第83話 電子磁石(エレクトロ・マグネット)
「先ずは、注意するのは檜山家の当主と木山家の当主に気をつけて、琴音雑魚は任せるわ。」
「分かりました」
「私は木山家の当主、木山ゲンマの相手をするから、玲愛は檜山家の当主、檜山エンマを任せるわ」
「はい」
私は檜山家の当主の相手をすれば良いみたい。それにしても琴音さんの負担が大きい、大丈夫?
「先ずは戦いやすいように片付けます」
「任せるわ。琴音」
そう言えば琴音さんって何の能力?……魔法かもしれない。
琴音さんの手が青色の電気を纏う。
琴音さんは手を前方に突き出し青色の電気を放つ。
電気に当たったのは女の人と男の人で、二人だけ残された。
多分、木山家の当主と檜山家の当主だと思う。
青色の電気が当たった人達は地面に手をついているけど大したダメージを受けた様には見えない。
しかし、琴音さんの青色の電気は当たった人達の体からは青色の電気が帯電しているのか目に見えるほどの電気を帯びている。
すると、男の人は何かに引き寄せられる様に一ヶ所に集められる。勢い良く引き寄せられた為、鼻血を出している人も居る。
女の人は壁の影に引き寄せられていた。
次々と女の人は影に呑まれていく。
八重ちゃんの能力で女の人を捕らえる事に成功出来た見たい。
影は伸び、槍の形となり、移動を開始する。
女の人達はチーム[フレイム]に引き渡しを今するのか影は山奥を目指す。
それにしても琴音さんの能力って何だろう。明らかに魔法では無さそうだけど、琴音さんは一ヶ所に集めている男達に青色の電気を纏った手を向けいる。琴音さんはこちらの様子を確認する様に目を向ける。……目が合った。
「私の能力は電子磁石。私の電気に触れた物に磁力を与える能力よ。覚えておいて」
「はい」
私が琴音さんの能力を聞いている途中でドレアさんは残った二人の男と会話を始める。
「随分と大人しいわね。木山ゲンマ、檜山エンマ」
「若き者達は逃がした。皆悔いは無い」
「檜山エンマ、悔いは無いと言うけども梓は別かしら?」
「やはりあれはお前か?」
「私のプレゼント、喜んで頂けたかしら。貴方達が逃がした息子達は生き残れるかしら」
「ドレア・ドレス」
一人の男はドレアさんに向かって走り出す。
ドレアさんは動かない。余計な事かもしれないけど、私は神の義手を使い。地面を手に変え、男を掴み動作をする。
男は手が現れると後ろに飛び、手から逃れた。
「助かったわ。玲愛」
「いえ、これぐらいは」
「作戦の続きよ。今私に襲いかかってきた男が檜山エンマよ。貴女が相手をして、私は木山ゲンマを相手するわ」
「分かりました」