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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第1章 理想の偶像(トップ・アイドル)
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第933話 理想の偶像(トップ・アイドル)

「天舞音さん大丈夫ですか?」


楽屋に駆け込んだ天舞音を心配して、銀髪の女性は廉に尋ねる。


「心配しないで下さい。後はやっておくから」

「……貴方はどう思いますか?私の事」

「……どうと言われても」

「何も感じませんか?可愛いとか」

「……まぁ、可愛いですけど」

「……そうですか」


銀髪の女性が過ぎ去って行くのを確認し終えると、廉は天舞音が居る楽屋へと入っていく。


「屈辱よ!」


廉が楽屋に入ると同時に、椅子に座る天舞音は硬く握られた拳を机に叩きつける。


「どうした?」

「あの女よ」

「……あぁ、お前が目を輝かせ、慕って居た銀髪の女性の事か」

「……殺すぞ!あれは十六夜春美の異能の影響よ」

「はぁ?」

理想の偶像(トップ・アイドル)は十六夜を見た者、十六夜が触れた者、十六夜が付けている香水の匂いを感じた者等、十六夜と言う人物を認識したその瞬間、十六夜の異能は発動する。理想の偶像(トップ・アイドル)は十六夜を魅力的に感じ、十六夜に対して、刃向かう事が出来ず、敬ってしまうのよ。精神操作系統の中でも突出して、異形な異能よ」

「それでお前は態度が急変したのか」

「ええ、何とか自尊心を保とうと、試みたのだけど今回も無理だったわね」

「今回も?前にもこんな事があったのか?」

「ええ、今回で二回目。一回目は私のマネジャーと居る時に出会って、さっきの様になったのよ。あの屈辱を再び受けるとは」

「十六夜って、お前が言っていた」

「そうよ。あいつをどうにかして」

「で、何で俺?」

「貴方、十六夜を見てどう?」

「どうって……何を感じなかったが」

「それが貴方に頼む理由」

「……って事はその異能は魔属性なのか?」

「そうよ。だからこそ、魔属性を受け付けない貴方の出番って訳」

「……具体的にはどうしろうと?」

「首を跳ねなさい」

「物騒な事を言うな!」

「なら、犯しなさい」

「出来るか!」

「何も出来ないのね」

「犯罪だからな。犯罪以外で頼む」

「だったら、泣くまで殴り付け、写真を取り、その写真をネットに晒しなさい」

「それも犯罪です」

「ならば、単純に殴りなさい」

「暴行罪です!」

「何が出来るの?」

「犯罪以外です」

「なら、二度と私には近づかない様にしない」

「……まぁ、それぐらいなら」

「……任せるわ」


天舞音の信頼を勝ち取る為に、廉は春美を二度と天舞音に近づかせない様に行動を開始する。


「何をどうすれば、取りあえず十六夜春美って奴の事を探るか」


廉はスマホを手にして、春美の名前で検索してみた。ここで出会ったと言う事は芸能界の可能性がある。そうなれば、名前を検索すれば得られる情報があるかも知れない。









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