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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第6章 最強無敵(パーフェクト・ヒューマン)
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第919話 乱入のマーク

「そうだ。レヴァンティンの前任者だ。お前みたいに自分の力を自慢したり、酔いしれたりしていない」

「死んだスミスが何だ?」

「俺はあの人を越えるとそう誓った。お前を倒し、それを証明する」

「出来ねぇよ。お前ではなぁ」


アレックスのその言葉と同時に辺りにあった結界は破壊される。


「何だ?この結界なら、アメリカ軍でも一時間かけなければ、破壊出来ない筈だ」

「アレックス、相変わらず愚かだな」

「マーク・レベレスタ。待ってたぜ。少々、想定していた状況とは違うが、お前との戦闘は俺の最終目標だ」

「……では、早く済ませよう」

「調子にのるな。お前のアメリカ軍トップの座も今日までだ」


アレックスは右拳を振るい、その拳圧のみでマークへ攻撃を開始した。

そんな攻撃をマークは仁王立ちのまま、全身から放った衝撃波でアレックスの拳圧をかき消して、その衝撃波はアレックスに直撃する。

衝撃波を受けたアレックスは悟る。マークには勝てないと


(最初はただ憧れだった。マークお前みたいになりたくて、黒髪を金髪に染め、アメリカ軍に入り、大将になれた事でようやくお前と同等に慣れたと思ったに、お前は元帥になりやがって……どこで間違えた?)


マークの一撃を受けたアレックスは地面に倒れ、空を見上げていた。


(……マークには勝てねぇ。世界最強の破壊の申し子と言われる男だ。そのものだ名に恥じない実力と異能を持つ。ずるぜぇ、何でお前だけ、そんなに様々な物を得る?お前は今まで何を得られた?マークになれなくても、お前と一緒に)


空を見上げていたアレックスにマークは近づいていく。


「……ここで終わりだ!」

「マーク。ここでの事は中継されているのだろう?」

「そうだ」

「何の為に?」

「日本人がここに居るものたちが勝てなかったお前には圧倒して、俺が勝つ事に意味があるんだが……この勝利はあまり意味は無いな」

「何だと?」

「ジークフリード・アンサンブルは封印、武田信玄の物質に捕まる始末……残念だ。見ろ!武田信玄の物質は俺の攻撃を受けても、破壊されない。この世のどんな方法を用いてもその物質は破壊されない。そんな事も知らずに、今まで吠えていられたな」

「……さっさと殺せ!」

「そうしよう」


マークは開いた右手の平をアレックスに向ける。


「去らばだ」


マークの手の平から衝撃波が放たれると、アレックスは姿を消す。


「……存在まで消してしまうなんて」


紫音は目の前で起きた光景に戸惑いを隠せずに声を漏らす。

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