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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第6章 氷神の束縛(コールド・ゲージ)
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第818話 チーム[マスク]

「全く、鏡を買えなんて」


コンビニから出てきた柚子は病室で天舞音の指示通り手鏡を購入して、外へ出てきた。


「早く袋から出してくれる?見えにくいのだけど」

「分かったわ」


柚子は購入した手鏡を袋から取り出し、鏡を見つめる。

そこには何食わぬ顔のままの天舞音が居た。


「……私がその手鏡から実体を出そうにも後十分はかかるわ。その間貴女にはチーム[マスク]を追って貰うわ」

「チーム[マスク]?……まさかチーム[ゼロ]の傘下のチームの事?」

「……知らなかったの?彼ら、彼女らは全て仮面を付けているわ」

「それで、何で貴女はチーム[マスク]の存在を知っているの?何よりも川上舞を守ろうとするの?」

「……私の異能は鏡に関する事なら何でも分かるわ。川上舞の病室の鏡から翁の魔剣士の姿が鏡に写った時点で翁の魔剣士の情報も一緒に鏡に写ったわ。それで、翁の魔剣士の考えや素性を知れたわ。そして、川上舞を救う理由は私が壊したからよ」

「……聞きたい事が増えたわね」

「そんな暇は無いわ。一つだけなら答えてあげる」

「……川上舞を壊したって言うのは?」

「言葉通りの意味よ。川上舞の姿を鏡に写して、その鏡の破壊と共に川上舞の精神と今までの記憶を破壊したの」

「……破壊しておいて、助けるの?」

「ジークに頼まれ、川上舞が戦闘出来ない様にしたまでよ。ジークに頼まれたのはここまで、私が壊した川上舞が私のせいで殺されるのは納得はいかないわ。私が川上舞をここまで落としたのだから、これ以上は落とさせる訳にはいかない」

「……それで、何処に行けば良いの?」

「地図の用意は無いけど、翁の魔剣士の逃走ルートは把握しているわ。その鏡に景色を写すから、それを頼りに向かって貰えるかしら?」

「了解したわ」


柚子は手鏡に写し出された景色を辺りの景色と照らし合わせ、移動を始める。


「この建物はー」


柚子は翁の魔剣士が居るとされる建物の前で立ち尽くす。

その建物はかつてチーム[ゼロ]が利用していたとされ、東京本部の防衛局によって、研究者達を拘束に成功させていた研究所である。

この時、東京本部防衛局が発表した報告では物体に魔法、能力、異能を埋め込む研究をしていたとされるが、研究所の何処にもその記録は残っていなかったが、研究者の記憶をたどり大まかな研究内容が分かったとされるが、肝心な部分は未だに発見されていないと言われている。


「……ついたわ」


柚子は手鏡に向けて、そう告げると写っていた景色は消え、天舞音が姿を現す。


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