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神が宿る世界で【プロット版】  作者: 斑鳩
第5章 穢れなき聖剣(オートクレール)
803/1033

第803話 フランスの切り札

フランスの上空が全て黒い魔手に覆われ、フランスの上層部はある決断を下す事になる。


「……ガーロンの裏切りは上層部としても、残念だよ」


上層部の一人であるその老人の言葉を受け、この場に呼ばれたオリヴィエは返答出来ずに居た。


「どうかしたのかな?オリヴィエ君」

「……ガーロン様の裏切りとは?」

管理する神(マネジメント・ゴッド)のスパイである事に気づけずに、ローラン君にとんでも無い罪を犯させた。これはフランスの落ち度である。フランス政府としても、ローラン君には引き続き、チーム[スターゲイザー]のリーダーを任せようと思っているんだよ」

「……つまり、ローランには罰を与えないと?」

「そうだよ。罪も責任も私は一人で背負うとするよ」

「……気になるのですが、ガーロン様は今何処へ?」

「姿が見えなくてね。見つけたら、八つ裂きにするんだけど……多分、ローラン君の元に向かっていると思うよ」

「今のローランではガーロン様に簡単に殺されますよ」

「それを止めたい。そして、フランスの上空を覆う驚異もね。二人なら、出来ると思うのだが」

「……ローランと共にガーロン様を倒し、フランスの上空の無数の手も対処せよと?」

「不可能ではない。その為の穢れなき聖剣(オートクレール)だよ」


穢れなき聖剣(オートクレール)の名を聞いて、オリヴィエは自身の耳を疑った。

穢れなき聖剣(オートクレール)は五十年前の世界と管理する神(マネジメント・ゴッド)の戦争の際、フランスの英雄と呼ばれた男の体に宿っていた神器であり、その戦争で幾度もの危機を救った神器であるが、チーム[メメントモリ]のリーダーであるノブレスに神器ごと、粉々に砕かれてしまったと言い伝えられており、フランスでは至る所でその英雄の銅像が建てられており、フランスの技術によって、穢れなき聖剣(オートクレール)は次の適合者の体に宿る事を特殊な封印術によって、阻止すると共に粉々に砕かれた穢れなき聖剣(オートクレール)を十二本の剣へと作り替える事に成功しており、その穢れなき聖剣(オートクレール)はフランスの象徴として、フランス国民は勿論、世界各国で知られている事だった。

そして、この時からフランスの戦力は大きく変化する事となる。

それは、十二本の穢れなき聖剣(オートクレール)が適合者の手に渡るその時に


「……これが穢れなき聖剣(オートクレール)


オリヴィエは特殊なケースに入れられ封印されている穢れなき聖剣(オートクレール)を見て、興奮していた。

幼い時から憧れ、フランスの英雄と呼ばれたあの人の様になりたいと思っていたオリヴィエにとって、穢れなき聖剣(オートクレール)は一生の内に一度は見てみたいと思っていた剣である。そんな剣が今、オリヴィエの目の前に存在していた。




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