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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第2章天帝空剣(スカイ・エンペラー)
862/1033

第862話 合流する者達

「……意識を取り戻りたのかい?」


紫音は舞に確認を取る。

舞は日本であった出来事を全て、紫音に伝えた。


「……ジークフリード・アンサンブルを信用しているの?」

「うん。廉と合流したい。紫音も一緒に[レジスタンス]の元にいかない?」

「廉がどこに居るのか分かるの?」

「うん。ジークが降霊術によって、剣が廉の元まで案内してくれるよ。ほら、あの剣」


舞は宙に浮いていた筈の剣を指さそうとしたが、そこに剣はなく、うろたえる(ひょう)と柚子の姿があり、(ひょう)は自身の異能、暴滅の氷神竜タイラント・ブリザードによって、真っ二つに切断され、切断箇所が繋ぎ止められた剣を(ひょう)は隠す様に自身の後ろに隠していた。


「……剣を凍らせた事は気にしてないよ」


舞は(ひょう)に気を使いながら、告げた。


「そうか。大事な物では無かったか。宙に浮く珍しい剣だと思ったよ。切断した直後は、剣から青い塊見たいのが天に登って行ったから何事かと思ったぜ」


(ひょう)のその言葉を受け、三人は気づく。この場でそれに気づかないのは(ひょう)だけだった。紫音も舞からそれを聞いていなければ、知らずにいた。


「紫音……それって」

「……うん。降霊術によって、剣の中に入っていた魂が解放されたと言う事になるね」

「……そうだよね」


紫音と舞の会話について行けない(ひょう)は柚子に確認を取る。


「結局、あの剣は何だ?」

「降霊術によって魂が入れられた剣よ。それによって、木山廉の元まで行く予定だった所なの」

「……そうか。余計な事を」

「木山廉の元には行けそうに無いわ。どうするの?」


柚子は現在の状況から、どのように動くのか舞と紫音に確認を取る。


「土地勘の無い僕達が適当に動いても限度がある。アメリカで知っている場所やアメリカに来て、知った場所はあるかい?」

「……シェルター位しか思い当たらないよ」

「今からシェルターに行って、出来る事は有りそう?」

「ジークが居る。近くに仲間が居たみたいだけど」

「僕達は地下監獄コーキュトスに居たんだ。そこに戻っても、出来る事は無さそうだ。シェルターへ行ってみないか?」


二人が話を進める中、(ひょう)は割って入る。


「木山廉の居場所なら、電話したら良いだろう。……木山廉はスマホを持っているならだがぁ」


二人はここに来て、思い出したスマホの存在に気付きスマホを取り出す。


「……私が電話するね」


舞のその言葉を受け、紫音はスマホをしまう。


「……出ない」

「やはり、手がかりはシェルターしか思い当たらない。ジークフリード・アンサンブルの存在が気になるけど」

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