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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第6章 最強無敵(パーフェクト・ヒューマン)
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第924話再会

「お互いに立ち入れませんね」


笑顔でそう告げる湊斗に廉は困った様に苦笑いを浮かべ、四人は玲奈の病室へと向かい始める。

その頃、玲奈の病室には娘の舞とジークが居た。


「良いの?」

「ええ、黄金宝石の剣(バルムンク)は元々、玲奈さんの物ですから……最終戦争(ラグナロク)から回避させる為、やりましたが[レジスタンス]に入れた事によって、僕も自由に動けるので」

「じゃあ私は?」

「……と、言いますと?」

「私の精神も壊して、守ろうとしてくれたんでしょ?」

「余計な事をした様で」

「何で考えを変えたの?」

春夏冬(あきなし)から木山廉を[レジスタンス]の総帥にすると、言う話を聞いて、僕もチーム[ヴァルハラ]を抜ける事に」


その瞬間、ジークのスマホが鳴り始める。


「すみません」

「うん」


ジークは病室を後にして、スマホに耳を当てる。


「ベルセルクか?どうした」

「お前も予想していた事かも知れないが、報告しておこうと思ってな」

「ブリュンヒルデの事か?」

「そうだ。日本に向かった。お前を殺しに向かったんだろう」

「分かった。暫く、一人になる」

「……お前の弱点は様々な所で露見している。あの親子を人質に取られ、戦えるのか?」

「勿論、一度守ると誓った以上、守りきる」

「用心しろよ」

「あぁ、助かった」

「……勝てるのか?あいつは今、ただの化け物だ」

「……あの霊剣を造り上げる」

「……名百剣の一つを?」

「そうだ」

「しかし、霊剣は現在、その存在が否定されている筈だ。……何か考えがあるな?」

「あぁ、任せてくれ」


管理する神(マネジメント・ゴッド)のスパイ活動を終えたチーム[ヴァルハラ]は現在アメリカ軍に所属しており、リーダーであるベルセルクはアメリカ軍の大将の一人となった人物である。そんな人物に心配をかけない様に告げた出任せである霊剣はジークも無理があったと思いながら、再び玲奈の病室へ戻る。

ジークは玲奈の病室の前にたどり着くと、病室から男性の声が聞こえてくる。病室には舞しか居ない筈だが、ジークは直ぐに病室内に居る人物が誰なのか降霊術によって把握する。


「……沢山の見舞い客が来たようですね」

「ジーク」

「……神器を玲奈さんに戻しに来ていただけですよ」

「良いんだな?」

「当然ですよ」


ジークは魔法陣を出現させると、魔法陣から黄金宝石の剣(バルムンク)を取り出すと、それを玲奈の胸に置く。

すると、黄金宝石の剣(バルムンク)は玲奈の体内へと入り込んでいく。


「少し、二人で話しませんか?」


ジークにそう告げられた廉は二人で病室を後にする。


「僕を狙う刺客が向かっているそうですので、川上舞と玲奈さんをお守り下さい」


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