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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第2章天帝空剣(スカイ・エンペラー)
859/1033

第859話 消化機能の液体

消化機能のある液体は一ヶ所に集まると、ジークに向かい放たれる。


「……狙いを絞ったか」


ジークは魔法陣を自身の目の前に出現させ、それを防いでみせた。


「大丈夫?」

「問題無い。それよりも、攻撃がこちらに集中している今、二人で本体を狙ってくれないか?」

「良いの?」

「任せるよ」


ジークのその言葉に答える様に二人はアークへと向かって移動する。

柚子はジークが出現させていた魔法陣に飛び移りながら接近し、舞は覚醒させた深紅の緋桜クリムゾン・スカーレットによって、全員から桜色のオーラを放出させている事で飛行をしてアークの元まで移動していた。


「……ここで、決める」


舞は右手に深紅の緋桜クリムゾン・スカーレット、左手に天帝空剣(スカイ・エンペラー)を握り、高速に回転しながら、アークへ向かう。回転しながら、切断を繰り返す舞の双剣乱舞だったが、回転を止めた舞はどこか不満げだった。


「違う。双剣乱舞はこんな感じじゃあ無い。紅桜とこの剣のバランスが取れてない。どうしよう」


戸惑う舞とは違い柚子は冷静に氷神の聖剣コールド・エクスカリバーを巨体なスライムへと振り下ろす。スライムは凍りつくと、凍りついた箇所は破壊される。


「……面倒だな」


巨体なスライムのせいがアークの声は野太く、聞こえる。そんなアークは大きさよりも数を優先させる。巨体であるが故に狙われる箇所を増やす事は明白であり、スライムを分裂させる事にした。


「……さっさとシェルターを頂戴するか」


アークは柚子と、ジークを相手にするのは時間と労力を無駄に消費する事から、目的を優先させ、動く。

そんな幾つも分裂したスライムの目の前を舞が塞ぐ。


「何のつもりだ?」


舞は手にしていた天帝空剣(スカイ・エンペラー)を地面へと突き刺す。


「ここで、貴方を倒す!」


深紅の緋桜クリムゾン・スカーレットを分裂したアークへと向ける。

そんな中、ジークが背負っている黒棺が暴れだす。


「……何ですか?」


暴れた魂を黒棺から取り出したジークは降霊術を利用して、その魂と会話を始める。


「……長くは持ちませんよ」


ジークはその魂を舞の体内へと無理矢理入れ込む。


ーーーーーーーーーーーー


「……あれ?」


舞は深紅の緋桜クリムゾン・スカーレットを前方に向けたままスライム達が消え、光に包まれた空間がそこには広がっていた。


「……元気そうね」


その声に舞は飛び付く。


「お母さん」


舞は顔すら確認する事なく、抱きついた。


「……長くは持たないわ。世界でもトップクラスの降霊術を扱えるジークでも、一人の体に二つの魂を入れておく事は短時間しか無理よ」

「それじゃあ」

「双剣乱舞よ」

「無理だよ……私は双剣乱舞以外の方法であのスライムを倒す!」

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