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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第1章 絶対零度(アブソリュート・ゼロ)
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第839話 到着の兄妹

「ジェームズの言う通りだ。役者は揃った」


総指揮官はスカーレットを目にして告げる。


「……私が説明することはあるかしら?」

「必要はないよ。君達大将はこれからアメリカの重要拠点を守ってもらう」


総指揮官が配置を告げる前にジェネシスが動く。


「……俺は俺の研究所を守らせてもらう」

「最初からそこを守って貰うつもりだよ。宇宙軍最高責任者としてやるべき事をしたまえ」

「そうさせて貰う」


ジェネシスは目の前に透明な扉を出現させ、その透明な扉の中へとジェネシスが入っていくと、扉を消えていく。


「……残りの三人は……ジェームズは国立図書館を守ってくれ」

「分かりました。禁書目録は守りますよ」

「頼むぞ」


ジェームズはゆっくりとその場から離れていく。


「……スカーレット。君はアメリカ軍本部を守って貰う。勿論、部下を連れる事を許可するよ」

「失礼します」


その場からスカーレットが居なくなり、レイチェルと総指揮官の二人だけとなったその場は静寂に包まれる。

そんな中、総指揮官は席を立つ。


「レイチェル。君はコキュートスに戻りたまえ。コキュートスにお客さんが来ている頃だろ」

「ええ。日本の上原家の者が来ると聞いていますが」

「上原氷月だ。上原氷雪との契約で引き渡しに来ている筈だ」

「……どのように?」

「上原氷結は妹をどうしても助けたいらしい。言う通りにしてやれ」

「分かりました」

「……コキュートスからの脱獄者については気にすることはない」

「コキュートス七階の囚人が二人もですよ」

「……チーム[バベル]の副リーダーと……十鬼(じゅっき)シリーズの神魔だろう?構わん」

「……では、コキュートスに戻らせて貰います」

「……頼むよ」


ーーーーーーーーーーーー


「到着しました」


車のドアを開けた男のその言葉を受け、レイチェルは車から降りる。


「レイチェル様。コキュートス内に入らないのですか?」

「ええ、ここで待つわ。貴方はもう戻りなさい」

「はい。了解です」


男は車に乗り込むと車を走らせる。そして、一台の車がすれ違う。


「来たのね」


コキュートスに向かってくる車に上原氷雪、上原氷月が居ると確認したレイチェルは白衣のポケットに手を入れ、折られた紙を取り出す。


「レイチェル様。上原氷雪、上原氷月を二人を連れて参りました」

「そう。二人を降ろして、その後貴方は帰って貰っても良いわ」

「はっ!」


男は車のドアを開ける。

そこから氷雪、氷月が現れる。

レイチェルは手にしている紙に写る写真と目の前に居る二人が同一人物である事を把握する。


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