶す事にした。


「……私の理想の偶像(トップ・アイドル)の影響を受けていた貴女が今になってどうして?」

「そうすれば、貴女のくだらなプライドが満たされると思ったからね。痛々しい勘違いして、見ていて滑稽だったわ」

「……殺してあげる」


春美は全身から黒いオーラを放出させ、収録会場を包み込む。


「木山の倅。外に逃げろ」


松元のその言葉によって、廉は収録会場の外へと脱出する。


「木山の倅?有栖川家の人間の筈、何故、二年前に消えた木山家の名が出てくる?」


松元のその台詞の不自然な言葉を春美は聞き逃さなかった。


「木山の倅。有栖川天舞音も居るのか?」

「はい。楽屋に居ると思いますよ」


廉の体に張り巡らせた鏡から天舞音が出現すると、廉の体から鏡は消失する。


「お前、今俺の体から出てきたのか?」

「変な言い方しないでくれる。貴女の体に張り巡らせた鏡からよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ