表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第5章 穢れなき聖剣(オートクレール)
807/1033

第807話 自問自答の穢れなき聖剣(オートクレール)

「剣から声が」


廉のその一言を受け、ガーロンの表情は一瞬で変化する。


「十二本の内の一本、自問自答の穢れなき聖剣(オートクレール)か」


ガーロンはローランの近くに穢れなき聖剣(オートクレール)があることに気がつくと、それを奪う為、接近する。


「武田さん頼みます」


秋人のその呼びかけに応じて、武田は白い物質でガーロンの周囲を囲う。


「これで動きを封じる」

「……破壊出来ない武田さんの物質で囲われたら、動けないですね」


雲雷は武田が正確にガーロンの動きを閉じ込めた事を称賛すると共に隣に居る秋人に安全を伝える。


「……地面は、何もしていなかった様に見えたが?」

「ってことは、地面を衝撃波で破壊して?」

「……その可能性も視野に入れといた方が良いと思ってな」

「どうします?」

「……リーダー。ローラン・アルガストを連れ、避難してください。ここは俺達が」


秋人はガーロンの目的がローランである事と、穢れなき聖剣(オートクレール)である事から、この場から遠ざけようと試みる。


「良いのか?」

「……安心してください。ここで死ぬような事は有りませんから」

「任せる」


廉は無理矢理ローランの手を握り連れ出す。


「……やべっ。聖剣を置いてきた」


暫くして、廉は穢れなき聖剣(オートクレール)の存在を思いだし、引き換えそうとし、振り替えると穢れなき聖剣(オートクレール)は宙に浮いたまま、ローランの後を追っていた。


「変わった聖剣だな」

「君の魔剣もね」


突然顔色が良くなったローランのその言葉を受け、廉は戸惑っていた。


「……俺の魔剣が変わってるか?」

「体内にある神器を一方的に引き出している様に見える」

「……それって?」

「答えを知りたいかい?」

「そうは……知れるなら知りたいが」


ローランは宙に浮く穢れなき聖剣(オートクレール)を手にする。


「この穢れなき聖剣(オートクレール)はかつての大戦でフランスの英雄が所有していた神器であり、その大戦で破壊された時、フランスの技術によって、十二本の穢れなき聖剣(オートクレール)として再現されている。そして、この穢れなき聖剣(オートクレール)は自問自答の穢れなき聖剣(オートクレール)と呼ばれるものだ。この聖剣のおかげで俺は俺を取り戻せた。自問自答を繰り返された事により、今までの過ちとこれからの反省と、償いの後、フランスの平和の為に尽くすと思える様になった。君の言葉のお陰もあってね」

「……元気になれて何よりと言いたいけど、それと俺の異能に何の関係が?」


廉の言葉に答える様にローランは手にしている穢れなき聖剣(オートクレール)を廉の腹に突き刺す。

すると、腹を刺された廉は光に包まれ、気を失う。


「もう一人の自分と自問自答の果てに答えを知ると良い」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ